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TBS・井上貴博アナウンサー「局アナなめんじゃねえ」発言の真意

TBS・井上貴博アナウンサー「局アナなめんじゃねえ」発言の真意

TBS・井上貴博アナウンサー(37)は同局系報道・情報番組「Nスタ」(月〜金曜・後3時49分)のキャスターを務める“夕方の顔”だ。昨年度のオリコン「好きな男性アナウンサーランキング」で初ランクイン(9位)し、放送文化に貢献した人物に贈られる「第30回橋田賞」を受賞。今月2日スタートのTBSラジオ「井上貴博土曜日の『あ』」(土曜・後1時)で初のラジオメインパーソナリティーにも就任した。週6日、生放送で走り続けている井上アナに局アナとしてのこだわりや矜持(きょうじ)を聞いた。(高柳義人)

ラジオマイクの前で井上アナはゆっくりと、そしてしっかり自分の思いを語った。2日の初回放送。「“局アナなめんじゃねえ”って思いが強くて…」。冒頭の8分間のトークに決意のパワーワードを放り込んだ。

週5日、3時間強の生放送の「Nスタ」に、土曜日にラジオで約3時間の生放送が加わった。「(ラジオを)『やりたい』じゃなくて『やらなきゃいけない』とずっと思っていました。目標は“日本一の司会者”なので…」。17年3月、ラジオ「ジェーン・スー生活は踊る」を卒業する際に号泣し「テレビで修業して帰ってきます」と宣言した男は、その時に愛用した眼鏡をかけてマイクの前に座った。コンタクトレンズで出演する「Nスタ」とは違い、普段の自分に近い感覚で挑みたいという決意の表れだった。

昨夏、局内で「いつか一緒に仕事を」と話していた旧知のラジオプロデューサーにばったりと会い、眠っていた気持ちに火がついた。自ら企画書を書きアピール。スポンサー回りをして、ロゴやテーマ曲に至るまで自分で依頼した。「僕は基本的には仕事は勝ち取るものと思っているんです。入社2年目に『朝ズバッ!』をやらせてもらう時も、プロデューサーに『やりたいです』と頭を下げに行きましたから」

積極的な姿勢はどこから来るのか。「やはり家族構成が大きいなと思っていて…」。12歳上の姉、9歳上の兄がいる3人きょうだいの末っ子。「野球をやっていて『こんな活躍した』って言いたくて帰ると、家族会議が(きょうだいの)就職活動なんですよ。それが悔しくて。末っ子でかわいがられても『子ども扱いするんじゃねえよ』って。10歳上に勝たないとダメなんだ、そこで初めてスタートラインだと。今は感謝ですよね」

「Nスタ」では自分の意見をはっきりと言う。「東日本大震災でも変わりましたが、それ以上だったのはコロナ禍でした。それまでは『アナウンサーはバランスを取らないといけない』とか、『自分の意見はあまり言わない方がいい』と考えていたんですけど、何を言ってもたたかれる、すごい矢が飛んでくる。結構きついなと思って…」。積極的にエゴサーチもする。「まあ、吹っ切れたというか、何を言ってもたたかれるんだったら自分の意見を言おうと…。司会者として誰もやっていないことだったら価値があるんじゃないかと思って」

今はそれすら楽しんでいる。「井上貴博のロールプレーイングゲームをしていると思って。それだと難所がないと面白くないので、(クレームも)結構、面白いじゃんって」。自らを俯瞰(ふかん)して見るもう一人の自分もいる。「『お前、何言ってんだよ』とか『借りてきた猫みたいになってんなよ』とかオンエア見直して思ってます」

「もともと、テレビを見てこなかった学生で『テレビを内側から変えたい』と思って入社した」。テレビ局員としては珍しく、テレビメディアに疑問があることを公言している。放送中、「速報」という言葉は使わない。「いろいろ情報が回ってSNSも発達して、速報は存在しないと思っています。『今入ってきたニュースです』としか言わなくなりました。『このあとすぐ』という言葉も一切、使いません。『このあと、3分のVTRです』とちゃんと言うべきです。テレビが嫌いだった学生時代の自分が見て嫌な言葉を発したくない」

日本一の司会者になるという目標が確固たるものになったのは、「朝ズバッ!」の終了だった。サブキャスターを経て、みのもんた(77)の後任として13年11月から総合司会を務めたが、その約半年後に番組が終わった。「あの時、アナウンサーとして終わったと本気で思ったんです。強烈な原点ですよね」。番組終了を告げられたシチュエーションは今でも鮮明に覚えているが、その後1年くらいの記憶がはっきりしないという。

悔しさをバネに、“自分のため”にがむしゃらに取り組んだ。「野球やっていた時も思っていたけど『チームのため』と言っているヤツの実力でチームは救えない。自分のためにやって、とことん実力をつけたら、自然とチームのためになっているという考え方の人間なので」。だが、最近は「会社のため」という思いが芽生えていることに驚いている。ラジオの放送時間帯は、大沢悠里、久米宏のTBS出身のフリーアナが務めてきた枠だ。「勝手に受け継ぐという気持ちでやっています。後輩にバトンタッチして局アナでメインを張れる番組を増やしたいという思いもあります」

かつては仕事一筋で結婚しないと公言していた。現在の心境を聞くと「結婚願望が出てきました。寂しくなって、家庭は欲しいなと思います」と変化を口にした。「日本一への司会者」への道のりも見えてきたのだろうか。「ようやくスタートラインについたんじゃないですかね。入社16年目でようやく仕事の面白みが分かった春です」。はにかみながらも、揺るぎない信念が見える笑顔で言い切った。

◆5月に著書発売

〇…井上アナの著書「伝わるチカラ『伝える』の先にある『伝わる』ということ」(ダイヤモンド社、1540円)が5月17日に発売される。「表向きは自己啓発的な今の流れになっていますが、この生意気で変なアナウンサーが何を考えているんだろうかというものをつづっています。これを読んで僕を嫌いになる人がいると思うけど、その辺をマイルドにしたくない」

◆井上貴博(いのうえ・たかひろ)1984年8月7日、東京都生まれ。37歳。慶応幼稚舎から、慶応高では野球部に所属。慶大経済学部では高校の学生コーチを務め、母校を2005年のセンバツ出場に導く。卒業後の07年にTBS入社。「みのもんたの朝ズバッ!」「あさチャン!」「白熱ライブビビット」などを担当し17年4月からホラン千秋とともに「Nスタ」のキャスターを務める。

TBS・井上貴博アナウンサー「局アナなめんじゃねえ」発言の真意 外部サイト TBS・井上貴博アナインタビューロングバージョン TBS井上貴博アナ、木梨憲武に明かしたラジオ新番組への熱い思い…「局アナ、なめんじゃねぇよって思っています」 TBS「Nスタ」井上貴博アナ「誰が悪いということは一切、ありません」 「TBS」をもっと詳しく

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