２０日放送の日本テレビ系「情報ライブミヤネ屋」（月〜金曜・午後１時５５分）では、お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志が、女性に性的行為を強要したとする「週刊文春」の報道で名誉を毀損（きそん）されたとして、「週刊文春」の出版元・文芸春秋へ名誉毀損による損害賠償約５億５０００万円の慰謝料などを求めた訴訟について特集した。

番組では松本を“アテンド”したと報じられた後輩芸人にも言及し、司会の宮根誠司キャスターは「今回の裁判では（スピードワゴン）小沢さんが開いたとされる会なんですね。小沢さんの証言というのがどういうのか」とコメント。

コメンテーターとして出演したテレビプロデューサーのデーブ・スペクター氏は「彼らは最終的に密室の部屋までは行ってないんですよね。ですから本当に楽しんでもらうための飲み会以上は思っていない可能性もあるんですが、あまりにもゲームのやり方とか集め方とか何度も何度も繰り返してるわけですから、ろくでもない目的も入ってるのかなと疑われても仕方がないんですよね」と指摘し、裁判の争点について「法律的に違法があったかどうかに限ると思うんですよね。最終的には」と語った。

これに三輪記子弁護士は「やっぱりそれだけじゃなくて、違法かどうかだけじゃなくて、違法じゃなくても不適切だというふうに、社会的立場がある人がするには不適切な行為だ、それが私的な行為であってもっていうことは、それは社会がどう評価するかって問題で、違法じゃなくても問題な行為っていうのは私はあると思いますけどね」と持論を展開。

「民事裁判で何が争点かっていうと、松本さんが違法行為をしたかではなくて、今回争点になるのは文春の報道が真実かどうか、あるいは真実相当性があるかどうかっていうところがポイントで、違法かどうか、松本さんのしたことが違法かどうかは争点ではないっていうふうに思います」と話した。

また松本サイドの初期対応について亀井正貴弁護士は「おそらく吉本興業側は、文春をなめたんだと思うんですよ。１０年前とかその辺だったら伝聞取材でやったかもしれないけど、文春もどんどん学習していきますから。今の段階で文春をなめたら、こういう目に遭うわけですよね。だから、それなりの取材をある程度やってるということを想定した上で、松本さん側からヒアリングした上で周辺もして、事実関係を固めた上で会見しなければいけない」と指摘。

三輪弁護士も「吉本興業が初手で間違って、でも結局は事実調査しますっていうふうになりましたよね。そこで、もし本当に文春側の対応をもしなめてかかってたんだったとしたらね、なぜそういうふうになめてかかってしまったのか。そこである意味、タレントさんを守れなかったわけだから、どうして守れなかったのかっていうことも合わせて検証されるべきなんじゃないかなと私は思います」と語っていた。

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