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芸人を引退した元ザブングル・松尾 実業家転身と相方への感謝語る

芸人を引退した元ザブングル・松尾 実業家転身と相方への感謝語る

2021年3月末で解散したお笑いコンビ・ザブングルのツッコミ担当だった松尾陽介(45)は、芸能界を離れ、なんと実業家に転身。同年6月に株式会社OMATSURIを設立し、代表取締役に就任した。OMATSURIは、将来的に「お笑い芸人のセカンドキャリア創出支援」をビジネスの主軸にすることを目指している。21年間にわたる芸能活動にピリオドを打ち、40代で新たなスタートを切った松尾。現在の仕事について語ってくれた。

【写真】松尾の「現在」運動神経が悪いようには見えない

闇営業騒動での謹慎中に考えた“得意分野”

──OMATSURI設立から約10か月が経ちました。日々どんな仕事を行っているのでしょうか?

松尾:僕のことを知ってくれている方に「こんなことを一緒にできないか?」と振られた仕事を全部受けている感じなので、わりと何でもやっています。SNS向けの広告制作とか、YouTubeでの動画企画とか、タレントのブッキングとか……。僕は飲み会が大好きなので、とにかく知り合いが多いんですよ。OMATSURIは僕ともうひとり、藤本隆太郎というビジネスに詳しい人間のふたりで動かしている会社です。僕は基本的に営業部長や企画を担当しつつ、IT系ほかお金周りのことは藤本に任せるような役割分担です。

──なぜ芸人を辞めることを决めたのでしょうか?

松尾:僕が芸人を辞めたのが去年の3月で、その前にいろいろ考える時間があったんですよね。

──闇営業騒動による謹慎ですか?

松尾:まぁそうです(笑)。ありがたいことにお仕事はいろいろいただいていましたが、「これから先、芸人として今まで以上の結果を得られるわけでもないだろうな」というのも実感としてありました。じっくり考えてみると、「僕の得意分野って本当にテレビなのかな?」とも思ったんですよね。

──自分の本当の武器は何だと考えたんでしょうか?

松尾:それは“人との繋がり”ですね。芸人時代は飲み会に出すぎて何度も遅刻しちゃったんですけど(笑)、それで仲良くなった人が本当にたくさんいるんですよ。お酒飲んだらみんな友達だと思っているから、飲み会のときは「僕の連絡先これですから」ってスマホにLINEのQRコード表示したままテーブルに置いておきますもん(笑)。芸人以外の知り合いも多いし、その人脈を使って何かできるんじゃないかと考えました。

──謹慎を経て2019年9月、ザブングルが活動再開しました。

松尾:まもなくコロナ禍になって、芸人を一生やっていくべきか一層考えるようになりました。だから契約上の問題で、辞めることを决めつつ芸人をやっていた時期が1年くらいあるんですよね。

その間は、実はバーで働いていました。通っていたバーの店長さんが辞めると聞いて、じゃあ僕がやってもいいですかと。事務所抜きでお金を稼ぐことを勉強がてら試してみたかったんです。まだ芸人を辞めることを公には発表していませんでしたが、カウンターだけの小さなお店だったので、店では普通に引退することを明かしていました。今のビジネスパートナーである藤本も含め、そのバーから今の仕事に繋がるような出会いもけっこうありました。

「ザブングル松尾という“芸能人”に興味がある人は、芸人を辞めたら離れていくよ」と言われていましたが、幸いなことに知り合いが一気に減るようなこともありませんでした。今は芸人時代よりダイレクトに、人との繋がりという自分の武器を仕事に生かせている手応えがあります。

解散の提案に対して、相方・加藤の反応は

──40代で新しい世界に飛び込むことに不安はありませんでしたか?

松尾:僕、今45歳なんですよ。45歳って昔はすごくおじさんに感じていたけれど、いざ自分がなってみると、まだすごく元気です。だから新しいことを始めるには、ちょうどいいタイミングなんじゃないかなと。悩んだ部分で言うと、引退よりもザブングル解散ですね。解散は僕から提案しました。

──相方の加藤歩さんの反応はどんなものでしたか?

松尾:話し合いはすごくスムーズに終わりました。10年前に解散を提案していたら引き止められたのかもしれませんが、一段落……と言ったらおかしいけど、向こうは向こうで考えなきゃいけない時期だとは思っていたんでしょうね。「気持ちはわかる。自分もどれだけやれるだろうかとは考える」と納得してくれました。僕はひとりで芸能界でバリバリやっていけるタイプでもないし、昔から「ザブングル解散=引退」と思っていました。だから、解散と同時に引退しました。

──芸能界を引退して、会社を設立しました。ビジネスマナーなどで苦労していませんか?

松尾:めちゃくちゃ苦労しています!パートナーの藤本がいないとヤバいですね。IT関係の仕事とかお金の計算とか全部任せていて、請求書ひとつ作るにも彼にお願いしちゃっています。芸人を辞めることを決めてから藤本と組んだので、いま思うと僕は引退してからひとりで何をやるつもりだったのか……(笑)。

──引退後も『アメトーーク!』(テレビ朝日系)の「運動神経悪い芸人」には出演を続けていますね。

松尾:芸能界を引退したと言っても、オファーをいただければ出るつもりです。だから『アメトーーク!』には、運動神経が悪い一般人のおじさんとして出演しています(笑)。久しぶりにテレビに出ると反響がありますし、今の仕事的にもすごく助かります。

──現在のお仕事とテレビ出演をフラットに行き来しているんですね。正直なところ、一般人としてお仕事をしていて、「自分は全国区で活動していた」のようなプライドが邪魔をする場面はありませんか……?

松尾:それは全然ありません。だって僕、芸人としてはずっと“じゃないほう”でしたからね。レギュラー番組で毎週通っていたテレビ局でさえ、警備員に毎回止められていましたし、週刊誌の写真に写り込んだときも一般人だと思われて目に黒い線引かれていましたし……(笑)。街で全然気づかれないのを残念に思ったことも昔はあったかもしれないけど、相方がバレまくっているのを見ると、「これは気づかれないほうが楽だな」と。彼は何しても気づかれるから、見ていて可哀想になっちゃうんです。そういう意味では、僕らって極端なコンビでした。

加藤くんの顔って、一度見たら忘れないじゃないですか。ザブングルというコンビ名でわからない人でも、相方の写真を見せたら絶対に「知ってる!」となってくれるんですよ。それって僕の今の仕事的にもすごくやりやすいから、ありがたいんですよね。初対面でもひとつ安心してもらえるというか。だから今までやってきたことは全然無駄じゃないと感じています。

おじさん芸人ブームで、芸人の辞め時がわからない?

──芸人を辞めるべきタイミングというのは、たぶん一口で言えないものですよね。「それでも続けていたら、あるとき突然ブレイクした」という芸人さんがいるのも事実ですし……。

松尾:特に今は“おじさん芸人ブーム”が起きていますからね。錦鯉さんみたいに40代、50代で急に売れるかもしれないと想像したら……。もうギャンブルみたいな感じですよね。それに芸人しかやってこなかったから、急に世の中に放り出されたところで何をどうすればいいかわからない。芸人を続けたいから芸人を続けるというより、芸人を辞めるのが怖いから芸人を続けるみたいになっちゃうと大変ですよね。

──松尾さんが代表取締役を務めるOMATSURIでは、「お笑い芸人のセカンドキャリア創出支援」を掲げています。

松尾:まだ手探りの段階ではありますが、将来的には元芸人たちが次なる1歩を踏み出すための手助けができたらと思っています。

──現在そのために何か進めていることはあるのでしょうか?

松尾:ある企業のPRとして、元芸人がそこで働いてバイトから少しずつステップアップしていく過程に密着する企画などを進めています。まだお金にはなっていませんが、いずれ成功例をいくつかお出しすることができればと思っています。

──芸人さんはお話が上手なので、接客業や営業に向いているイメージがあります。

松尾:そこは正直、人によります。芸人さんってすごく変わった人も多いですし……。でもどんなに大変でも、芸人のセカンドキャリアに関する事業はやりたいし、会社の軸にしていきたい。だって、たぶん僕がやるのが一番向いていることだから。自分で言うのもなんですけど、どうしても説得力があるじゃないですか。

──松尾さんの考える、元芸人の強みとは何でしょうか?

松尾:元芸人という肩書きって意外と強いんですよ。「現役時代に売れていなかったら『元』なんて意味がない」と感じるかもしれませんが、元芸人というだけで意外と興味を持ってもらえる。それってすごい武器じゃないですか?元芸人と名乗るのが恥ずかしいという気持ちは僕も理解できますが、武器になるものは武器にしちゃえばいい。

それからのスキルは人それぞれですが、ずっと芸人をやってきた以上、何かしら特技はあると思いますし、その延長線で新たな仕事を見つけられるかもしれません。芸人の世界どっぷりで生きてきたら、それ以外の場所では何がどう評価されるかわかりませんよね。でも僕は両方の世界のことを知っているから、その人が自分では気づかない長所を教えてあげられると思います。

──たしかに知り合った相手に「元芸人です」と言われたら、現役時代を知らなくても気になってしまいます。

松尾:そう。企業側はけっこう元芸人に興味があって、僕のところにも「コラボしたいので誰か紹介してもらえないか」って相談がよく来るんですよ。ただ、肝心の元芸人が僕に全然声をかけてくれなくて……(笑)。プライドもあるだろうし、引退の決断を下すのは難しいのかもしれない。だからまずは気軽に「もしも芸人を辞めるとしたら、どんな仕事があるのかな」とか、何なら「芸人を続けながらでもできる仕事はないか」という副業感覚で相談してみてほしいです。

──今日はありがとうございました。松尾さんがお元気そうで安心しました。

松尾:40代って、自分がなってみると意外と元気なんですよ。今すごくワクワクしていますよ。何でもやれます!

◆取材・文/原田イチボ(HEW)

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