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「専業」グラビアアイドル 現在はコスプレイヤー化が必須?

「専業」グラビアアイドル 現在はコスプレイヤー化が必須? グループアイドルや“モグラ女子”のグラビア台頭で、熾烈な生き残りバトルが繰り広げられるグラビア界。そんな今、グラドル界で注目を集めている1人が、リア・ディゾン以来の「黒船、再来」と言われるアンジェラ芽衣だ。その人気の秘密は、美貌はもちろんだが、コスプレ活動にもあり、近年のグラビア業界では“専業グラドルのコスプレイヤー化”が加速。えなこなどのタレントコスプレイヤーがグラビアを飾ることも珍しくなく、グラビアアイドルとコスプレイヤーの境界があいまいになりつつある状況だ。そんな今、“専業”グラビアアイドルが生き残りをかけ、コスプレイヤー化が必須となりつつある。

【画像】ドール系美少女、”黒船再来”アンジェラ芽衣のつぶらな瞳

■レイヤー兼グラドルを名乗るタレントが続々!主要な週刊誌でもコスプレカットが多数

アンジェラ芽衣は1997年生まれの現在20歳。「関東女子高校生ミスコン2014」でグランプリを獲得し、“関東一かわいい女子高生”からモデルの道に進む。2017年に放送された『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)では、「広瀬すずが憧れるドール系美少女」としてテレビ初出演。広瀬の「かわいい…。こんなにテレビでテンション上がったのは初めてです」の発言も、SNSなどで話題になった。

アンジェラの公式プロフィールによると趣味はアニメ、ゲーム、漫画で、特技には“コスプレ”と記されている。彼女の人気を支えるもののひとつが、SNS等で発信するコスプレ画像だろう。定番のメイドをはじめ、人気ゲーム&アニメ『艦隊これくしょん-艦これ-』(TOKYOMX・15年)の人気キャラ・島風や、『RE:ゼロから始める異世界生活』(テレビ東京系・16年)のヒロイン・エミリアなどが公開されており、さらには趣味でもコスプレを楽しんでいるようだ。

アンジェラ芽衣はじめ、コスプレイヤーとグラドルの両方を名乗るタレントは年々増えている。こみつじょうや、羽生ゆか、逢坂愛、伊藤愛梨などがコスプレグラドルとして活動し、日本一かわいいコスプレイヤーと言われた御伽ねこむやえなこに至ってはもはや“プロ”コスプレイヤーといっても過言ではない存在。また『週刊プレイボーイ』や『週刊ヤングジャンプ』(共に集英社)などのグラビア誌面で、水着ではなくコスプレ企画もたびたび掲載されているほかにも、昨今はコスプレとは無関係に思えたタレントのコスプレグラビアも増加。

『週刊プレイボーイ』では馬場ふみかが『ONEPIECE』主人公・ルフィの女版コスプレをしたり、女優でモデルの武田玲奈は『週刊少年マガジン』で人気連載漫画『七つの大罪』のエリザベスに扮した。内田理央は『キングダム』の楊端和(ようたんわ)のコスプレで『ヤングジャンプ』の表紙を飾り、同誌ではまいんちゃんこと福原遥も人気漫画『キングダム』の人気キャラに扮している。このようにグラビア=水着のイメージだけでなく、ページ自体がコスプレ企画と化しているケースもよく見受けられるようになった。

■アイドルの参入で専業グラドルは四面楚歌、“露出”以外に勝負できる“武器”が必須

「このコスプレイヤー化の背景のひとつとして考えられるのがAKB48の大ヒット及び、世間のオタク化の波です」と話すのはメディア研究家の衣輪晋一氏。「まずAKB。2013年に放送された『ナカイの窓』(日テレ系)では、出演した人気グラドルの篠崎愛さんが“ぶっちゃけAKB48がウザい!!”の質問に一人だけ反応。“(AKBのせいで)グラビアの需要が薄くなってきている。雑誌の表紙をとるのもAKBさんだし……”と恨み節全開。さらに2016年放送の『淳・ぱるるの◯◯バイト!』(フジテレビ系)でも、AKB48の島崎遥香が“今、グラビアってさ、一番マークしているのはAKBの人たちだと思う”と、グラドルから敵視されていることを指摘しました」(同氏)

こうしてAKBにパイを奪われた“アイドルのグラビア参入”の流れは続き、今は乃木坂46・欅坂46メンバーがグラビアを席巻。“専業”グラドルの若手が育っていない。SNSで「グラビア自撮り部」部長としてグラビアアイドル界を牽引する“尻職人”こと倉持由香はこの状況について、過去のインタビューで「セクシーさや(肌の)露出だけでは勝負にならない時代」と分析。グラドルには個性が必要だと話し、その個性とは「やはり、“キャッチーさ”。例えば、“くびれスト”川崎あやちゃん、“なにわのブラックダイヤモンド”橋本梨菜ちゃんのように“あ、尻職人の倉持由香ね”というのが分かりやすい。また、SNSをみんなやっている時代ですから、ネットを上手く使った“発信力”、そのベースになる“自己プロデュース力”が長けた人が売れていく」と語った。

「そんな自己プロデュース力が必要な時代、武器として有効なもののひとつが、“コスプレ”ではないか」と前出の衣輪氏は続ける。

■オタク文化が一般化、規模が拡大したアニメファン層を如何に惹きつけるかも鍵に

「現代はオタク・アニメが一大産業化し、コスプレへの垣根も低くなってきている。アニメファンも多く集まる『コミックマーケット』では、2017年の12月29〜31日の3日間で来場者数約55万人を動員。東京ドームの収容人数が5万5000人ですから、10回ドームが満員になった計算です。それだけの大きなイベントに、素人からプロのタレントまでコスプレ姿で集まってきている。ここで撮影された写真はSNSなどにアップされ、どんどん拡散され、多くの人の目に留まる。また昨今の“インスタ映え”ブームがハロウィンコスプレを後押し。コスプレは、ネガティブなイメージの残る“オタク趣味”を離れ、若者を中心に一般化されてきているのです」(衣輪氏)

ORICONNEWSが昨年発表した『第50回オリコン年間映像ランキング2017』を見ても、年間DVD・Blu-rayランキング双方で、第1位・嵐に次いで、『君の名は。』DVDスタンダード・エディションアニメーションが第2位に。年間アルバムランキングでも、数々のアニメ曲を収録する米津玄師『BOOTLEG』がTOP20圏内(17位)に付けている状況。音楽ランキングでもデイリー、ウィークリーともにアニメソングが上位に入ることも珍しいことではない。アニメ文化の規模の拡大を見るに、コスプレ自体へ興味を持つ層が広がっているのも明白だ。

このような背景もあり、人気コスプレイヤーがグラビアアイドル化をしたり、グラビアアイドルがコスプレイヤーとしても活動するに至っている。グラドルにとって、コスプレに寄った活動をすることで、従来のグラドルファン層にプラスして、アニメファン層へのアプローチもでき接点拡大にもつながる。どんなキャラのどんなシーンを取り上げるか、またどんな再現をするかで“個性”も出しやすい。「露出だけ」「かわいいだけ」で目に留まることが難しくなった今のグラビア業界においてコスプレは、裾野も広く、興味も抱かれやすい“武器”になっているといえそうだ。

(文:中野ナガ)

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