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栗山千明独立の裏に金銭トラブルか 事務所は否定「誤解が生じたのでは」

「数年前から、芸能事務所『スペースクラフト』が相当な経営不振の状態にあるという噂がずっと流れています。モデル部門はかろうじて黒字なのですが、芸能部門は大赤字だそうです。そのうえ事務所の看板女優である栗山千明さんが退所してしまった。社員たちは、いよいよ事務所の存続は難しいんじゃないかと不安にさいなまれています」(芸能関係者)

【画像】事務所退社を決めた栗山千明(4枚)

栗山千明独立の裏に金銭トラブルか 事務所は否定「誤解が生じたのでは」
栗山千明。2017年撮影©AFLO

子役時代から30年間事務所を支えた大黒柱

〈この度、私、栗山千明は所属していました事務所、スペースクラフト・エンタテインメント株式会社を円満に退社し独立する運びとなりました。幼く何も分からない私を30年に渡りご指導いただきました事務所関係者様には感謝しかありません。

今後は自身で考え自身の力で努める所存です。皆様のこれまでのご支援に感謝申し上げるとともに、今後ともご支援のほど宜しくお願いいたします。栗山千明〉

3月23日、女優の栗山千明(35)は自身のツイッターアカウントを開設し、所属の芸能事務所「スペースクラフト・エンタテインメント」を辞め、独立することを報告した。栗山は子役時代から30年にわたって「スペースクラフト」を支えてきた大黒柱だ。

「栗山さんが事務所に所属したのは5歳のとき。ティーン雑誌『ピチレモン』や『ニコラ』などでモデルとして活動し、女優へと活動の舞台をうつしていきました。2003年には、クエンティン・タランティーノ監督のハリウッド映画『キル・ビルVol.1』で女子高生ボディーガード役に大抜擢。その迫力ある美貌と演技力に注目が集まりました。

2004年には『下弦の月〜ラスト・クォーター』で映画初主演を務め、2011年にはNHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』にも出演。最近では4月からスタートする『サイレント・ヴォイス行動心理捜査官・楯岡絵麻Season2』(BSテレ東)に主演しています」(スポーツ紙記者)

海外でも注目を浴びる歌手としての実績

女優としてだけではなく、歌手としての実績もある。アジアやアメリカでも注目を浴びていた。

「2010年に『機動戦士ガンダムUC』(episode1)の主題歌『流星のナミダ』で歌手デビューを果たした栗山さんですが、これが香港やアメリカで大反響を得た。アメリカの『MTVIggy』で『ARTISTOFTHEWEEK』に選出され、栗山さんの大特集が展開された。香港で同年2月に行われたイベント『機動戦士ガンダムUCワールドプレミア』に登場した際には、現地メディア70社が取材に駆けつけました。香港の有力ラジオ局『RTHK』のJ-POPウィークリーチャートでも1位を獲得しています。

また、栗山さんが出演する資生堂『ホワイトルーセント』のCMはアジア全域で放送され、2014年に香港で開催された『アジア・フィルム・アワード特別賞セレモニー』で『ライジング・スター・アワード』を受賞しています。栗山さんの世界進出には事務所も力をいれていた」(同前)

栗山独立の裏に事務所社長の“暴走”

事務所と二人三脚で芸能界の荒波を航海してきた栗山は、いまなぜ独立に踏み切ったのだろうか。事務所関係者が、その内情を明かす。

「スペースクラフトの経営不振の原因は社長を務める大西一興氏。事務所所属の若手俳優7人で結成された男性アイドル『TFG』の売り出しにのめり込み、資金を投下している。社長には昔から、『ここだ』と思ったところに資金を注ぎ込む大胆さがありましたが、かつてはもう少し慎重でした。それに数年前から、突然人が変わったように、社員に対して厳しく当たるようになったんです。いまはもう誰の言葉にも耳を貸さなくなってしまい、社長の暴走を止められる人がいなくなってしまった」

スペースクラフトの経営悪化には、音楽プロデューサーの梶浦由記氏と、梶浦がプロデュースし、数々のアニソンを担当したボーカルユニット「Kalafina(カラフィナ)」退社の影響も大きい。梶浦氏は20億円以上を稼ぎ出すと言われ、アニメ界ではカリスマ的人気を誇る。「週刊文春デジタル」では、2019年5月11日に『メンバーは「彼女の下でまたKalafinaとして活動したい」再結成のキーマンは“アニメ界の秋元康”』で、退社から解散までの経緯を報じている。

所属タレントも「(事務所が)やばいのは分かっている」

「1番の稼ぎ頭だった梶浦さんとKalafinaを失ったことは大きな痛手でした。この2組の退社も、大西社長が大きく影響しているんです。大西社長は以前、宝塚歌劇団にのめり込んだ時期があり、その頃から宝塚歌劇団出身である50代の社員、I女史を可愛がるようになった。しかし、I女史と、梶浦さんらが信頼を置く社員M氏はソリが合わなかった。社長がI女史の肩を持った結果、M氏は事務所を退社。それに梶浦さんらが続いてしまったのです」(レコード会社関係者)

上層部の確執は多くの社員に伝わっていた。

「I女史、M氏のゴタゴタもあって、ここ数年でかなりの数の社員が辞めてしまっています。加えて、経営状態の悪化は所属タレントも知っている。売れっ子声優、上坂すみれさん(28)も、給料の面で影響があったようです。上坂さん本人は困り顔で『(事務所が)やばいのは分かっている』と呟いていました」(同前)

事務所から“退社勧告”を受けているタレントもいるという。

「スペースクラフトのタレントは固定給が基本だったのですが、ある女性タレントはいきなり事務所サイドから『歩合制にして、家賃補助もなくす』と伝えられたそうです。その子はまだまだ売り出し中だったので、そうなると生活ができなくなってしまうと不安がっていました。その上、『もう営業もしない』『嫌なら退所してもいい』と言われたと話していました」(別の事務所関係者)

栗山が独立に踏み切った理由

そして影響は栗山千明にも及んでいたというのだ。

「以前はそんなことなかったようなのですが、ここ最近になって栗山さんもボーナスの支払いが遅延したり、一回では払いきれないからと会社都合で分割払いになったりと、ギャランティの支払いに大きな影響が出ていたようです。栗山さんレベルなら、1、2社のCMが決まれば個人事務所でも十分やっていけますから。女優としての先行きを考えて、退社する決断をしたんだと思いますよ」(前出・事務所関係者)

スペースクラフトに事実関係を求めたところ、文書で回答があった。栗山千明へのボーナスの支払いが遅延したり、会社都合で分割払いになったりしたことについて、以下のように説明した。

「当社では、所属者との契約時に『給料制』『歩合制』を話し合いの上、本人が選ぶ事とし、会社が強制する事は有りません。『給料制』で契約した場合でも、所属者に対する善意の意思として、労働意欲、生活環境の向上の為に『成功報酬』としてボーナスシステムを導入しております。

弊社の専属契約書には、給料以外にボーナス支払いに関する規定が無く、そもそも弊社に支払い義務が存在致しません。長年の習慣が当然の権利と解釈され、この様な誤解が生じたのではないでしょうか?

ボーナスは所属者の売上を半期ごとに精査し支払っているものでありますが、支払方法や期日などは社の判断で行いますので、ご質問の『遅延』『分割払い』については、そもそもその概念自体が無く、弊社側に問題が存在するものでは有りません」

他の所属タレントへも給料制を歩合制にして、家賃補助をなくすと通告したことについても回答があった。

「芸能界では一般的に、新人で収入が低く、生活が成り立たない所属者に対して『給料』と言う保証を致します。これは会社が負う金銭的なリスクです。女優、タレントとして成功し、将来自立してやっていけると判断した段階で、本人との話し合いの末『歩合制』に移行、これにより収入も増える事が殆どです」

スペースクラフトにはタレントの神田うの(44)や女優の黒谷友香(44)、俳優の渡部豪太(34)らが所属している。ジャニーズ事務所やオスカープロモーションなどの大手芸能事務所からのタレント流出が話題になっているが、同様にスペースクラフトも大きな転機を迎えている。

(「週刊文春デジタル」編集部/週刊文春デジタル)

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