芸能速報チャンネル ごしっぷる
40歳になったバービーが考える「おばさん」になるのは嫌なものか
フォーリンラブのバービーさんが芸人として、ひとりの女性として、モヤモヤしたことや疑問に思ったことなどと向き合い、自らの言葉で本音を綴っているFRaUweb連載「本音の置き場所」(毎月1回更新)。今回は、1月26日に誕生日を迎え、40歳になったバービーさんが、「年齢」に対するコンプレックスについて考え、本音を綴ります。
「もうおばさんだからさ」
「もうおばさんだからさ」
という話し出しじゃないといけないゲームでもやってるのかなと疑うほど、自虐が止まらない友達がいる。ちょこっとだけ年上の彼女は、物忘れ、白髪、最近の流行りについていけない自分についてのエピソードを矢継ぎ早に繰り出す。
そして、私の白髪を確認して「花菜ちゃんも来たかー」と嬉しそうに言う。いつもおもしろいから素直に笑うのだが、年齢という指標が彼女の中でかなり重要な位置を占めているのだなぁとも感じるのである。
先月、私は40歳になった。
頭の中で、例の彼女が「遂にしじゅう、か」これまた嬉しそうに言うのが想像できる。
信憑性もへったくれもない、ネットに落ちてるアンケートによると、
【何歳からが「おばさん」だと思いますか?】という問いに、40歳以上と答えている人が最も多かったという。
40歳を迎えて1ヵ月。思うことは、
あれ?私、おばちゃんだけど、私がこれまで思っていた「おばちゃん」じゃない。
おばちゃんだから、この髪型はやめておこうなどの自覚はない。
もちろん、傍から見たらおばさんなのだけど、それでも私の思う「おばちゃん」には程遠い。
「おばちゃん」は「完全体」
おばちゃんは私にとって、「完全体」なのだ。全てのスキルを持ち合わせていて、自己回復能力が半端ない(ように見える)。誰にも頼らず、自分で自分を建て直す?受け流す?スキルが、私がおばちゃんに憧れる理由である。この世で一番強い。
私は人から「自己肯定感が高いね」と言われることもあるが、おばちゃんは「自己肯定感?それいくら?」ぐらい振り切れてる感があり、天上人のようでもある。
だからなのか、自覚がないからなのか、おばちゃんやババアという言葉に心がチクンとしないのだ。自ら「おばさんだから」という人の中には、人に言われると傷ついてしまうから、自分で先に言っておこうという場合もあるかもしれない。
うすうす感じていたが、私自身はおばさん呼びされることも年齢を言うことも嫌じゃない。
年をぼかしたり、単位を変えたり
年を重ねてくると、年齢をぼかす人が出てくる。たとえば、単位をカラットに変え、歳を歳とは言わないなどだ。
でも、カラットにしたところで、いや、カラットにすることで、「やっぱり年齢に何かしらコンプレックスを感じているのかな」と勘ぐってしまう自分がいる。
カラットのいわれを辿ってみると、川島なお美さんの記事が出てきた。「女性の年齢はダイヤモンドのカラット数。私は47なので47カラットです」
諸説あるが、ラザールダイヤモンドのイベントにゲスト出演し、総額1億4000万円のダイヤモンドを身につけて言ったらしい。本当に何カラットか身につけて言う人は説得力が違う。
その人に似合う単位なら、コンプレックスなど滲み出ないのだろう。川島さんは「女性が年を重ねることは素晴らしいことで、ダイヤモンドのカラットが増えるのと同じことですよ」という意味で面白くテレビ向けに言ったのだろうけど。
かくいう私も、ちょっと前までカラット単位について聞いたら「それいいですね!私もそうしよー」と、周りに合わせて空返事をしていた。
もし、私だったら、と考えてみる。自分が年を重ねるごとに増えていくものと連想すると、『40恥』とか『40煩悩』とかだろうか。単位がネガティブなのは意に染まないので却下。
歳は歳だ。
そもそも、誰しも平等に重ねられる歳において、なぜコンプレックスを感じたり、わざわざポジティブな意味合いをつけなきゃいけないのか。
初対面の男性と青春ソングの話になったときに、この人一体何歳なんだろう?と一瞬気まずい空気が流れるのが苦手だ。女性に年齢を聞くのは失礼というのは常識らしいので、私は、自分から早いうちに歳を言うようにしている。
歳は歳だ。
誰でも1年に1回歳を取るのに、女性ばかりが年齢にコンプレックスを抱きやすいように感じる。
「ババア」とは何か?
コンプレックスを助長する言葉に、「おばさん」「おばちゃん」に加えて「ババア」というものがある。
では、「ババア」って何を指すのか。
2種類あると思っている。1つ目は、男性から見て性的対象ではない女性に対して、攻撃力をもって言い放つパターン。ネガティブに使われることが多い。
酒の席で一緒になったあの人。
アイドルグループの最年長メンバー。
ナンパしようとした後ろ姿の若い女性が振り返ったとき。
「ババアじゃねえか!」と言われているのを聞いたことがある。
2つ目は、時に突っ込みのように使われるもの。偏見と個人的な感想にまみれているので、ご容赦願いたい。
志村けんさんが演じる、ひとみばあさん。
年齢関係なく、言動や仕草に老いを感じたとき。
自営業や第一次産業に従事しているベテラン夫婦の掛け合い。
などの誇張や思いやりが見えるパターン。
1つ目は、傷つけたくて年齢いじりをしてくるような人は相手にしなくてもいいし、2つ目は信頼関係のもと愛を感じられるものなら、むしろほっこりしてしまうものだ。
こう考えてみたら、おばさんとかババアとか言われて落ち込む必要なんかこれっぽっちもないではないか。痛くも痒くもない言葉だった。
選ばれなくなるのが怖いなら、選べばいい
これまでの時代背景的に、女性は「選ぶ」より男性に「選ばれる」立場に置かれることが多かった。
いや、未だに「愛されヘア」とか「男ウケ抜群!」などの言葉は至るところで見かける。もちろん、愛されることも男ウケすることも否定しないし、本人が幸せで楽しければいい。
ただ「選ばれるだけ」になると、ライバルと比較するしかなくなる。もっと若々しく、より美しく、と。
コンプレックスを抱かせる背景にあるのは、自分は選ばれる性だという思い込みがある人なのではないだろうか。受け身であることが女性らしさ、と感じてる人もいるかもしれない。もしくは若さによって、選ばれてきた経験がある人。
選ばれなくなるのが怖いなら、選べばいい。
年齢のコンプレックスから解放されたい人がいるならば、「選ばれる土俵」から降りることをおすすめしたい。
私は、何度かそんな経験があるのだが、最初は「THE・女子大生」をやっていたときだ。芸人になるべく養成所入りを決め、モテを意識した赤文字ファッションと腰まであったロングエクステを脱ぎ捨てた。
選ばれるための擬態を脱ぎ捨てた爽快感
選ばれるために擬態していた自分ではない何かから、素の自分になった瞬間の爽快感ったらない。
自分で冒険し、選び取った環境にいれば、力が湧いてくるんだと思った瞬間だ。
おばちゃん。ババア。
私たちが闘うべき、狩るべきなのは言葉ではなく、概念ではないだろうか。それは、他人だけでなく、自分の中にも存在する、自分をも馬鹿にする気持ち。
年齢にコンプレックスを感じている人は、自分で自分を縛る鎖から解放されてほしいと願う。もうおばちゃんだからって、自虐を言わなくたって大丈夫だ。
おばちゃんになるまで生きただけすごい。今生きているだけすごい。
だが、おばちゃんという言葉をこの世から消し去りたいとは思わない。誰しもが年齢にコンプレックスを感じているとは限らないからだ。
ちなみに先のアンケートの続きだが、
【「おばさん」という言葉についてどう思いますか?】の問いに対し、
第1位:年をとればみなおばさんになる・・・210人(60.3%)だった。
そもそも、この時代、おばさんになることを抗っている人はそれほどいなかったようだ。
親しみを込めて「おばちゃん」と呼ばれる存在に、私はなりたい。
バービーが「死んだばあちゃんの漬物」を探して気づいたこと
/img/cmn/btn_share_x.svg /img/cmn/btn_share_fb.svg リンクをコピーする みんなの感想は? 外部サイト バービーが「死んだばあちゃんの漬物」を探して気づいたこと 結婚3年目でハワイで挙式…バービーが「結婚式をしたくなかった」理由関連芸能ニュース
-
「一世を風靡した」美女が「激レアさん」に現る「姿を消して20年」激変した姿にネット仰天「懐かしい」
テレビ朝日系「激レアさんを連れてきた。」(月曜・午後11時15分)が29日に放送され、「一世を風靡した」ゲストが登場した。 画面に「一世を風靡したあの伝説ギャル姿を消して20年…超進化を遂げていた」というテロップが出され、登場したのは「ヤマンバギャル」として雑誌「Popteen」などに登...
-
亀梨和也の芸能生活は「負け知らずではなくギリギリ」熱愛報道の田中みな実との共通点
注目の連ドラ『Destiny』(テレビ朝日系)が4月9日に始まった。主演は、石原さとみ。ただ、最大の注目理由は大型カップル誕生のきっかけとなったことだったりする。 【写真】亀梨と交際報道の田中みな実が披露した、美人すぎるハイスペ姉とのツーショット 亀梨和也(KAT―TUN)と田中みな実(37)だ。とはいえ...
-
櫻井翔が7月期の連ドラで政治家役決定 将来の政界転身に向けて永田町から熱視線
嵐の櫻井翔(42)が7月期のTBS系連続ドラマに出演し、政治家を演じることが分かった。幾度となく政界挑戦を取りざたされたインテリアイドルにとって初の政治家役。その演技は、永田町にとって?ショーケース?になりそうだ。 テレビ局関係者が「櫻井さんが7月期のTBS系ドラマで?カリスマ政治家?を演じ...
-
防衛医科大に主席合格 エリート自衛官がAVデビューを果たした凄絶な経緯
「元〇〇」という過去の経歴を売りにするセクシー女優が増えているなか、ひときわ異色を放つ女優がいる。それが、吉川はすみんさん(27)だ。防衛医科大学校出身の元幹部自衛官で、元風俗嬢、そして夢は政治家という稀有な経歴と展望を持つ。彼女はなぜ、自衛隊からセクシー業界という、まるで真逆...