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お笑い50-50達成のなかやまきんに君、12球団のスター選手と共演
球界の恒例イベント「超プロ野球ULTRA」が来年1月5日、読売テレビ制作の全国ネットで放送される。12球団のスター選手が大阪城ホールで心技体を競うなか、お笑いタレント・なかやまきんに君(46)が自ら開発した異色競技「ミラクルキャッチ」を引っさげて参加。大会を爆笑に包んだ。パリ五輪金メダルの体操男子日本代表ともコラボしたマッスル芸人は「シビれる試合を戦ってきたアスリートの方を間近で見て、エネルギーと『パワー!』がもらえました」と白い歯をこぼした。(筒井政也)
40回の歴史を誇る大会史上、最もコミカルな戦いが展開された。「ミラクルキャッチ」とは、「筋肉アメ取りゲーム」。アメ玉約50個が入ったかごを持つきんに君が音楽に合わせて動き回り、突然投げ飛ばしたアメを12選手が手にした紙コップに入れる競技だ。
「ヤー!」「パワー!」のギャグ一本で押すきんに君が12年頃から営業に取り入れている企画で、子供相手にも本気を出し「今まで一度も取られたことがない」という。「でも今回は本業でキャッチをされている選手に囲まれ、プレッシャーがありました」。選手が真剣に取り組むさまも含め、あまりのおかしさに観衆は爆笑。「11月末、僕も大谷選手のように『お笑い50―50』を達成したんです。大スベリ50、ややスベリ50。大ウケはカウントされてません」。自嘲気味に振り返るが、今回の活躍は特大ホームラン級だった。
ラスト競技「馬飛びリレー」では、パリ五輪団体金メダルの5選手(橋本大輝、萱和磨、谷川航、杉野正尭、岡慎之助)を率いる監督として、球界2チームとの25メートル往復リレーに挑んだ。「僕もチームに入ってやりたかったけど…、一人だけ体重があるとバランスが悪くなりますもんね」。監督専念を残念がるが、一流アスリートの筋肉に触れたことは何よりの刺激だ。野球選手の肉体は「大きさに改めて感動。僕は筋肉は付けていますが、元の骨格が違う。筋肉ももちろん、1年間を戦わないといけないので体脂肪もそれなりにある。太い、でも速い」。一方の体操選手には「自分の体を支えたり引き上げたりするので、上腕二頭筋、広背筋の発達がすごい」と感嘆した。
「筋肉情報が盛り込まれています」とPRする主演ドラマ「筋トレサラリーマン中山筋太郎」の第3弾がTVerで配信中だ。「演技はやってこなかったので、アーノルド・シュワルツネッガーさんの『ターミネーター』『プレデター』を見て勉強しようと思ったら、セリフがほぼなかった(笑)。でも同じ筋肉俳優で、もうライバル。いつか共演したい。第3弾まで来たので、キリよく1129(いい肉)弾まで行けるよう、まだまだ元気で鍛え続けたい」と腕をぶす。YouTubeの公式チャンネル「ザ・きんにくTV」は登録者数約258万人。ネットも駆使し、18歳から不変の夢「世界で活躍する人に」の道を突き進んでいる。
「最終的な目標はイベントでゲストにボン・ジョヴィさんを呼んで、生バンドで『イッツ・マイ・ライフ』を弾いてもらい、アメ取りゲームのお客さんでシュワルツェネッガーさんが来る(笑)。地元(福岡)のペイペイドームでやるのもいいかもしれない」
夢はどこまでもパンプアップしている。
◆なかやまきんに君1978年9月17日、福岡県生まれ。46歳。NSC(吉本総合芸能学院)大阪校を経て00年デビュー。06〜11年に米ロサンゼルスに「筋肉留学」し、21年末、吉本興業から独立。21年の東京ノービスボディビル選手権大会(75キロ超級)優勝するなどボディービルでも多数の実績がある。22年「Z世代年間トレンドアワード」で「ヤー!パワー!」が年間大賞を受賞。小学生時代は阪神ファンだったが、福岡にホークスが移転し「バナザード、アップショーがいた頃」のダイエーを応援した。
◆「超プロ野球ULTRA」12球団から投手、野手1人ずつの計24選手が参戦。動く的を投球で射抜く「ターゲットピッチ」は2年前に0枚だった巨人・大勢が雪辱を期す。打球で障害物を倒す「バッティングダービー」では巨人・浅野VS阪神・前川のGT戦が実現。リーグを超えて分かれた6球団ずつ2チームで俊足を競う「ダイヤモンドリレー」も注目だ。スタジオMCは爆笑問題とフリーアナウンサー・鷲見玲奈。1月5日午後2時放送。
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