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麻生希被告が次々と衝撃告白 暴力団組員に脅されて覚醒剤を注射
覚醒剤取締法違反(所持・使用)の罪に問われたタレント・麻生希被告(33=本名・島崎彩)の第2回公判が17日、横浜地裁(吉田勝栄裁判官)であり、アウトロー的な作品が多いことで知られるVシネマ(ビデオ映画)も顔負けの事実が明らかになった。暴力団組員に脅されて覚醒剤を注射され、保釈中にも覚醒剤をすすめられたなどと次々と衝撃の告白。「二度とやらない」と誓う麻生被告には、覚醒剤関与が“銃殺刑”となるフィリピン行きも母親から提案された。
麻生被告は元交際相手の高畑愛平受刑者(27)と都内自宅で覚醒剤を約57グラムも所持し、使用したとされる。2月に逮捕されていた。「10頭身の美貌」を売りに活動していただけあり、タイトなパンツの黒スーツに白シャツ姿はさまになる。
「ガラスパイプに覚醒剤を入れて火であぶって使った」と使用を認めたが、所持については「50グラム以上もあると知らなかった。6〜10グラムと思っていた」と主張する。
昨年10月21日から同棲を始めた部屋の覚醒剤は主に高畑被告が入手し、麻生被告は「パイプに入れて」とお願いして使っていた。売人との受け渡し現場には麻生被告が出向くこともあった。
供述調書からは、0・05〜0・1グラムの量を1日に2〜3回も使用していた薬物依存が明らかに。最大で0・1グラムを4回使ったこともあった。
覚醒剤に手を染めた理由は驚くべきものだった。同棲を始める数日前の昨年10月中旬のこと。「暴力団員に裸を盗撮されて、覚醒剤を使ってることも裸も週刊誌にバラまくと脅された」と告白したのだ。
SNSを通じて面識のない人物から依頼された名古屋でのイベントの仕事を終えて「イベントの仲間と一緒にホテルラウンジで打ち上げをしました。みんなで飲んで、私はけっこう酔ってて裸でジャグジーに入った。そのとき暴力団員に盗撮された」と明かした。その後「暴力団員の人に『裏カジノの客の相手をしろ』と言われて、脅されて注射を打たれたりした」ことで覚醒剤を覚えてしまったというのだ。
暴力団員は裸動画や覚醒剤使用の情報をリークしない代わり、麻生被告自身の購入か、購入者の紹介を求めた。「高畑さんに相談したら『それを買って良い付き合いができるなら、とりあえず買ってなだめたほうがいい』と言って買うことになりました。条件交渉は高畑さんと暴力団員。ブツの受け渡しは『知らない人間じゃなく、島崎さんに来てほしい』というので私が」と話す。
だが、高畑被告の裁判で明らかになった事実とはニュアンスが異なる。自宅にあった覚醒剤の質に満足できない麻生被告から「これよりいいの知ってるよ」と紹介されたのが「名古屋の先生」という密売人だった。
薬物依存者の再犯率の高さは知られているが、麻生被告は「やめる」と言い切った。「私は勾留中に妊娠が発覚して、勾留中に死産して、とても大変なことをしてしまった。申し訳ない、後悔の気持ちでいっぱいになった。二度としないと誓います」と涙声で誓った。
検察官は2016年のコカイン所持での裁判(執行猶予判決)を振り返って「コカインの裁判でも『二度としない』と言っている」と追及する。
それに対する返答は驚くべきものだった。保釈中の9月下旬から今月上旬、すでに覚醒剤の誘惑に遭遇していたのだ。「知人の飲食店で覚醒剤をすすめる男性がいたけど、地元の太田警察に通報しました。通報したことからも、断ち切ると心の底から誓ってます」と述べ、「群馬県警太田署の刑事2課。担当は○○さんです」と相談した刑事の名前まで持ち出した。
情状証人で保釈中に同居している母親の弁も強烈だった。「どこにも行かないように見張っている」という母親は日本の永住権を持つフィリピン人だ。実刑の可能性も理解していて「出所後は日本でも、私の国でも一緒に住みます。彩ちゃんは娘だから守りたいですよ。私の国、彩ちゃんも勝手に出かけられない。向こうは覚醒剤が厳しい。なかなか手に入らない」と訴えた。
フィリピンではドゥテルテ政権下で麻薬撲滅作戦が強行され、売人や使用者が数千人も銃殺されている。母親の提案は実効性があるかもしれない。次回公判で結審の予定だ。
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