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内容を一新したフジテレビの27時間テレビ プロデューサー「異論なかった」

内容を一新したフジテレビの27時間テレビ プロデューサー「異論なかった」 フジテレビ系列が総力を挙げる年に1度の風物詩「FNS27時間テレビ」(9日後6・30〜10日後9・24)は31回目を迎える今年、内容を一新した。お笑いに特化した従来のスタイルから大きく舵を切り、テーマは「にほんのれきし」。バラエティーをはじめ、ドラマ・アニメ・スポーツなども交え、日本史を掘り下げる。例年7月下旬に生放送で行われてきたが、今年は初の9月放送で、ほぼ収録に。近年、視聴率で苦戦している名物番組だけに、そのチャレンジに注目が集まる。チーフプロデューサーの中嶋優一氏に制作の舞台裏を尋ねた。

ビートたけし(70)が21年ぶり6回目の総合司会。巧みなトーク力と親しみやすさを持つ関ジャニ∞の村上信五(35)が旅の「キャプテン」として番組進行をアシスト。「れきしサポーター」の林修氏(52)が知識面を担う。メイン通し企画「にほんのれきし博物館」の館長はバカリズム(41)。女優の波瑠(26)が「タビビト」として、たけし、村上と「にほんのれきし博物館」を見て回る。

中嶋氏が中心になり「27時間テレビ」を手掛けるのは2004年、11年に続き、3回目。既に今回のテーマは歴史に決まっており、そこからチーフプロデューサーを任されたのは昨年12月だった。

「めちゃ×2イケてるッ!」「笑っていいとも!」などを担当し、バラエティー畑を歩んできた中嶋氏。今回の“非お笑い”の指令にも「全く異論はなかったですね」と率直な感想。「入社22年目になりますが、『27時間テレビ』にはほとんど毎年関わってきて、思い入れも誇りもありますし、テレビのお笑いの文化をバラエティー班全員で引っ張ってきたという自負もあります。風物詩も非常に大事だとは思いますが、とはいえ、長年続けていると“お笑い27時間”に対する関心や新鮮さが薄れてきたのも確か。飢餓感が生まれるまで無理にやる必要はないのかなと。そういう意味で、30年を区切りに“お笑い27時間”をいったん封印するというのは大賛成でした」。ただ、近年、視聴率は苦戦したものの「みんなが一生懸命努力して“お笑い27時間”を作ったつもり。そこを否定しようとは一切、思っていません」と強調した。

やるからには「そもそも、あまり歴史に興味がない人でも楽しめる番組にしたい。その一点ですかね。とにかく、たくさんの人に見ていただけるチャンスをつくりたい。12月から今日までの自分の一貫した仕事でした」。老若男女問わず家族が一緒に楽しめるエンターテインメントを追求した。歴史というテーマは堅苦しく感じられるが、毎年おなじみの、たけし扮する金髪パンチパーマ姿のキャラクター「伝説の花火師・火薬田ドン」も登場。メイン通し企画「にほんのれきし博物館」はバカリズムのフリップネタの様相で、歴史を扱うとはいえ、全編を通じてフジらしく笑いの要素が詰まっている。

9月放送は、歴史の“季節感”を重視。「真夏じゃないなと。お笑い生放送なら絶対に7月でしょうし、放送時期は季節感によって選べばいいんじゃないかと思います」とした。ほぼ収録になったことについては「歴史を扱うような情報性のある番組を生放送にした場合、伝え切れないことが多くなるので、長めに収録してギューッと編集した方がいい。もう1つは、間違った歴史の情報は決して伝えてはいけない。極力それを避けるべく、収録の方が望ましい。生放送は30年間続けてきて、素晴らしいんですが、変える時は大きく変えた方がいいと思いました」と説明。「めざましテレビ」の一部、競馬などが生放送になる。

収録には手応えを感じ取っている。中でも、ジャーナリストの池上彰氏(67)が登場する「【昭和・平成】グランドフィナーレ池上彰が見た!たけしと戦後ニッポン」(10日後6:55頃)。終戦2年後に生まれたたけしの人生は、まさに戦後からの復興人生。数々の事件の中から特にターニングポイントとなった出来事を貴重な映像で振り返り、当時の思い出などを語る。中嶋氏は「お互いがいるから、普段とは違う一面が出ていると思います。ほとんどは、その場で最年長の池上さんですが、今回は3歳年上のたけしさんがいるので、たけしさんを尊敬している“後輩感”といいいますか。記者時代に戻っている感じがしました」と明かした。
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