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料理番組消滅の危機 料理アプリなどがあふれ淘汰か

料理番組消滅の危機 料理アプリなどがあふれ淘汰か

48年間―。生まれたばかりの赤ちゃんが48歳になるという月日の重さをずっしりと感じる伝統の番組の終了報告だった。

11日、オンラインで行われたテレビ朝日の4月期の番組改編会見。事前に配られたタイムテーブルから「そこにあって当たり前」だった一つの番組の名前が消滅していた。

1974年放送開始の「おかずのクッキング」(土曜・午前4時55分)。料理をする人なら誰でも一度は見たことがあるだろう長寿番組は95年に亡くなった料理研究家・土井勝氏(享年74)がメインを務めた「土井勝テレビお料理教室」として放送開始。

スタート当時は平日の夕方5分間の番組で土井氏の関西弁と魅力あふれる家庭料理のレシピで人気に。主婦層を中心に手軽に作れる家庭料理を数多く紹介し「おふくろの味」を流行語にもした。93年からは土井氏の次男・善晴氏(65)が番組を引き継ぎ、同局の堂真理子アナウンサー(40)がアシスタントとして出演してきた。

しかし、3月いっぱいでの終了が決定。48年間、そこにあり続けた番組名の消滅に大いに寂しさを感じたから、思わずパソコン画面の向こうの西新コンテンツ編成局長に聞いていた。

「『おかずのクッキング』は半世紀近く続いた伝統の番組。このタイミングでの終了となった理由は?」―。

この問いかけにまっすぐこちらを見た西氏は「大変、長く支えていただいた番組。一定の役目は果たしていけたのかなと思います」と、まず返答。その上で「数々のお料理、レシピなど、いろいろな形が今、出て来ています」と、終了の理由を説明した。

西氏の言う通り今やスマホを開けば、いくらでも懇切丁寧なレシピ動画や料理アプリまであふれている時代。書店に並ぶ料理本の数も明らかに減っている。料理は女性だけのものではないが、専業主婦の数も減少。凝った料理をつくる機会も大幅に減ったという根本的な事情もあるのだろう。

そもそも、5分間番組だけに常にその時間にテレビの前に座り、リアルタイム視聴するという層も激減。会見の席での「長く続けさせていただいたこと、支えていただいた方に感謝させていただくと同時に一定の役割は終えたのかなと思っています」という西氏の言葉は料理番組という存在自体が置かれた「今」を、そのまま表現するものだった。

ABCテレビ制作のテレビ朝日系「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」は4月1日に放送27年の歴史に幕を下ろし、歌手のDAIGO(43)が進行役に。「DAIGOも台所〜きょうの献立何にする?〜」(月〜金曜・午後1時半)に一新され、4月4日から完全に生まれ変わる。1957年から続くNHK「きょうの料理」(月曜〜水曜・午後9時、金曜・午後12時20分)、1963年から続く長寿番組・日本テレビ系「キユーピー3分クッキング」(月〜土曜・午前11時45分)が貴重な存在として心から頼もしく見えるのは確かだ。

考えれば考えるほど、問題は料理番組の置かれた現状だけの話ではない。Netflix(ネットフリックス)やAmazonプライムなどの動画配信サービス、さらにはYouTubeで動画を見ることがあらゆる年齢層にとっての日常となりつつある今、様々な番組がこれから淘汰(とうた)の時代を迎えるのは確実な状況だ。

ついに幕の開いた長寿番組さえ、あっさりと飲み込むテレビ番組サバイバルの時代。今はただ、ベテラン料理人がそっと包丁を置くように去っていく「おかずのクッキング」に「お疲れ様」と言おう。(記者コラム・中村健吾)

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