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「そんなことを言うなら死ね」ゴミ屋敷・虐待・いじめ・家出のすべてを経験した「ホス狂いYouTuberあおい」の超壮絶人生

「すごく、すごく、痛かった」女性客に包丁で殺されかけた20代ホスト…彼がそれでも「恨みはない」と語った理由から続く

チャンネル登録者は10万人超え。「ホスト巡り」動画で人気を集めるYouTuber「ホス狂いあおい」が誕生するまでには、実母の蒸発や、祖父の暴力など壮絶な人生があった。

〈写真多数〉歌舞伎町ホームレス女子との対談、アーニャのコスプレ姿など

彼女が歌舞伎町のホストクラブの3分の1(100店舗)を制覇するまでを、フリーランス記者の宇都宮直子氏の新刊『ホス狂い〜歌舞伎町ネバーランドで女たちは今日も踊る〜』より一部抜粋してお届けする。(全3回の2回目/#1、#3を読む)

「そんなことを言うなら死ね」ゴミ屋敷・虐待・いじめ・家出のすべてを経験した「ホス狂いYouTuberあおい」の超壮絶人生
「ホス狂い・あおい」になるまでの人生とは?(写真:ホス狂いあおいさんのTwitterより)

◆◆◆

ゴミ屋敷・虐待・いじめ・家出──凄絶な半生

ホス狂いYouTuberのあおいさんが「歌舞伎町」にたどり着くまでには、ハードな紆余曲折があった。

あおいさんは1996年、静岡県熱海市で生まれた。鍼灸院を営む父に、専業主婦の母。両親は彼女が生まれて間もなく離婚。親権は母親が持ち、あおいさんは、母親とともに母方の祖父母の元で暮らすはずだった。しかし、その母は出奔した。あおいさんが引き取られた頃にはすでに末期がんを患っていた祖父は彼女が3歳の頃に死去し、祖母との二人暮らしが始まった。祖母は悪い人ではないものの、生粋のパチンコ好きだった。そのうえ片付けも苦手だったのか、自宅はゴミ屋敷だったという。

幼いあおいさんは、日々、朝から晩まで、ひとり公園で過ごすことが多くなった。そのため、すぐに児童相談所が介入し、福井県に住む実父か、子供のいない実母の兄夫婦か、どちらかが引き取ることになる。しかしいざ、あおいさんのこれからを決めるという話合いの当日もまた、母親はこなかった。蒸発中のため、連絡が取れなかったのだという。母親不在のままにあおいさんの「未来」は決まり、彼女は、苗字も変わり、養子となり、伯父夫婦のもとに身を寄せることとなった。小学校1年生の時だった。

結論からいえば、新しい家族とはまったくうまくいかなかった。「詳細はあまり語りたくない」(あおいさん)というが、特に、伯父の妻からは、口答えをするたび「そんなことを言うなら死ね」とののしられ、時には手も出るなど、思い出すのも嫌なほどの虐待を受けたという。引っ越しの多い家庭だったため、転校を繰り返すこととなり、小学校にもなじめない。小学校4年生の時、9歳にしてついに、初めての家出をする。

「自力でお父さんを捜しに行きました。もともと、伯父夫妻は私の父と連絡を取っていたから、お父さんの電話番号や住所、連絡先は知っていました。鍼灸師だったお父さんは私が家出をした時、本当に偶然に、熱海の介護福祉施設にいて、会うことができたんです」

あおいさんは、それまで身を寄せていた伯父夫妻の自宅がある伊豆から実父が住む熱海まで、ひたすら、自転車を漕いだ。半日をかけ、久々に再会した父に、娘は、これまでのことを話した。それを聞いた父親は音信不通だった母親を探し当てて裁判を起こし、彼女の親権を獲得。福井県で父と暮らすこととなる。

父親の実家は福井県の旧家で、敷地内には畑に、竹藪に、作業場、それに車6台がおけるほどの駐車場がある、大きな家だった。庭には金木犀(きんもくせい)の木がたくさん植えられ、9月になると甘い芳香を放っていたことを覚えているという。

「のくてえやつ!」と祖父から暴力をふるわれることも

それまで住んでいた伯父夫妻宅とはうってかわり、切妻屋根に漆喰壁の福井の伝統的民家は広すぎて、豪華な仏壇がある仏間も、男女別に作られた薄暗いお手洗いも、幼い彼女にはちょっと怖いものだったという。そのうえ父方の祖母は、すでに離婚して家を出ていた。

広大な旧家は、庭の手入れもなされず、仏間以外はすべてゴミで覆われた“ゴミ屋敷”となっていた。あおいさんは、母方の祖母の家に続き、また、ゴミに埋もれたこの家で、鍼灸院を営む父と、米作農家の祖父の3人での暮らしをスタートさせた。

新生活も決して穏やかなものではなかった。

「おじいちゃんが、めちゃくちゃ気性が荒い人だった。よその大人の前では“いい顔”をしているのですが、通常は超ハードモード。とにかくすぐに手をあげる。友達が家に遊びに来ていてもかまわず『のくてえ(のろい、バカな)やつ!』と手をあげられたこともありました」

理由は、今となってはなにがきっかけだったのかも思い出せないほどの、ささいなことだったという。あおいさんは、いきなり友人の目の前で祖父に殴られて吹っ飛び、ぶつかった障子はバキバキに大破した。

学校も、彼女にとっての「居場所」とはならなかった。あおいさんは、小学生の頃からことあるごとに「都会から来た」「都会風を吹かせてる」と、いじめの対象となった。

「中学は校則が厳しく、生徒たちが相互に監視しているような、ゆとりのない学校でした。うちは男家系で、父も祖父もたばこを吸うから、私の制服には臭いがついてしまって『鈴木はたばこを吸ってる』『不良だ』『やっぱ都会もんはあかん』と糾弾され、またいじめられました」

いつしか、学校から足が遠のき、中学2年生の時には相談室登校、中3のときは、すでに、まったく学校にいかなくなったという。

それでも高校には進学した。

「最初に入学した高校は私立だったんですけど、学費が高額だったから、父親が“お金がない”といって、払ってくれなくて。入って半年で辞めることになりました。別に高校には行かなくてもいいと思っていたのですが、中学の時の学年主任の先生が、私を心配してくれて『定時制高校に行かないか』と勧めてくれた。最初はめんどくさかったんですけど、そんなに言うなら、と、1年遅れで定時に行きました」

だが、1年遅れて入学したため同級生とは年齢も違う。学校にはどうしてもなじむことができずアルバイトに没頭した。当時は、ファストフード店とジーンズショップでバイトをしていた彼女は、接客業が肌にあっていたのか、働くのが楽しくなり、次第に定時制高校からは足が遠のいていった。自立と並行するように、父親との関係は、悪化の一途をたどっていた。

「バイト代は父親に全部取られてましたね。『預けろ』といって、通帳も押さえられていた。だから反抗して、家には帰っていなかった。“非行に走った”じゃないですけど、同じように、学校に行っていないセンパイとかとツルんで、毎日、ゲーセンとか、カラオケとかでフラフラしてた」

深夜になって店が閉まれば、福井駅の周辺やショッピングセンターのあたりを、ただただ、ひたすら歩いて車を持っている先輩をつかまえては、朝まで遊んだ。

そんな生活を見かねた父とは、常に衝突していた。そしてある日、ボストンバックひとつと、なけなしの全財産である4万円を持ち、何も考えずに東京行きの夜行バスに飛び乗ったという。

家出までして飛び込んだ、父の実家は、あおいさんにとって“安住の地”とはならなかったのだ。

「何もかもが嫌になったんですよね。家もふくめ、その頃の、何もかも。全部が嫌になった。その頃、東京にネット友達みたいな男の子がいて、その子に『お前は勇気がないんだよ。そんなに嫌なら東京にでてくればいいいじゃん』と煽られて、衝動的に家を出たんです」

「え、本当に来たの……」


家出を煽ったネット友達とは、「すかちゃ」こと「スカイプちゃんねる掲示板」で出会った。スカイプを利用した通話友達や、チャット友達を探す掲示板だ。

あおいさんには中学時代の相談室登校の頃から、自殺願望があった。衝動的にリストカットをしてしまうこともあったというあおいさんは、ネットで自分と同じように「自殺したい」子たちを探すようになる。伝言板に貼られたメッセージを見て、“仲間”を捜し、死にたいという心情を吐露し合ったり、暇つぶしのようなおしゃべりをしていたという。

そんな友人の煽りを信じて、単身、東京に乗りこんだあおいさんだが、いざ来てみると友人は「え、本当に来たの……」と、まさか、決行するとは思っていなかったのであろう、ドン引きして、「いや、ちょっとムリだから」と、あおいさんを拒絶した。あおいさんは、16歳にしてひとり、横浜の街に放り出されることとなったのだ。

所持金も覚束ない家出少女が夜の街に取り残されたら、できることは限られている。あおいさんは、当時流行していた「家出少女神待ちサイト」(※主に10代を中心とした家出中の少女が、寝泊まりする場所や、食事や金銭を援助してくれる“神”=男性を探す出会い系サイト)を利用して数日をしのいだ。

「神待ちサイトで出会った男性は奇跡的にいい方で、肉体関係を要求してくることもなく、ただ、食事と寝場所を提供してくれて、『とにかく、お母さんと会ったほうがいいよ』と親身にアドバイスをしてくれた。それで、実は父親が探し当てたお母さんの連絡先をこっそりメモしていたからお母さんと連絡を取ったら、お父さんが捜索願いを出してるよって教えられたんです(笑い)。でも、どうしても、父親の元には帰りたくない、お母さんの家に行きたいって言ったら『お母さんは再婚をしているから預かれない』って言われて」

母親にそこまで言われてしまったら、もうどうしようもない。彼女は母に頼み込み、父の説得をしてもらい、東京で一人で暮らすことを許可してもらった。母親は、一緒に暮らしてはくれなかったが当座の一人暮らしの資金を援助してくれたという。

もちろん、仕送りなどない。とにかく衣食住を確保するため、ファミリーレストランで働きながら、福祉をたより、家賃と学費を補助してくれる制度の下で、介護士の資格を取得するための勉強を始めた。

「鈴木葵」が「“ホス狂い”あおいちゃん」になるまで

ファミレスでは正社員を目指していたが、高卒の資格が必要だった。それを知ったあおいさんはほかの飲食店に転職し、区が主催する「介護職員初任者研修」に通い始める。家と職場、学校の往復というストイックな日常を送っていた彼女だが、大人びているとはいえ、まだ17歳の少女。生活に慣れてくると「遊びたい」気持ちがわいてくるのは当然のことだろう。

「その頃の職場が池袋だったんですけど、居酒屋で夕飯がてら一人飲みしていたら、年上のお姉さんにナンパされたんです。彼女は年上で、確か、当時で20歳を超えていた。風俗で働いていると言っていて、その彼女が筋金入りの“ホス狂い”だったんです」

福井からひとり、東京にでてきたあおいさんには友達もおらず、とにかく、寂しかった。声をかけてきたミカさん(仮名)とは、すぐに仲良くなり、一緒に「ホスクラ通い」をするようになる。

「当時は中野坂上に住んでたんですけど、坂上から新宿までは、地下鉄丸ノ内線で2駅です。歌舞伎町がめちゃくちゃ近いから、そこまで行って飲むようになって、ミカさん以外にも、どんどん友達が増えていった。歌舞伎町にいけば、いつも誰かしらいる。とにかく寂しかったから、同年代の女のコの知り合いが増えていくのが楽しくて。あっというまに生活の中心は歌舞伎町になったんです」

1年半足らずで「ホストクラブ100店舗」を踏破

上京してから、まだ1年もたっていない。あおいさんは、当時の一日のスケジュールをこう振り返る。

「夜の7時になったら歌舞伎町に来て。初回いって、その日いい人がいたら、飲みなおしするか、しないかして。アフターしてもらって、帰る。一緒にいく“ホスクラ友達”とは、初回でお金使わずアフターできるかとか、一日で何人のホストとアフターできるかなんて競争してましたね。

1日で、初回に3店舗行くという日も多々ありました。朝も夜も両方行っていましたから、ホストクラブ100店舗を踏破するのに、1年半もかかりませんでした(笑い)」

当時、歌舞伎町には約300店舗のホストクラブがあった。18歳の少女は、1年半でその3分の1を歩き抜けたのだ。

まるで「道場破り」だ。そんなハードな遊び方をしていたあおいさんにもまた、他のコと同じように「この人じゃなきゃ……」という「担当」があらわれる。初回で入った店で、“大好きな人”と出会ったのだ。

ルームメイトが風呂場で出産したことも…問題児ばかり集まる「ホス狂いシェアハウス」の衝撃へ続く

(宇都宮直子)

「そんなことを言うなら死ね」ゴミ屋敷・虐待・いじめ・家出のすべてを経験した「ホス狂いYouTuberあおい」の超壮絶人生 外部サイト 【前編を読む/#1】「すごく、すごく、痛かった」女性客に包丁で殺されかけた20代ホスト…彼がそれでも「恨みはない」と語った理由 【続きを読む/#3】ルームメイトが風呂場で出産したことも…問題児ばかり集まる「ホス狂いシェアハウス」の衝撃 【画像】18歳で100店舗制覇!ホス狂いYouTuberのあおいさん 「ホストクラブ」をもっと詳しく

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