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37歳で急逝 桜塚やっくん氏の事故の詳細告白「悔やんでも悔やみきれない」

37歳で急逝 桜塚やっくん氏の事故の詳細告白「悔やんでも悔やみきれない」

2013年10月5日、山口県内の高速道路で起こった自動車事故により、お笑い芸人・桜塚やっくん(本名:斎藤恭央さん)が37歳の若さでこの世を去った。11年が経った今も、彼のブログにはファンからコメントが日々、寄せられている。そんなやっくんの命日である10月5日、彼の眠る神奈川県川崎市の公園墓地に1人の男性が佇んでいた。「やっくん、ごめんな。武道館ライブの夢、叶えられなくて本当にごめん」。雨が降りしきるなか、傘もささずに墓を掃除し、空に向かって何かを語りかけている。この男性の正体とは──。【前後編の前編】

【写真】桜塚やっくんとの懐かしい写真、Taigaが事故当時に着ていた洋服、命日の墓参りの様子ほか

やっくんは生前、メンバー全員が女装をしてパフォーマンスを行なう「美女♂menZ」というロックバンドを結成していた。命日に墓参りをしていたのは、当時メンバーとして活動していた伊織殿(いおりどの)だった。現在はTaiGa(タイガ)に改名し、芸能活動を続けているという。取材に応じたTaiGaさんは、ポツポツとバンド結成当時のことを話しはじめた。

「たまたまテレビを見ていたら、番組の企画で桜塚やっくんのバンドメンバーオーディションが流れてきたんです。もともと歌手を目指していたので、『これだ!』と思い応募しました。関西から上京し、初めての女装とメイクに戸惑いながらもオーディションを受けていくなか、二次選考オーディションの直前控え室で、つけまつげが片方取れてしまったんです。

それをたまたまやっくんが見つけてくれて、『あんた!まつげ取れてるよ!』と、自分のメイクポーチからノリをだして、僕のまつげをつけ直してくれたんです。それが今でも印象に残っていますね。オーディションでは『歌を頑張りたいです!』と自己アピールしたら、『アタイがボーカルだよ!!』と、やっくんから怒られましたが、なぜか合格しメンバー入りしました」(TaiGa、以下同)

 事故の瞬間は「スローモーションのようだった」

2010年、TBSの番組の企画がきっかけで誕生した「美女♂menZ」は、THEALFEE・高見沢俊彦がプロデュースして華々しくデビュー。デビュー曲『恋のメタモルフォーゼ』は当時、大きな話題を呼んだ。その後もテレビ番組とのタイアップなど多くのシングル曲を発売。海外のイベントからオファーが来るなど、順調に活動を続けていた。

「実は、僕はバンドに加入した当初、曲も作れず映像編集もできないうえに、楽器も上手く弾けなかったので、ほかのメンバーと自分をくらべて劣等感に悩んでいたんです。それが、事故の1か月前くらいにようやく、やっくんやマネージャーからも『伊織、うまくなったじゃん。もっと編集してよ!』と認めてもらえるようになったんです。やっと自分がバンドにいる存在価値を見出し始めていた頃でした。あの事故が起こったのは……」

2013年10月5日。九州で開催されるイベントに出演するため、バンドメンバーはやっくんの運転で現地へ向かっていた。しかし、そのワゴン車は中央分離帯に衝突し、単独事故を起こしてしまった。

「あの事故が起きる直前は、まるでスローモーションのようでした。死ぬ……そう思った瞬間、ぶつかった後の対応まで考えられるほどに時間が長く感じられました。車がゆっくりと中央分離帯に向かい衝突すると、一気に火花を散らしながら停車しました。僕はすぐさまハザードランプを押したのですが、怪我をしていたため、息ができず苦しくなり、痙攣を起こしながらよだれをずっと垂らしてうずくまっていました」

その後、さらなる悲劇が起こってしまった。

「後ろの席に座っていたマネージャーが、救急車か警察を呼んでくれようと電話対応しながらスライドドアを開けて走行車線に出たところ、後方からトラックが突っ込んできたんです。当時は霧雨で視界も悪く、地元でも知られた事故多発地帯……様々な悪条件が重なり、2度目の事故が起きてしまいました」

ほかのメンバーはずっと叫び声をあげており、TaiGaは痛みに耐えながら後ろを振り返ったそうだ。

「数秒前まで生きていたマネージャーは亡くなっていました。その姿を見た瞬間、『これはあかん!』と思い、不思議なことにそれまで痙攣していた身体の痛みがスッと消えて動けるようになりました。後方に注意し、急いで車を降りて後ろに走っていき、事故を起こしてしまったことを後続車に気づいてもらえるよう、着ていた服を脱いで振り回しました」

「救急車と警察を呼んでください!」

この時、やっくんにはまだ意識があった。やっくんはほかに被害者が出ないよう、痛みを堪えて事故現場で必死になっているTaiGaのもとに走ってきたという。

「やっくんの姿を見た僕は、携帯も持たずに車の外に出てしまったので、『やっくんは救急車と警察を呼んでください!』と叫んだんです。わかった!と言い、やっくんは走って車に戻っていきました。なんとしてもこれ以上の事故を避けるために意識が朦朧とする中、衣類を振り回していましたが、中央分離帯にいる僕の横を過ぎ去った車に、やっくんがはねられてしまったんです」

彼は、当時のことを今でも疑問に思っていると言う。

「一番後ろには僕がいて、やっくんも比較的安全な中央分離帯を行き来していたはずなのに、なぜはねられてしまったんだろう?』と、悔やんでも悔やみきれないです。事故の詳細はこれまで多くのメディアの方から聞かれましたが、当時の自分の細かな行動や心境は初めて語ったかもしれません。

まだまだ話していなかったことがあるので、話せる範囲でお話していきます。その後、生き残ったメンバーがどんな扱いをされていたかも……」

重なってしまった不運な事故でやっくん、マネージャーという大事な仲間を失ったグループはその後、どんな道を辿ったのか。そして、10年以上が経った今、TaiGaはどんな生活をしているのだろうか。

(後編へ続く)

◆取材・文/佐藤ちひろ(ライター)

 

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