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24時間テレビを台風10号が直撃か 「明るく楽しい」のコンセプト破綻

24時間テレビを台風10号が直撃か 「明るく楽しい」のコンセプト破綻 (全2枚)

募金着服だけでない「危機の連続」

長年指摘されてきた「感動ポルノ」批判に加えて、チャリティー番組としては致命的な募金の着服、旧ジャニーズが独占状態だったメインパーソナリティの廃止、酷暑マラソンへの是非、チャリティーマラソンランナーのやす子がフワちゃんの不適切書き込み騒動に巻き込まれるなど、『24時間テレビ』(日本テレビ系)を取り巻く状況は最悪だった。

さらに放送週になって台風10号の影響も加わったことで「過去最大の危機に陥っている」と言っていいだろう。今年の『24時間テレビ47』は8月31日から9月1日という「史上最も遅い放送日」に設定されていたのだが、これが仇となってしまった。さまざまな点で裏目に出ていることにあらためて驚かされる。

募金の着服が発覚した昨年11月以降、かつてないほど番組打ち切り論が高まっていたこともあってか、制作サイドは「愛は地球を救うのか?」という自虐的なフレーズを今年のテーマに選んでいた。

はたして今年の放送内容はどんなもので、これらの危機的な状況を覆すことができるのか。また、台風の直撃で懸念される事態とはどんなもので、どんな対応を迫られるのか。

「新しい『24時間テレビ』元年に」

そもそもこれまで用いてきた「愛は地球を救う」は『24時間テレビ愛は地球を救う』という番組名の一部であり、各回のテーマではない。実際、昨年のテーマは「明日のために、今日つながろう」、一昨年は「会いたい!」、その前は「想い〜世界はきっと変わる。」「動く」「人と人〜ともに新たな時代へ〜」など、もう少し具体的なフレーズだった。

一方、今年の番組名は『24時間テレビ47』に留め、テーマに「愛は地球を救うのか?」を設定。その意味を総合プロデューサーの吉無田剛は、「約半世紀の間、続いてきた番組タイトルの意味、そしてチャリティーの本質を見つめ直す“決意”をテーマに込めました」「今、チャリティー番組、24時間テレビの果たすべき役割は?自らの活動、番組の在り方を問い直す、そんな新しい24時間テレビ“元年”にします」などとコメントしている。

しかし、「新しさ」をアピールしているが、肝心の番組構成はあまり変わっていないように見えてしまう。

ここまで明かされている主なコーナーを見ていくと、まず「やす子のチャリティーマラソン」は33回目で初の「全国の児童養護施設に募金マラソン」を掲げ、チャリTシャツを着てやす子と一緒に走る“チャリティー市民ランナー”を募集。ただ、「酷暑にマラソン」という構図は変わらず、むしろ市民ランナーの存在に危うさを感じさせられる(台風の影響に絡めて後述)。

また、「スペシャルドラマ『欽ちゃんのスミちゃん〜萩本欽一を愛した女性〜』「日本列島ダーツの旅的インタビュー」「三代目・岩田剛典が挑む生アート制作一流画家の作品をオークション」あたりは定番コーナーと言っていいだろう。

「能登半島」重視の構成で挑む

さらにDAPUMP・KENZO、BE:FIRST・SOTA、King&Prince・高橋海人らに加えて障害のあるダンサーも多数参加する「ダンスパフォーマンス企画」「7歳のインフルエンサー理央奈ちゃんに届けたい!オールスター吉本生新喜劇」「脳性まひの未来ちゃんこの夏の大冒険をEXITが応援!」など障害を持つ人にスポットを当てたコーナーは例年通り。

その他では、チャリティーマラソンの応援企画として「オリンピアンと挑戦!国技館スポーツ記録チャレンジ」も予定され、応援歌をメドレーで歌う定番コーナーもありそうだ。

定番コーナーが目立つ中、今年の放送で特徴的なのは、今年1月1日に発生した能登半島地震に関する企画の多さ。

能登の会場から土屋太鳳と輪島高校和太鼓部がパフォーマンスする「能登の学生たちと合唱『希空〜まれぞら〜』朝ドラ『まれ』土屋太鳳復興へ…」、ぴあアリーナMMで開催される「Songfor能登!24時間テレビチャリティーライブ」、『嗚呼!!みんなの動物園』のコーナー「相葉雅紀とメダリストが能登に笑顔を届ける!被災したワンちゃんを出張トリミング」。

また、震災の影響で5人に減ってしまった珠洲市の小中学校野球部を救う企画、伝説の家政婦・志麻さんが能登の生産者をめぐり絶品料理を作る企画、チャリティー生オークションの売上を能登半島の復興に全額寄付なども予定されている。特設会場を設け、藤井貴彦、土屋太鳳、笑点メンバーが現地へ行き、たびたび生中継することなども含め、能登が重要拠点となるのは間違いないだろう。

しかし、各コーナーの構成そのものに「変わった」という感はなく、吉無田プロデューサーの語る「新しい24時間テレビ“元年”」という印象は薄い。実際のところ、制作サイドの考える「新しい」とは、「これまで同様のことをより真摯かつ懸命にやっていく」ということなのかもしれない。

ただ、今回は台風10号によって「どんなに真摯かつ懸命な姿勢を見せても評価されない」という危険性が高まっている。

台風10号でコンセプト破綻も

総合司会の上田晋也は「明るく楽しいものでないと人が集まらないし、エネルギーが生まれないと思う。24時間テレビも明るく楽しいものにできれば!」などと語っていたが、その実現が難しい状況になりつつある。「強くて遅い」台風10号が日本列島を縦断して各地に被害をもたらす中、生放送で明るさや楽しさを全面に押し出してはいられないだろう。

実際、31日から1日にかけて現在進行形で被害が出ている状況では「能登」「能登」とばかり言っていられない。もし避難民、行方不明者、重軽傷者、死者などが出たら、その時の最優先は能登や障がいのある人々よりも、それらの人々になるのではないか。

視聴者にとっても「誰かへの募金より自分や身近な人々を守ることで精一杯」となったらチャリティーどころではない。「愛は地球を救うのか?」の“愛”は自己に向けざるを得ず、他者や地球に向けることが難しくなり、番組のコンセプトは破綻してしまう。そもそも日本テレビは放送局である以上、被害が大きくなった場合、報道特別番組などの緊急対応が求められるはずだ。

局員や出演者などの関係者のみならず、何もないことを祈りたいところだが、台風10号の勢力・進路・速度などは悪い方へ進んでいる。ではどんな番組コーナーやイベント運営が危ういのか。

最も危うさを感じさせるのはチャリティーマラソン。暑さに加えて雨風を受ける心身の消耗は大きく、さらに約1000人を予定している“チャリティー市民ランナー”との併走はリスクがつきまとう。「台風の中で一般人を集めて走らせる」という行為や、それを全国中継することが疑問視される可能性は極めて高い。

ちなみにチャリティー市民ランナーの申込規約に「◎荒天・地震・津波等災害発生時について」という項目があり、「気象警報・注意報(大雨・洪水・暴風・波浪・高潮等)が発表された場合は、本大会を中止する場合があります。また、全国瞬時警報システム(J-ALERT)によって緊急情報が伝達され、コース周辺区域に対して防災行政無線から情報伝達された場合は、その時点で本大会を中断もしくは中止します。事務局及び自治体の防災行政無線等の指示に従い、速やかに避難してください。※全国瞬時警報システムでは、地震・津波・火山・気象と有事関連情報の計24種類が伝達されます」という記述があった。

観覧客やボランティアにもリスク

はたして、いつ決行か中止の判断がなされるのか。屋内競技場などの代替案はあるのか。それ以前に「鉄道や道路の状況などで会場へ来られない」などの問題もあり、どんな対応をするのか注目されるだろう。

その他でも「ダンスパフォーマンス企画」「オークション企画」などの生放送コーナーは同様のリスクがある。特設会場を設ける能登も同様で、決行できたとしても笑顔のない映像になってしまうかもしれない。

そしてもう1つ決断を迫られるのが、メイン会場となる両国国技館の観覧客。31日18〜21時と1日9〜21時という形で7月20日に募集開始し、当選者に招待券が発送されたばかりのようだが、判断の基準とタイミングが難しい。台風の状況に合わせるのは当然だが、決断が遅ければ「会場に到着できない」「会場から帰れない」「災害に巻き込まれる」などの事態につながりかねないだけに、頭の痛いところではないか。

これは全国各地の会場も同様で、スタッフ、タレント、ボランティア、一般客などにリスクを負わせることになってしまう。ただ、「対面での募金活動、地元局の公開放送、お笑いライブなどを中止すればいいのか」と言えばそんなに簡単は話ではない。この日に向けて「準備を重ねてきた」「楽しみにしていた」という人々も多いだけに、対応を誤れば即批判のリスクもある。

また、「メインの関東地区は台風直撃しているが西日本は問題なし」などのケースではどんな対応になるのか。こちらも判断が難しいところだ。『24時間テレビ』は日本テレビと系列局がつながりを持ち、結束を図る貴重な機会となってきたが、うまく連携できるのか。「真のチャリティーとは何なのか?」という番組の意義以前に、「放送局として生放送で何をするべきか」というあるべき姿が問われるだろう。

しかし、もしその対応で称賛を受けられたら『24時間テレビ』を取り巻く危機的な状況を抜け出せるのではないか。逆に対応を誤ったり、視聴率狙いの姿勢を感じ取られたりしたら、打ち切りに向かう危険性もありそうだ。

放送終了後、文字通り台風一過となるか。引いては、日本テレビへの信頼を左右する2日間になるかもしれない。

日テレが失速したのは、「あの番組の打ち切り」が原因かもしれない

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