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「広瀬すずの姉」時代を乗り越え…恋愛ドラマの女王になった広瀬アリス
3年連続でGP(ゴールデン・プライム)帯の恋愛ドラマに主演する広瀬アリスさん。
【あれから15年】「ミスセブンティーン2009」でグランプリに輝いた当時、高いヒールとまだあどけなさも残る笑顔が印象的な中学時代の広瀬アリス
今夜最終話を迎える月9ドラマ『366日』(フジテレビ系)に主演中ですが、昨年は『マイ・セカンド・アオハル』(TBS系)、一昨年は『恋なんて、本気でやってどうするの?』(フジテレビ系)と恋愛ドラマの主人公に引っ張りだこ。
しかも昨年10月期の『マイ・セカンド・アオハル』は、“令和の恋愛ドラマ枠”として知られる「火曜ドラマ」で放送されており、『366日』は“平成の恋愛ドラマ枠”であり近年また恋愛ドラマを復活させている「月9」での放送。
たった1クール空けただけの短い期間のうちに、2大恋愛ドラマ枠をハシゴするという快挙を成し遂げているのです。
このように近年のアリスさんは、“令和の恋愛ドラマ女王”と呼んでもおかしくないブレイクぶりですが、「広瀬すずの姉」というイメージが先行する時代が長かったことを覚えている人も多いはず。今回は俳優・広瀬アリスの芸能人生を振り返っていきます。
広瀬アリス©時事通信社
広瀬すずが異次元のスピード感で先にブレイク
人気女優姉妹としてそれぞれ大活躍している広瀬アリス・すず姉妹。
芸能界デビューは4歳年上の姉・アリスさんが先。小学6年生当時、アリスさんが地元・静岡のお祭りに遊びに来ていた際にスカウトされたそうですが、ショートカットで健康的に日焼けしていたため、最初は少年と勘違いされて声を掛けられたというのは有名なエピソードです。その後、アリスさんはティーン向け女性ファッション誌『Seventeen』(集英社)で人気モデルとして活躍。
そして妹・すずさんのデビューのきっかけは、ある日モデルとしてイベント出演していたアリスさんを応援に行った会場でスカウトされたこと。アリスさんもモデルとして十分な人気を獲得していたものの、すずさんが異次元のスピード感で大ブレイクするのです。
2012年の「ミスセブンティーン2012」でグランプリを獲得したすずさんは、2014年、わずか16歳で結婚情報誌『ゼクシィ』のCMガールに抜擢され、一気に知名度を全国区に。2015年には『学校のカイダン』(日本テレビ系)で連続ドラマ初主演を果たします。
映画では四姉妹の末っ子を演じた『海街diary』(2015年)、映画単独初主演となった『ちはやふる』シリーズ(2016年、2018年)などもヒットしました。是枝裕和監督作品である『海街diary』で日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞し、『三度目の殺人』(2017年)では日本アカデミー賞の最優秀助演女優賞を受賞。女優としての実力を開花させていきます。
2019年度前期に放送された、連続テレビ小説『なつぞら』(NHK)ではヒロインを演じるなど、この頃には国民的女優になっていました。
“遅咲き”ではないものの、20歳のころは“暗黒期”
時系列が前後しますが、アリスさんはすずさんより3年早い「ミスセブンティーン2009」に輝きモデルデビュー。翌年の2010年には昼間の時間帯に放送された『明日の光をつかめ』(フジテレビ系)にて、当時15歳で昼ドラ枠の史上最年少主演を務めました。
2015年と2017年に放送された『釣りバカ日誌』シリーズ(テレビ東京系)では明るく可憐なヒロインを演じるなど、ドラマの主要キャストに名を連ねることも多くなっていき、順調に人気女優へステップアップしていたのです。
けっして“遅咲き”ではないものの、アリスさんは昨年10月発売のファッション誌『ar』(主婦と生活社)のインタビューで、すずさんが先に大ブレイクしていた当時の複雑な心境を次のように語っていました。
「20歳ころには大人に怒られてばかりで、常に劣等感を抱いて人生を変えたいと思うほどの暗黒期だった。妹のすずがブレイクして、姿が見えないほど先に行ってしまった時は、さすがに劣等感が大きくて『すずどこ行っちゃったの?』って」
アリスさんが20歳のころというと、2014年から2015年にあたり、すずさんが「ゼクシィ」のCMガールを務めたり映画『海街diary』に出演したりしていた、大きく脚光を浴びていた時期でした。
『わろてんか』前は芸能界引退も考えていた
劣等感や焦燥感に駆られていたアリスさんの転機となったのは、2017年度後期の「連続テレビ小説」『わろてんか』(NHK)。アリスさんが演じたのは、葵わかなさん演じるヒロインの恋敵から親友へと変わっていくという女芸人でした。
昨年12月、アリスさんがトーク番組『A-Studio+』(TBS系)にゲスト出演した際、『わろてんか』出演時について語っていました。
そもそもアリスさんは『わろてんか』のヒロイン役のオーディションを受けていたそうで、最終審査まで残ったもののなかなか返事がなかったため、「終わったな」と感じていたといいます。その後、ヒロインではないものの女芸人役のオファーが届き、「すごいパンチのあるおもしろい女の子だな」と感じて快諾。
実は当時、「(『わろてんか』出演で)もう流れが変わらなかったら辞めようって思ってたので」と語っており、芸能界引退を考えていたことも赤裸々に告白していました。ただ、その役が高く評価され、お茶の間の認知度もさらに上がり、俳優業の流れが大きく変わったのだそうです。
我が道を突き進めばいいのだという気付きを得たアリスさんは、近年ではもうすずさんへの劣等感は霧散した様子。SNSでの投稿などから垣間見えるアリス・すず姉妹の仲良しエピソードは、枚挙にいとまがありません。
『知ってるワイフ』で恋愛ドラマに開眼した?
3年連続GP帯で恋愛ドラマに主演し、しかもそのうち2本で新旧“恋愛ドラマ枠”をハシゴしているアリスさんですが、筆者が特に注目した恋愛ドラマは、2021年の『知ってるワイフ』(フジテレビ系)でした。
大倉忠義さんが主演し、アリスさんがヒロインを好演した、夫婦のあり方に迫っていくタイムリープ・ファンタジーラブストーリー。
主人公は10年前の大学時代、アリスさん演じる当時高校生だったヒロインの財布を拾ったことがきっかけで後に結婚。しかし明るく可憐だったヒロインは結婚して次第に恐妻になっていき、辟易していた主人公はひょんなことから10年前にタイムリープして……という物語。
アリスさんは、もともとの世界線のワンオペ育児をこなしながら主人公に当たり散らすモンスター妻と、新たな“結婚していない世界線”の気立てがよく笑顔が魅力的な女性を演じ分けたのです。
もともとの世界線ではいつもイライラして日々の生活に疲れ切っていたヒロインが、新たな世界線ではハツラツとしていてキラキラ輝いている。ベースが同じキャラクターでありながら、まったく違う“見え方”になっていたのは、アリスさんの演技力の高さと恋愛ドラマへの嗅覚のよさがあってこそでしょう。
その翌年に『恋なんて、本気でやってどうするの?』でGP帯の連ドラ初主演を飾り、『マイ・セカンド・アオハル』、『366日』と恋愛ドラマ主演が続いているのは、『知ってるワイフ』でのヒロインの好演がけっして無関係ではないはずです。
『366日』で女子高生姿を熱演
今夜最終話となる『366日』は、HYの同名曲から着想を得たオリジナルラブストーリー。
アリスさん演じる主人公と眞栄田郷敦さん演じる高校時代の同級生は、出会ってから12年後に再会してようやく恋人同士になれたものの、彼が不慮の事故で意識不明の重体になり、その後目覚めたものの記憶喪失になっていて――という悲恋すぎる展開で話題に。
本作は要所要所で高校時代のエピソードが挿入されるのですが、現在29歳のアリスさんが制服をばっちり着こなし、みずみずしい高校生役を演じています。『知ってるワイフ』でも高校時代のヒロインを演じていましたので、そういったシーンでも『知ってるワイフ』の経験が活きているのかもしれません。
『366日』が名作と呼ばれるようになれば、アリスさんが本当に“令和の恋愛ドラマ女王”と呼ばれるようになるかもしれません。いよいよ最終話、注目したいと思います。
(堺屋大地)
![「広瀬すずの姉」時代を乗り越え…恋愛ドラマの女王になった広瀬アリス 「広瀬すずの姉」時代を乗り越え…恋愛ドラマの女王になった広瀬アリス](https://image.news.livedoor.com/newsimage/vender/shukan-bunshun.gif)
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