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内村光良が紅白で見せた慈愛に満ちた進行ぶり ファミリー感が随所に

内村光良が紅白で見せた慈愛に満ちた進行ぶり ファミリー感が随所に 昨日、その平均視聴率発表された『第68回NHK紅白歌合戦』。歴代ワースト3位となる39.4%(第2部・後9時〜ビデオリサーチ調べ、関東地区)という結果となったが、リアルタイム視聴者からの評価はすこぶる高い。安室奈美恵や桑田佳祐の“サプライズ”もおおいに番組を盛り上げたが、何といっても総合司会を務めた内村光良を称賛する声が圧倒的。ここ数年は回を追うごとに視聴者離れ、見どころ不足などの声が高まりつつあった同番組を救ったのは、“芸能界一優しい男”内村が打ち出した、慈愛に満ち溢れる進行ぶりだった。

【写真】内村ふんする三津谷寛治、三山ひろし&セクゾンにダメ出し

■紅白に必要不可欠な“演者全体のファミリー感”をより強調

前回2016年の『紅白』は、和田アキ子、伍代夏子、藤あや子らベテラン組が落選した上、同日で解散のSMAPもブッキングできず、“主役不在”と評された。その上、映画『シン・ゴジラ』とコラボして、渋谷にゴジラが現れて、歌で解決しようとする謎の演出と、タモリとマツコ・デラックスが“入場を拒否された夫婦役”として参加する寸劇も見せていたが、“ダダスベリ”と言われても仕方ない内容だった。そんな演出を、これまで報道メインで初の音楽番組司会だった総合司会・武田真一アナウンサー、司会の嵐・相葉雅紀、有村架純もフォローしきれず、相葉が自ら反省を口にしていたのも記憶に新しい。

その反省を踏まえて、今回は桑子真帆アナウンサーと共に内村を総合司会に起用。そもそも同ポジションはNHKのアナウンサーが務めるのが毎年の通例。タレントの起用は、過去に1983年のタモリ、2005年のみのもんた、2015年の黒柳徹子しか例がなく、芸人としてはタモリ以来実に34年ぶり。そんな大抜擢に内村は「全くの予想外の事でした。すごく緊張するだろうと思いましたが、貴重な機会なのでお受けしようかと。そして、紅白の総合司会とは一体どんな総合なのか、総合的に体感してみようと思います」と意欲を見せていた。

内村といえば、視聴率が20%を超えることも多い『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)など多くのバラエティ番組でMC力を発揮。後輩の面倒見も良く、“芸能界一優しい男”としても知られ、さまぁ〜ず、くりぃむしちゅー、ネプチューン、有吉弘行など多くの後輩から慕われている。さらに俳優としての一面を持つほか、アーティストとしても活動。千秋、ウド鈴木とのユニット・ポケットビスケッツとして「YELLOWYELLOWHAPPY」「RedAngel」でミリオンヒットを飛ばし、1998年には『紅白』に出場経験がある。芸人のみならず、アーティストの心情も理解している内村が総合司会をするだけに、今回の『紅白』は“演者全体のファミリー感”が随所に見受けられた。

■キャリアと人徳で演者を癒す!安室歌唱時のイモトへの絶叫も名シーンの声多数

トップバッターとして初登場のHey!Say!JUMPが「ComeOnAMyHouse」を披露すると、内村は「山田(涼介)、知念(侑李)、八乙女(光)は番組を10年近くやってますから感慨深くて」と『スクール革命!』(日本テレビ系)で共演している3人の活躍に父親のように目を細めた。続く、ボーカルグループ・LittleGleeMonsterの「Jupiter」歌唱前に内村は「『陸王』(TBS系)の一番いい時に『Jupiter』がかかる。泣いちゃうんだアレ」と感激。台本があったとしても、本心で話しているのが伝わる内村の優しい口ぶりで、視聴者代表を体現。

その後も、「俺からしたら姪っ子が遊びに来たようなもの。かわいいね」と話して、ロックバンド・SHISHAMOの緊張をほぐした内村。韓国のガールズグループ・TWICEには「うちの娘は“TTポーズ”を毎日歌って踊ってます」と声をかけ、歌手の三浦大知には「うちの息子は『(仮面ライダー)エグゼイド』の『EXCITE』がかかったら、仮面ライダーのまねばかり」と各歌手の楽曲と絡めた自分の家族の心温まる話も披露して、互いの“つながり”をアピール。

『LIFE!』で共演して親交が深い、歌手で俳優の星野源からは「内村さん、司会かっこいいです」と励まされると、内村は星野について「マルチすぎます。本も出してるし、俳優も音楽も素晴らしい」とその才能を讃えた。ツッコミが得意で知られる白組司会の嵐・二宮和也、2年連続のため安定感を見せた紅組司会の有村も、内村の“癒し効果”により、良いコンビネーションを披露していた。

また特別出演である来年9月引退の歌手・安室奈美恵が14年ぶりの『紅白』で「Hero」を熱唱。すると内村は「イモト!安室ちゃん、やっぱり、かっこよかったよ!」と絶叫。安室の大ファンであり、『イッテQ!』で南極にロケ中のお笑いタレントのイモトアヤコに感動を伝えた同シーンは今回の紅白の中でも名シーンに挙げるユーザーも多かった。

同じく特別出演で年越しライブのため横浜アリーナにいる桑田佳祐と中継でトーク。実は内村は桑田とかねてから交流があり、『夢で逢えたら』(フジテレビ系)で共演。桑田の代表曲の一つ「白い恋人達」のMVに内村が出演し、内村監督の映画『金メダル男』に桑田が「君への手紙」を提供するなど旧知の間柄。これだけの歌手とも関係性を築けているのも内村ならではのキャリアと“人徳”のたまものなのだ。

■SNS上でも内村の気遣いを激賞、次回以降の総合司会への声も多数

もちろんコント職人の内村ならではの笑いも提供。『LIFE!』に登場するNHKのモラルに厳しい“NHKのゼネラル・エグゼクティブ・プレミアム・マーベラス・ディレクターの三津谷寛治”として出演者をチェック。SexyZoneには「SexyのZone氏。あなた方のグループ名、際どいですね。NHK的にギリギリです。NHKに入る際は“SafetyZone”と名乗って下さい」とイジるなど、笑いを誘った。

さらに運動神経も抜群である内村は、紅白でも渾身のパフォーマンスを披露。アイドルグループ・欅坂46が「不協和音」を披露する前に内村は「テレビで『不協和音』を見て、なんてすごいパフォーマンスする子たちなんだと思って、自分の舞台にも完コピのダンスを取り入れたぐらい。いつか踊るのは夢として取っておきます」と絶賛。すると内村が欅坂46の衣装を着て、メンバーたちと同曲のサビ部分を披露。内村は「大丈夫?」と声をかけ、必死の形相のセンター・平手友梨奈がうなずくシーンが映し出された。

その気遣いには、SNS上でも「欅坂とウッチャンコラボのやつ、ウッチャンが大丈夫?って聞いてるの見て泣きそうめっちゃ優しいやん」「欅のコラボで内村さんが大丈夫?って声かけをしていて、気遣いの出来る優しい人なんだなぁと思いほっこりしたなぁ」など絶賛されている。アーティストとの連携が取れた司会ぶりに「今年の紅白はウッチャンのファミリー感が強い。人徳かな。ウッチャンを総合司会に据えたのは大正解だったかもね」「ウッチャン、紅白司会うまかったなー。流石だったから、また、来年もウッチャンがいいなー」と、継続を望む声も多数見受けられた。

一時はその存続意義に疑問符も投げかけられていた『紅白歌合戦』だったが、今回の内村の総合司会起用は起死回生のブッキングであり、次回以降への光明を見出したことは間違いない。まさにその名の通りに、名だたるアーティストたちを明るい「光」で照らして「良」しとした内村。今後は『紅白』が『LIFE!』ならぬ“ライフワーク!”となるかもしれない。

(文/藤野智洋)

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