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DA PUMP・ISSA “ダサかっこいい”「U.S.A.」の第一印象は「まじかよ」

DA PUMP・ISSA “ダサかっこいい”「U.S.A.」の第一印象は「まじかよ」 「計算され尽くされたダサさ!それがいい!」――DAPUMPの3年半ぶりとなるニューシングル「U.S.A.」が、「何事!?」「中毒性が高すぎる!」と話題を呼んでいる。そのMVはYouTubeで公開されてから10日で200万回再生を達成。“スーパーダサかっこいいMV”として激ハマりするユーザーが続出している。ORICONNEWSでは、DAPUMPのメンバーであるISSAにインタビュー。「U.S.A.」ヒットの背景について聞いてきた。

【写真】“ダサかっこいい”と話題を集めたDAPUMPの新曲「U.S.A.」の通常盤ジャケット

■2000年前後に大ブレイクも露出減「看板を下ろすことも考えた。でもやりたいからやるだけ」

DAPUMPは、1997年、m.c.A・Tの音楽プロデュースによりシングル『Feelin'Good〜It'sPARADISE〜』でデビュー。翌年、『NHK紅白歌合戦』に初出場し、以降2002年まで5年連続の出場を果たした。2001年に発売されたベストアルバム『DaBestofDaPump』は売上枚数128万枚のミリオンセラーとなり、オリコン1位を獲得。第40回、42回の『日本レコード大賞』では優秀作品賞を受賞。第43回から46回でも金賞を受賞している。

だが2006年に当時のメンバーSHINOBUが脱退し、同年にグループは一時活動休止に。その後もメンバーの脱退が相次ぎ、かつてほどの露出はなくなっていった。現在、7人で活動中だが、初期メンバーはISSAのみ。歌唱力やダンスなど、パフォーマンスの高さは折り紙つきでファンの熱量もいまだ高いが、不遇の時代をISSAは何を考え、そしてどんな思いで過ごしていたのだろうか?

「DAPUMPの看板をおろすということを考えたこともありました。でも社長から『ISSAがいるうちはDAPUMPでいいんじゃない』って言葉をもらって、そこでふっきれた部分もあって。僕の気持ちはあの頃から何も変わってないので、『DAPUMPってまだやってたんだ』って言われても、“はい!”って言うだけですね。僕は、歌って踊ることしかできないんで、これしかやりたいことがないんです。それだけです」(ISSA)

■全力で楽しむことで、楽曲がDAPUMP色に育っていった

そんなISSA率いるDAPUMPが3年8ヵ月ぶりに発表したニューシングル、「U.S.A.」が世間を騒がせている。そのきっかけとなったのは、5月7日の新曲の発表とともに公開されたジャケット写真。これにまず反応したのはDAPUMPファンで、SNSに「新曲のリリースは喜ばしいけど、公開されたジャケットがダサすぎて変な汗が吹き出す」などと投稿。これが瞬く間に拡散していき、「ダサすぎて気になる」「逆に味わい深い」など、“ダサい”をキーワードに、ネット上が騒がしくなった。

ところが5月16日、MVがYouTubeにアップされると、その評価に若干の変化が起こる。発表された楽曲「U.S.A.」は、人気コンピ盤『スーパー・ユーロビート』シリーズに収録されていた楽曲「U.S.A.」(1992年)に日本語歌詞をつけたカバー。90年代的4つ打ちリズム全開のサウンドに、「U.S.A.!」の連呼、「C'monbabyアメリカ」「どっちかの夜は昼間」「ミラーボールに恋した」などの“微妙”な歌詞が絶妙にマッチした。昨年アメリカでヒットしたシュートダンスを基にした「いいねダンス」や、MCハマーを彷彿とさせる「インベーダーダンス」などのアツき融合に中毒者が続出し、「あのジャケットはこれを狙ったものだったのか…」と納得する声も多数。そして、現在のムーブメントに至っている。果たしてISSAはこの反響になにを思うのか?

「久しぶりの新曲だ〜と、気合は入っていました。でも、それだけ。こんな形で盛り上がるとは、予想していなかったですね。リリースイベントでも『初めて来ました』って言ってくれる人が多くて。新しい人が聴いてくれることは、すごく嬉しいことです」(ISSA)

「U.S.A.」は、DAPUMPの所属する事務所の社長が、「次はこれだ」と選んだ楽曲だったという。初めて聴いたときはどのような感想を持ったのか聞いてみた。

「正直、最初は『おい、まじか。これかよ』という思いもありました(笑)。でも、僕らにできることは“完璧に仕上げること”なので。そこでスイッチも入りましたし、“U.S.A.という場”で、“しっかり遊ぶ”“真剣にふざける”などの方向性が見えた時点で、違うものに見えました。自分たちのものとして、きちんと落とし込めているし、しっくりきている。だんだん自分たちの曲に育っていった感じですね。今ではメンバー全員が“すごくいい曲だ”と思っているし、そういう自分たちの中の変化も、おもしろかったです。かけ離れていると思っていたものと自分たちの心が、近づいていく感じ。今は、僕らのところに舞い降りてきてくれてよかったなって思っています」(ISSA)

このヒットはただただダサいから起こったわけではない。ISSA自身も第一印象では“ダサい”と感じた楽曲だが、その上で、どれだけ楽しんでやるかということを考え抜いてパフォーマンスした結果、“ダサい”が褒め言葉と変換された。それはかつてのY.M.O「君に、胸キュン。」や、モーニング娘。のつんく♂なども敢えて行った“知的な”ダサさとして、ユーザーからのリスペクトがあるように思える。ダサいステージの上で、高い歌唱力とクオリティの高いダンスで真剣にやっていること。また、“あのDAPUMPがそれをやっている”というギャップも要因にありそうだ。初期メンバーがひとりになっても、“DAPUMP”を貫き続けたISSA。その継続がこのヒットを生んだとも言えるだろう。

■「U.S.A.」が現在の音楽シーンにマッチした理由。ISSAの意図は?

SNSでの人気はもちろん、オリエンタルラジオの中田敦彦や、平愛梨、渡辺直美などが楽曲の魅力に反応し、アンジュルムの室田瑞希、朝日奈央らが自身のTwitterで“いいねダンス”を踊る姿を投稿するなどしている。その“踊ってみた”現象は、もちろんユーザーにも広がりを見せており、AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」や星野源の「恋」、RADIOFISHの「perfecthuman」、TWICEの「TT」などにも観られた、“踊ってみた動画”でヒットを加速させる法則に、本作が続きそうな予感がする。

「“わかりやすいダンスを“という気持ちはありました。振り付けはKENZOとTOMOがメインで担当していますけど、みんなで話し合った時に、久しぶりの新曲だし、覚えやすいメロディーだし、だったらダンスもみんながすぐできるような振り付けにしたほうがいいんじゃないかなって。これまでのDAPUMPの楽曲って、イベントやライブでみんなで一緒に振りができるものが少なかったんですよ。『Wecan'tstopthemusic』のサビで拳を突き上げる振りくらいかな。このキャッチ―な楽曲には、これくらいわかりやすいのがいいよねって」(ISSA)

同時に、昨年“バブリーダンス”で話題を集めた荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」のヒットなど、ユーロビートの再評価が来ている今の日本にもマッチしていることもあるかもしれない。改めて、ISSAに「U.S.A.」の“かっこよさ”について聞いてみた。

「MVのかっこいいポイントはたくさんあります。ダンスはもちろん、表情とか、ビジュアルのアンバランス感、でも一番はやっぱり“全力で楽しんで真剣にふざけているところ”。たとえばインベーダーダンスは、ちょっとヘンなダンスだけど、真顔でキレキレで踊ったらおもしろいんじゃないかって。真剣にふざけた結果が、観ている方にも良い感じに伝わってくれたのかもしれないですね。これまでのDAPUMPはいろいろあったし、苦労もした。メンバーも、そういう思いはあったと思う。でも今、パンチのある曲と出会えて、非常に盛り上がっている。すごくいいグループだなって、改めて思いますし、MVにもそれが表れているんじゃないかと思います」(ISSA)

“ダサい”も“かっこいい”も、後からついてくる評価。DAPUMPはこれからも、全力で取り組んで全力で楽しんでいる姿を見せ続けると話した。

「続けてきたからこそ、こういう楽曲に巡り合えた。続けてきたからこそ、また評価してもらえている。極めた人の右に出るものはいないので、そういうチームでありたいと思っています。続けることにしか意味がないかもしれないって思っていますね。自分たちのベストを見せ続けていければいいのかなって思っています。その日のパフォーマンスが最高のものであるように。その日その日を大事にしていきたいですね」(ISSA)

(文/衣輪晋一撮影/TsubasaTsutsui)

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