俳優のオダギリジョーが、１日放送のＮＨＫ「あさイチ」（月〜金曜・午前８時１５分）にＶＴＲ出演。自身が脚本・演出・編集を務めたドラマで、オファーした女優にキャスト降板を一時伝えた出来事を明かした。

オダギリは２０２１年放送のＮＨＫドラマ「オリバーな犬、（Ｇｏｓｈ！！）このヤロウ」で演出・脚本・編集を手掛け、俳優としても参加した。そのドラマに出演を依頼したのが女優の麻生久美子だった。オダギリは「麻生さんの面白さを引き出したい」と考え、「魅力を引っ張り出せるのは、自分よりうまい人はいないんじゃないかと思っていて。麻生さんにあて書きをしたので、ちょっとしたニュアンスも間違えずにやってほしいという気持ちもある。細かく演出をつけても全部返してくれるので。お互いに高め合える。『オリバー』は麻生さんを入れるところから始まった。中心となっている一人と言っても過言ではないくらい信頼しています」と関係性を明かした。

２人は、テレビ朝日系ドラマ「時効警察」でもコンビを組んだ経験があり、「脚本ができて撮影するってなった時に、コメディーだし、自分もやっぱり『時効警察』と同じような作品になるのは避けたかったので。特に麻生さんが出演すると“時効警察色”が強すぎちゃって、良くないなぁっていう思いがどんどん大きくなってきて。ここはもう、やっぱり麻生さんに降りてもらうしかないな、っていうところまで、なんかいっちゃったんですよね」と告白した。

プロデューサーと麻生を呼び出し、「神妙な感じで、改めて降りてくださいって話をして。夜中４時くらいまで、降りる前提で『じゃあ、私の代わりの女優は誰がいいかな？』っていう、代わりの女優の話まで付き合ってくれて。本当にそんな人いないですよね。でも結局、麻生さんにあてて書いているし、信頼からいうと麻生さんより面白い女優さんはきっといないだろうなと思うので、だからやっぱり麻生さんを降ろすということは結果的に作品にとっても僕にとっても全く良くないと思ったので、一時的な迷いでした」と説明。結局麻生は出演した。

司会の博多大吉は、麻生に「内心ショックでした？」と尋ねると、麻生は「ショックですよ。お二人（オダギリとプロデューサー）の感じがおかしかったので、もしかして、降ろそうとしてる？って」と笑いながら振り返った。オダギリから話を聞き「理由は納得できたので、仕方ないかなって」と思ったが、話し合いの末、出演することに。「ありがたいです」と回顧した。

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