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樹木希林さんが死去も「遺族は毅然と」本木雅弘の関係者が明かす

樹木希林さんが死去も「遺族は毅然と」本木雅弘の関係者が明かす 「全身がん」を公表していた女優の樹木希林(きき・きりん、本名・内田啓子)さんが15日に死去したことが16日、分かった。訃報を受けて娘の内田也哉子(42)の夫で俳優の本木雅弘(52)の所属事務所の関連会社関係者が都内で取材に応じた。

関係者によると樹木さんは15日午前2時45分、自宅で家族に見取られながら、静かに息を引き取った。死因は明らかになっていない。葬儀は9月30日に東京都港区南麻布の光林寺で営まれる。関係者は「びっくりとしか言いようがない」と突然の別れを惜しみ、樹木さんの遺族の状態を「毅然(きぜん)とされています」と明かした。

樹木さんはシリアスからコメディまでこなせる個性派俳優として活躍する一方、2012年に、がん体質であることを指す「全身がん」を公表。04年の乳がん発症以降、約20か所のがんと闘ってきた。

今年8月13日に知人宅の外階段で転び、左大腿骨を骨折。娘の也哉子に付き添われて病院に行き、15日に足にチタンを入れる手術を受けた。本木は同30日に容体を説明。「全身がん」の影響で肺のあたりが弱っており「一時は危篤状態の場面もありましたが、無事に危機を回避した」と話していた。

12年にがん体質であることを指す「全身がん」を本紙インタビューなどで告白。翌年2月の日本アカデミー賞では表彰式のテレビ中継で「全身がん」を改めて公表した。

毒舌で開けっぴろげな性格に見える樹木さんを変えたのは、やはりがんだった。最初に襲ったのは乳がん。04年に見つかり、翌年右乳房を全摘手術した。その後、腸や副腎、脊椎などにも見つかり、治療は約20か所にも及んだ。

最初のがんから14年。人生観、死生観も変わった。「がんがありがたい」と思えるようになっていた。「私の場合、体に広がる全身がん。でもがんに感謝。経験してなければろくに『死』にも向き合わず、内田(裕也)さんのこともちゃんと理解しようと思わなかった」

最初のがんの術後が良くなく、苦しみ、独学でがんを猛勉強した。樹木さんが選択したのが「体への負担が少ない」とされる放射線をピンポイントで照射する方法だった。「がんが見つかってもおっかなびっくりしない。出ればつぶせばいい。がんには必ず要因がある。生活習慣も見つめ直す。簡単に治らないからこそ、自分に客観的になれ、生き方がつましくなった」と語っていた。

がんだけはない。03年には左目の網膜剥離を発症し、役者にとっては致命的な失明宣告を受けたこともあった。一時は視界は真っ白で何も見えない状態に。しかし医師の勧めた手術に納得できず、拒んだ。しばらく様子を見ていると、少し視力が戻る奇跡が起きた。「人間には医師も理解できない不思議な自然治癒力があるのよ」が口グゼだった。

日本を代表する女優の一人でありながら、マネジャーなしでスケジュールも出演料も、すべて自分で管理し、決めていた。この理由も「社員を抱えると責任を感じる」と自身の病気が背景になっていた。「でも何の痛痒も感じない。一人で何ら困ったことはないわ」と答えていた。

夫のミュージシャン、内田裕也(78)とは別居しながら暮らす独特の夫婦関係を続けた。夫が、芸能界を騒がせた時も「私は逃げ隠れするのが一番嫌だから」と、率先してマスコミ対応し、説明に当たったことも。離れて暮らしながらも、心の中で夫を思い続けていた。

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