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〈「美ゴリラ」で本人が爆笑〉広瀬すずへの劣等感、過食とダイエットの繰り返し、突然の休養…広瀬アリス29歳が“コメディエンヌになるまで”

広瀬アリスが4月からスタートするドラマ『366日』(フジテレビ系)で「月9」初主演を務めることが発表された。

【あれから15年】「ミスセブンティーン2009」でグランプリに輝いた当時、高いヒールとまだあどけなさも残る笑顔が印象的な中学時代の広瀬アリス

広瀬にとってプライム帯ドラマの主演は、『恋なんて、本気でやってどうするの?』(22年)、『マイ・セカンド・アオハル』(23年)に続いて3作目。昨年は『どうする家康』で大河ドラマ初出演を果たし、29歳にしてますます女優としての存在感を増してきている。

広瀬のパブリックイメージといえば、表情豊か、自然体、よく笑う、明るい、カラッとしている、あけっぴろげ、といった感じだろうか。出演した作品はもちろん、数多くのバラエティ番組への出演、SNSでの振る舞いなどから醸成されたものだ。

ここまで順調に歩んできたように見えるが、実際は「暗黒時代」と呼ぶような時期もあり、長期の休養も経験した。ここまでどのような歩みだったのか、あらためて振り返ってみたい。

〈「美ゴリラ」で本人が爆笑〉広瀬すずへの劣等感、過食とダイエットの繰り返し、突然の休養…広瀬アリス29歳が“コメディエンヌになるまで”
ドラマ主演に大河出演など活躍を続ける広瀬アリスが経験した“暗黒期”とは©AFLO

西田敏行に三谷幸喜も認め…“コメディエンヌ”としての広瀬アリス

ずっと見ていて飽きなくて、明るい笑顔につられてこちらも笑顔になってしまうのだけれど、突然ハッとさせられる。広瀬アリスはそんな女優だ。

目鼻立ちのはっきりした顔全体を駆使して、喜怒哀楽をフルスイングで表現する役柄が多いからか、コメディエンヌというイメージが強い。

『探偵が早すぎる』(18年・22年)では、滝藤賢一や水野美紀らとハイテンションなやりとりを繰り広げた。顔に「変なおじさん」風の落書きをされても平然と演技してみせた。『マイ・セカンド・アオハル』でも、随所に広瀬のダイナミックなコメディー演技が挟み込まれていた。

かつて『釣りバカ日誌〜新入社員浜崎伝助〜』(15年・17年)で共演した濱田岳と西田敏行は、広瀬について「日本に久々のコメディエンヌが誕生したね」と語り合ったという(MANTANWEB20年9月6日)。

三谷幸喜も「言えば何でもやってくれるんです」「ステキなおもちゃをいただいた」と自らの舞台に出演した広瀬のコメディーセンスと度胸を絶賛している(ORICONNEWS19年8月31日)。

むろん、広瀬の持ち味はハイテンションなコメディー演技だけではない。タイムリープによる結婚のやり直しを描いたドラマ『知ってるワイフ』(21年)では、家事と育児のストレスを抱える妻、快活なキャリアウーマン、天真爛漫な女子高生など、同一人物の中にある複数の側面を見事に演じ分けている。複雑な構成を持つドラマの背骨を支えたのが彼女の演技だったと言っていい。

「趣味はエゴサーチ」「10分に1回する」

『R-1グランプリ』の司会を務めるなどバラエティ番組での活躍もめざましいが、特徴的なのはSNSとの向き合い方だろう。SNSを一切やらない俳優も多い中、積極的に活用している。コロナ禍のときは、妹の広瀬すずと二人でライブ配信を行って話題を呼んだ。

「趣味はエゴサーチ」「10分に1回エゴサーチする」と公言するほどエゴサーチを頻繁に行っており、「顔がゴリラ」「骨格がデカい」などの悪口を見つけたらソファにスマホを投げつけていたという(FLASH19年12月15日)。

ラジオ番組では「広瀬アリス美ゴリラ」というXのポストを見つけて爆笑し、「広瀬アリスゴリラで呟いたら本人にアカウント見られるの?」というポストには「みてるよおおおおお」と直球のリプライをしている。

こんな女優はなかなかいない。ゴリラといえば、共演が多く「ブラザー」と呼ぶ遠藤憲一の前で、チンパンジーの物真似を披露することもあるらしい(スポニチアネックス22年4月26日)。

静岡県のお祭りで“発見”された「ショートカットの日焼けした小学校6年生」

芸能界入りのきっかけは、小学6年生のとき、地元・静岡県清水のお祭りでのスカウト。日焼けで真っ黒の上、ショートカットだったため、男の子と勘違いされてスカウトされたという逸話が残っている。

上京後、「ミスセブンティーン」でグランプリに選ばれると売れっ子モデルに。多忙でほとんど地元・清水には帰ることができず、ようやく帰ったら学校の卒業式の日だったこともあった。学生時代の思い出は「協調性がなくて、全然ダメで、何にも残っていない」という(産経新聞23年11月28日)。

女優デビューは08年。当初は別名義で活動していたが、事務所の社長から突然「今日からアリスよ!」と命名されたエピソードはよく知られている。15歳で連続ドラマの主演に抜擢、19歳で映画『銀の匙SilverSpoon』(14年)でヒロイン役を演じるなど、女優業も順調に見えたが、この頃から広瀬は「暗黒期」へと突入していく。

「人生を変えたいって思ったことはありました」広瀬アリスが振り返る“暗黒期”

「人生を変えたいって思ったことはありました。一番大きかったのは、20歳過ぎぐらいの頃で、まさにその当時は暗黒期。たくさんの大人に怒られてばかりで、常に劣等感を抱いていて」(arweb23年12月2日)

広瀬は10代後半から20代前半の自身を「暗黒期」と呼ぶ。何もかも嫌になり、不満や苛立ちを常に抱えていた。事務所に呼び出されても、隙を見つけて逃げ出してしまい、見つかってまた怒られることもあった。「辞めます」と言ったことも何度となくある。

「暗黒期」の原因は複数ある。仕事がうまくいかないことへの焦り、体型へのコンプレックス、そして妹・広瀬すずへの劣等感だ。

大御所の前で24テイクを重ね、食事のコントロールに苦しみ泣きながら食べることも…

女優の仕事はコンスタントに続き、演技に没頭したが、他人と比べて「自分はなぜ上手く演じられないんだろう」と落ち込み、自暴自棄になった。大御所俳優の前で24テイクを重ねて号泣したこともある(マイナビニュース22年4月24日)。

ブレイクしていく女優たちと自分を比べることも多かった。「同世代の女優さんがワーッと出始めた時期は、自分はなぜこんなところで足踏みしているんだろうとずいぶん焦りました」(THENIKKEIMAGAZINE23年11月17日)。

体型へのコンプレックスもあった。バスケをやっていた頃は、ごはんをどんぶりに5杯食べており、芸能の仕事を始めても食事量を変えられず、そのまま太っていった。他のモデルが着られる衣装が全然入らなかった(telling,22年1月16日)。

女優の仕事を始めてからも、地方ロケに行くたびに体重を増やしては事務所で叱られていた。そのため、3日ほど何も食べずにドラマの撮影に臨んだこともある。

腹いっぱい食べる夢を見て、驚いて飛び起きるような毎日。突然コンビニやスーパーで食べものを5000円分ほど買い込み、泣きながら食べることもあった(『アナザースカイ』23年4月21日)。

スターダムを駆け上がる妹と、過食と過酷なダイエットを繰り返す日々

早々にブレイクした4歳年下の妹・すずへの複雑な気持ちもあった。芸能界デビューも女優デビューも広瀬のほうが先だったが、知名度が高いのはすずのほう。姉妹での共演も多かったが、すずに注目が集まることが多く、時には「セット売り」と揶揄された。このような状況が気にならないわけがない。広瀬は当時の気持ちを正直に告白している。

「妹の(広瀬)すずがブレイクして、姿が見えないほど先に行ってしまった時は、さすがに劣等感みたいなものが大きくて。『すず、どこ行っちゃったの?』って」(arweb同前)。

ストレスで過食に走り、仕事の前に過酷なダイエットをするという繰り返し。『ラジエーションハウス?』(21年)で妹に劣等感を持つ女子高生が登場したときは、「妹に劣等感持って極端なダイエットして体調崩す乃愛ちゃん。あははっ昔の私だ」とツイートしている(21年11月22日)。

まわりからの言葉も響かず、足元だけを見つめ続けた「暗黒期」は実に7年以上も続いたという。

大きな転機は朝ドラ『わろてんか』の“重要な役”

広瀬が転機として挙げるのが、朝の連続テレビ小説『わろてんか』(17年)への出演だ。広瀬はミスワカナをモデルにした女漫才師ミス・リリコ(秦野リリコ)を演じた。ひたむきで健気なヒロインの恋敵であり、“エンターテイメントの世界での女性の活躍”というドラマのテーマを体現する重要な役だった。ドラマの中で実際に漫才も披露している。

「これでもかっていうほど稽古をしましたし、何度も大阪に通って、何度も壁にぶち当たりました。人生でいちばんつらい思いをしたのが『わろてんか』。ドラマをやっていると、役に愛着が湧いて、『またこの役を演じたいです』って思える作品が多いんですが、『わろてんか』の秦野リリコに関してだけは、『やり切ったな』と思います」(FRAU22年5月13日)

「この朝ドラで頑張ってダメだったらもう辞めよう」と覚悟した広瀬は、飲酒量を減らし、食事を見直し、ジムにも入り、体質改善を行った。ほかのキャストが食事に行っても一人でジムに行き、泣きながら走ったこともあったという(『ボクらの時代』22年4月24日)。

芸の稽古と演技に打ち込んだ結果、ドラマは大きな反響を得た。後藤高久プロデューサーは「できるとは思ったけど、僕らの期待をはるかに突き抜けてしまった」と驚き、漫才指導にあたった吉本総合芸能学院(NSC)のベテラン講師・本多正識は「友近以来」と絶賛。ミスリリコが漫才師として活躍する週は番組最高の視聴率を記録した(MANTANWEB18年3月17日)。広瀬は「自分の感覚、価値観、姿勢とかを全部変えてくれましたね」と振り返っている(『ボクらの時代』同前)。

ブレイクした矢先に起こった突然の舞台降板、1年近くの休養生活

『わろてんか』で女優開眼した広瀬は、立て続けにドラマや映画へ重要な役で出演、バラエティ番組でも活躍してブレイクを印象づけた。

ところが、そんな矢先の22年4月23日、体調不良で舞台降板を発表する。同時期に主演していたドラマ『探偵が早すぎる〜春のトリック返し祭り〜』と『恋なんて、本気でやってどうするの?』の撮影は完走したものの、その後、10か月の休養に入った。

さまざまなコンプレックスで悔しい思いをしていた時期が長かった分、『わろてんか』以降は仕事に没頭し続け、夢でもずっと仕事をしていたという(『アナザースカイ』同前)。一人になると落ち込んでしまって自然と涙が止まらなくなることもあった(『ホンマでっか!?TV』21年1月13日)。

主役が増えたことで余裕がなくなり、これまで見えていたものさえ見えなくなってしまった。「どこかで『引っ張んなきゃ』とか、『自分が一番笑顔でいなきゃ』とかって。追い込み癖ですよね」と話し、自分をいたわることを目標として掲げた『ボクらの時代』が放送されたのは、奇しくも休養宣言の翌日であった。

休養中は何もせず、のんびりと景色を眺めて過ごした。これまで断っていたラーメンを解禁したこともあったが、食べているときにむくみに気づき、箸を折ってサウナスーツを着て走りに行ったという(『アナザースカイ』同前)。休養中の出来事さえ、こういうエピソードにしてしまうのが彼女らしい。

復帰作『どうする家康』と“広瀬アリスの第三章”

10か月の休養から明けた復帰作が、初の大河ドラマ『どうする家康』(23年)である。いつも明るい笑顔で家康を支えるが、実は悲しい過去を隠していた側室・於愛の方を演じ、視聴者から絶賛を集めた。

広瀬は苛立っていた「暗黒期」を第一章、がむしゃらに頑張ってきた『わろてんか』から現在までを第二章と区切る。まもなくやってくる第三章については「長いですよ」と言いつつ、「この仕事だけではなくて、ほかに楽しいことを見つけたらそっちに行っちゃおうっていつでも思っています」と語る(arweb同前)。

今のモットーは「いつでも逃げていいんだよ」(マイナビニュース23年7月22日)。「自分のダメな部分や弱い部分、できない部分も肯定して、ときどき自分自身にご褒美をあげながら楽しく暮らしていきたい」とも語る(東京カレンダー2023年10月26日)。

最近の話しぶりを見ていると、いい意味で肩の力が抜けているように感じる。汗をかいたら、裏に行って、汗を拭けばいい。スローダウンしつつも、第三章ではまた新しい広瀬アリスの姿を見せてくれそうだ。

(大山くまお)

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