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LGBT問題を取り上げた「金八先生」第6シーズン 社会通念の変化に影響与える

LGBT問題を取り上げた「金八先生」第6シーズン 社会通念の変化に影響与える (全5枚)

大当たりした『おっさんずラブ』

ここ数年、LGBTの人たちを描くドラマが増えたのは知られている通り。どうしてだろう。

それを考えてみる前に、まずは近年のLGBTの人たちのドラマを簡単に振り返ってみたい。2016年にまずコミカルな単発ドラマとして放送されたのが、『おっさんずラブ』(テレビ朝日)。男性同士のオフィスラブ物語だ。主人公は田中圭(35)で、彼に恋する上司が吉田鋼太郎(61)。大当たりしたため、2018年と2019年に連続ドラマ化され、映画にもなった。

テレビ朝日『おっさんずラブ』HPより

2018年に高い評価を得たのが、NHKのBSプレミアムで放送された『弟の夫』。生真面目な主人公・弥一(佐藤隆太、39)のところに、死んだ双子の弟の結婚相手だったマイク(把瑠都、35)が訪ねてくるところから物語は始まった。マイクはカナダから来日した。カナダでは同性婚が認められているのだ。

小学校3年生になる弥一の娘は、大人と違って偏見がないので、マイクとすぐ仲良しになる。しかし弥一はなかなか打ち解けられない。だが、マイクは誠実な好人物だった。そうであるなら、受け入れない理由などないと弥一は気づき、義兄と義弟の関係になってゆく。ジェンダー(性別)問題を考えさせただけでなく、「人を評価する上で大切なものは何か?」と、問い掛けられているような作品だった。

同じ2018年、NHK総合で放送されたのが『女子的生活』。ヒロイン・みき(志尊淳、24)は、かわいい女子的な生活に憧れ、地方から神戸に出てきて、OLになる。外観は女性。だが、トランスジェンダー(心と体の性が一致しない人)で、恋愛対象は女性。ジェンダーとは何か。それを見る側に問い続けた。

内容も出色だった

2019年放送の『きのう何食べた?』(テレビ東京)は、事実婚状態にあるゲイのカップルの日常が描かれた。カップルに扮したのは西島秀俊(48)と内野聖陽(51)。大きな事件は起こらず、静かに時が流れていくが、それがかえってリアルだった。西島の作る料理も魅力だった。

LGBT問題を取り上げた「金八先生」第6シーズン 社会通念の変化に影響与える テレビ東京『きのう何食べた?』

同じ2019年の『腐女子、うっかりゲイに告(コク)る』(NHK)は自分がゲイであることを悩む男子高校生(金子大地、23)と、彼に恋をする女子高生(藤野涼子、19)の物語。彼がゲイであることが露見し、一部のクラスメイトから白眼視されると、彼女が怒りの声を上げる。それは彼が好きだからではなく、ゲイを理由に偏見を抱くのは許せないと憤ったからだ。青春ドラマとしても出色だった。

LGBT問題を取り上げた「金八先生」第6シーズン 社会通念の変化に影響与える NHK『腐女子、うっかりゲイに告(コク)る』より

やはりNHKが2019年に放送した女性たちの群像劇『ミストレス〜女たちの秘密〜』では女性の同性愛が描かれた。大政絢(29)が演じたフィットネスジムのトレーナーは、華麗な男性遍歴を誇っていたが、レズビアンだと公言するスタイリストの女性(篠田麻里子、33)の出現により、真実の愛に目ざめる。真実の愛は、異性との間でしか得られないとは限らない。

電通の2018年の調査によると、20〜59歳の男女のうち、LGBTの人は8.9%。その割合を考えれば、LGBTの人が登場するドラマがいくつも作られるのは何ら不思議ではない。けれど増えたのはここ数年だ。テレビは社会を映す鏡とも言われるが、かつてはLGBTの人たちに対し、不当な偏見を持っている人も少なくなかったから、ドラマが作りにくかったのではないか。

現在は違う。社会はかなり変わった。博報堂「LGBT総合研究所」の2016年の調査によると、職場や学校でのLGBTの人への理解や配慮について、「重要」と考えている人はLGBTの人のうち52%、そうでない人の43%もいた。多くの人が、LGBTの人のことをもっと考えるべきだと思っているのだ。偏見を持つ人のほうが批難される時代になったと言っていい。そんな変化に後押しされる形で、堰を切ったようにドラマが作られるようになったのだろう。

『おっさんずラブ』のヒットも他局を刺激したのは間違いない。また、NHKの場合は「LGBTの人のドラマを」というリクエストが上層部から現場にあったという。NHKは視聴率より質や社会的意義を重視する。LGBTの人の生きにくさを解消するのは社会の要請だから、公共放送であるNHKがそれに向けてドラマを作るのは当然なのだろう。

「鶴本直」という存在

では、ドラマで最初にLGBT問題が取り上げられたのはいつだったのかというと、2001年のTBS『3年B組金八先生』第6シリーズだ。上戸彩(34)が演じた女子生徒・鶴本直がトランスジェンダーだった。

LGBT問題を取り上げた「金八先生」第6シーズン 社会通念の変化に影響与える

上戸彩は当時16歳だった(画像/TBSチャンネルより)

直は人権意識も高く、それゆえ周囲とぶつかる。ある日はクラスメイトに向かって、こう叫んだ。

「人間の体をからかいの対象にするな」「男でも女でもない子供が生まれたら、どうする」

これらの言葉にクラスメイトは全員、反発した。放送から約19年しか過ぎていないが、時の流れを感じさせる。今なら、クラスメイトの相当数が直の意見のほうに同調しないと不自然だろう。直はあらゆる個人、個性の尊重を訴え続けた。やがて、金八先生(武田鉄矢、70)や養護教諭・本田知美(高畑淳子、65)のサポートもあって、直はクラスメイトと折り合う。もともと直が主張していたのは、あらゆる人の共生なのだから、それは当然の結果とも言えた。

このドラマがLGBTの人たちに与えた影響は計り知れないのだという。また、このドラマでトランスジェンダーを初めて知ったという人も多い。

脚本を書いたのは小山内美江子さん(90)だ。小山内さんはこのドラマでほかにも中学生の性や校内暴力、薬物問題などをテーマにした。その内容について、時には「過激すぎる」「実態にそぐわない」などと批判された。

だが、書いた話は後にすべて社会問題化した。慧眼だったのだ。直を登場させたのも時代観察眼が鋭かったからにほかならない。小山内さんは第1シリーズが始まった1979年からピリオドが打たれた2010年までの31年間、問題提起を行い続けた。

社会通念の変化

その後の2008年、堀北真希(31)が主演したフジテレビ『イノセント・ラヴ』にはゲイであることを隠して生きるジュエリーデザイナーの青年(成宮寛貴、37)が登場した。同じく2008年のフジ『ラスト・フレンズ』では、上野樹里(33)がトランスジェンダーのモトクロス選手を演じた。長澤まさみ(32)が演じた主人公を愛していた。

LGBT問題を取り上げた「金八先生」第6シーズン 社会通念の変化に影響与える 『ラスト・フレンズ』

振り返ると、『3年B組金八先生』第6シリーズ以降、ドラマ界はLGBT問題に正面から取り組んできた。描かれ方は違うが、それは社会通念の変化があるからだろう。

時代に置いていかれるバラエティ

ただし、バラエティーの一部は違例外だ。2017年9月、フジで放送された『とんねるずのみなさんのおかげでした30周年スペシャル』は、保毛尾田保毛男(ほもおだほもお)という1990年代までのキャラクターを再び引っ張り出した。「ホモでしょ」などというセリフを流した。これに対し、フジにはLGBTの人たちを揶揄する表現だとする抗議が殺到。結局、フジは謝罪に追い込まれたが、やむを得なかった。「ホモ」という単語は男性同性愛者に対する蔑称なのだから。

時代は変わったのである。映画界に目を移すと、LGBT問題を扱った作品が国内外に数え切れないほどあるし、多様性をテーマにした映画祭も「青森インターナショナルLGBTフィルムフェスティバル」や「徳島レインボー映画祭」など各地で生まれた。LGBTの学生たちによる大学サークルも数え切れないほどになっている。『3年B組金八先生』第6シリーズ前の1990年代までとまるで違う。

そんな状況を背にLGBTをはじめ、マイノリティの人が登場するドラマも作られ続けるに違いない。さらに増えるかもしれない。半面、万が一にも時代の変化を無視して、LGBTの人たちを揶揄するような作品を作ってしまうと、謝罪くらいでは済まなくなるだろう。

LGBTの人たちを揶揄するということは、すべての少数派への侮辱、いや、すべての個人に対する愚弄と同じなのだ。繰り返しになるが、時代は変わったのだ。

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