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NHKの子ども番組になぜ鳥居みゆき?本人が明かす生きづらかった幼少期

Eテレで放送が始まった『でこぼこポン!』。発達の「でこぼこ」に特徴がある子どもたちを楽しくサポートするこの番組で、主要キャラクター「でこりん」に扮するのが鳥居みゆきだ。

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決して子どもだけの問題ではない「生きづらさ」に、鳥居みゆきはどう向き合おうとしているのか。番組出演で「初めて人の役に立てた」と感じたという鳥居が、幼少期に抱いていた「疎外感」の正体を語った。(全2回中の1回/2回目を読む)

NHKの子ども番組になぜ鳥居みゆき?本人が明かす生きづらかった幼少期
鳥居みゆきさん

◆◆◆  

――以前『女芸人の今』にもご登場いただきまして、ありがとうございました。率直にお話しいただいた分、反響も大きくて。鳥居さんにもご迷惑をおかけしたかもしれません……。 

鳥居「見た目」について話した部分だけが切り取られて受け取られてしまって、変な伝わり方はしてましたね。私は「見た目じゃなく中身で見てもらおうよ」みたいな話をしたはずなのに、「見た目で上がってきたくせに!」みたいになってて。 

――そうでした。 

鳥居「ああ、見た目で上がったのか」とか思いながら(笑)。でも私、そういうのどうでもいいんですよ。とりあえず読んでくれたことに感謝なんですけど、それよりも昔の知り合いから来る「大丈夫?」「ああいうこと言うの良くないよ」みたいな連絡ですよ。それって心配してるフリなんですよ、もう腹立って。 

――「あなたのために」みたいな感じで。 

鳥居そう。なのでブロックしました。まあでも、自分の都合のいいように解釈するというのも、それもオリジナリティあっていいのかもしれないです。 

――ウェブは特に、全然違う文脈で捉えられてびっくりすることがあります。 

鳥居ええ。でもそれはそれで、その人の想像力じゃないですか。面白いですよね、人それぞれで。私がちょっとダジャレを言っても、ダジャレだって思う人もいれば、ダジャレの2、3個先を読んで深くとらえる人もいるんですよ。このダジャレにはこういう意味があるのではないか……って。 

結局自分の知っているところにおさめたいわけじゃないですか。自分にとって一番楽なところに落とし込もうとする。 

――鳥居さんのことを理解するために、自分の枠に収めようとする。 

鳥居でもわかるわけないんですよ。だって私がわかってないんだもん。親もわかってないと思う。 

『でこぼこポン!』に出演することになった経緯

――『でこぼこポン!』を見て、私も自分の子どものことを全然わかってないんだなと思いました。「初めての場所が不安」の回。うちの子どもも、初めての公園に行きたがらなかったんです。番組を見て、はじめてその理由が腑に落ちました。 

鳥居経験の怖さじゃなくて、未経験の怖さなわけですよね。未経験の怖さってなるべく減らしてあげたいですよね。 

私は姉と甥っ子がいて、その2歳の甥っ子がすっごい喋るんだけど、何言ってるか全然わからない。「ママに聞けばわかるか」と思って姉に「何て言ってるの?」って聞いたら「1個もわかんねえ」って言ってました。だから親でもわかんねえんだって思いましたよ(笑)。 

――『でこぼこポン!』に鳥居さんが出演することになった経緯は? 

鳥居なんで私だったのかはNHKの人に聞かないとわからないけど(笑)。やっぱり日常において生きづらさを感じてそうだなと思ったのか。それか、なんか自由にやってそうだなと思われたんですかね。NHKに聞いてみてください。 

――実はもう聞いてまして。1週間を目処に回答してくださるそうです。 

鳥居えっ、そうなの?そんなに寝かせるの?そんなに考えなきゃ出せないの?だってオファーした時の理由なんて「過去」じゃないですか。もしかしてこれから作るんじゃない?それっぽい理由。 

――(笑)。 

鳥居始まりますよ、ここから……。どういう風に言ったらいいだろうという。だからすごくきれいごとが載るはずです(笑)。 

NHK番組担当者のコメント:

 

「番組のメインは発達が気になる子たちへの取材を元にしたドラマです。ただ『発達が気になる』といっても、その特性は千差万別。そのため、幅広く演じ分ける力が重要でした。

 

さらに、真面目な番組だからこそ笑いの力も欲しかったですし、10分の番組なので一瞬で子どもの心をつかむ瞬発力も欲しい。そんなワガママを全部かなえてくれる人は誰だろう?と考えた時に思い浮かんだのが、様々な分野で活躍される鳥居みゆきさんでした」 

以前、子ども番組に出演した際の“反響”

――オファーがきた時はどういうお気持ちでしたか。 

鳥居以前から子ども番組に出たくて、YouTubeを始めたのも、子ども番組みたいにマスコットと一緒にしゃべるのをやりたいからだったんです。でも、『でこぼこポン!』が決まってもうYouTubeはいいや、って感じになってます(笑)。 

――なぜ子ども番組に出たかったんですか。 

鳥居私が一番最初に受けたオーディションが、子ども番組のお姉さん役なんですよ。ほんと初めてのオーディションで、何をどうすればいいかもわからず、当然落ちまして。もっとオーバーリアクションすれば、もっと声を大きくすればとか、すごい後悔が残ってるんですよ。だからNHKにまた戻ってきたいなと思っていたんです。絶対に子ども番組をやりたいと。 

あと甥っ子が生まれたのもありますね。甥っ子が超かわいいので(笑)。他局で『ミラクルちゅーんず!』という子ども番組をやらせていただいた時は、毒毒団という、悪者側だったんですね。『ミラクルちゅーんず!』でイベントやった時も、私が登場した途端子ども達から「帰れー!」。 

――あぁ……子どもはそのキャラクターのまま受け取っちゃうから。 

鳥居そう。仕事としては、ちゃんと悪者側になりきれたんだな、と自分では評価したんですけど。でも甥っ子孝行はまだできてないと思ったんですよ。 

――かわいいですよね、甥っ子。 

鳥居かわいいんですよ。甥っ子は私のこと、金としか思ってないと思うんですけど。 

ーーそんなことないと思います。 

鳥居だって、会うたびに1万円あげてるんです。 

――そんなこと……。 

鳥居今回甥っ子孝行をしたと同時に、親孝行もできたんですね。親がすごく喜んでくれて。知り合いから「うちも発達障害の子どもがいて」「ありがとね」みたいに言われるらしいんです。 今までは「絶対に(芸人ということを)周りの人に言わないから」って言ってたんですよ、母親。

――複雑な親心ですね。

鳥居恥ずかしいから「隠して生きていこうね」って。私なんかが、初めて人の役に立てたと思ったんですよ。 

「なんですぐパニックになるの」と言われ…幼少期の生きづらさ

――鳥居さんが演じる「でこりん」はどういう役ですか。 

鳥居「でこりん」は発明家なんですけど、年齢不詳なんです。大人の目線でもあり、子供の目線でもあり、性別もない。 あとは、発達障害の子どもたちに通じる側面もある。「でこぼこポン!」の登場人物は全員そうなんです。 

ほんとだったら「でこりん」がワーッとやっちゃって、「ぼこすけ」がオイオイって止めて、「ポン」が「こうしたらいいんじゃない?」って提案するのが観やすいはずなんですけど、そうしてないんですよ。

ぼこすけが「もうやだよー」って言う回もある。ポンもこだわりが強い。そういうところが、一筋縄ではいかない番組だなと思いました。 

――鳥居さんは以前インタビューで、小さい頃「なんでそんなことで怒るの」「なんですぐパニックになるの」といったことを言われてきた、と話されてました。 

鳥居そうですね……友達もいなかったですし、あとはすごく素直に生きてきちゃったんですよ。素直というか、わがままですね。いろんなことを理解できないと、先に進めなかった。 

たとえば、「0×」の掛け算が全く理解できなくて。答えは0なので、0って書けばいいだけの話なんですけど、それを書きたくないんですよ。理解できてないから。あとは、歌の歌詞でも「あなた」って歌ってたのに途中で「きみ」とかになると、もう嫌なんですよ。 

――(笑)。 

鳥居自分の中でのルールみたいなのがあって。それをわかったうえで崩したいんですよ。だから校歌もいつも下のパートで歌ってた(笑)。 

――みんなと同じ旋律が嫌でしたか。 

鳥居いや、こっちを歌ったほうが、みんなと合わせたときに美しいんじゃないか、みたいな。でも、結果、変な人みたいになっちゃう。 

――自分の中では納得してやってることだけど、周りからは浮いてしまう。 

鳥居そうなんです。結構浮いてたのかもしれないです。私、子供の時「将来なりたいもの」に「神」って書いてたんですよ。 

――ええ⁉︎ 

鳥居神になりたいなと思ってました。でも小学校の高学年ぐらいからかな、「花屋」って書くようにしましたね。 

――「神」から「花屋」に。 

鳥居みんなの顔色をうかがいまくってましたね。 

だんだん、周りに合わせて嘘をつくように

――「神になりたい」と思っていた時、鳥居さんの中で神はどういう存在だったんですか。 

鳥居『猿の惑星』みたいなイメージでした。私は変わってるって言われるけど、この世が変わってる人ばっかりになったら、変わってない人が変わってることになるじゃないですか。そういう世界にしてやろうと思ったんです。逆転させてやろうと思ったの、世界を。

――その存在が神だったわけですね。 

鳥居そう。でもだんだん嘘つくようになりました。だけど人との関係性は嘘をつけなくて、全然友達ができないまま高校3年生まで過ごしましたけど。 

――人との関係性で嘘をつけないのはどうしてだったんでしょう。 

鳥居目の前にいる人が求めている答えって、なんとなくわかるじゃないですか。なんでそれをわかってるのに言わなきゃいけないんだろう、って。疲れちゃうから、ずっとひとりでいましたね。

ひとりでずっと、地球が滅びた後の地下シェルターの絵とか、人間が死に絶えて、動物たちが笑ってるという絵とかばっかり描いてました(笑)。 

――そのシェルターに鳥居さんは入って助かるんですか。 

鳥居私は助からないです。夢を見るときって、自分が主人公じゃないですか。なのに私は夢で流れ弾で死んだりとかするんですよ。夢が真っ暗で終わるんです。ちゃんと死ぬ。 

写真=鈴木七絵/文藝春秋

「鳥居みゆきのテンションを1時間ください、という時がつらい」「今が1番いい状態」鳥居みゆきが明かす、生きづらくても“前に進める”理由へ続く

(西澤千央)

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