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「鎌倉殿の13人」源頼家を演じる金子大地 泣き叫ぶ演技に視聴者絶賛

「鎌倉殿の13人」源頼家を演じる金子大地 泣き叫ぶ演技に視聴者絶賛

俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は21日、第32話が放送された。

<※以下、ネタバレ有>

稀代の喜劇作家にして群像劇の名手・三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に、13人の家臣団が激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

第32話は「災いの種」。奇跡的に息を吹き返した2代鎌倉殿・源頼家(金子大地)。頼家危篤の報が届いた後鳥羽上皇(尾上松也)は、ある考えを巡らす。政子(小池栄子)のもとには北条義時(小栗)らが集まり、新たな体制について話し合い。そんな中、比奈(堀田真由)は1人、思いにふける。先を見据えるりく(宮沢りえ)は夫・北条時政(坂東彌十郎)に京との関係をより深めるよう説き、愛息・政範(中川翼)も胸が躍る。そして、三浦義村(山本耕史)は…という展開。

義時は「頼家様がすべてを知れば、北条をお許しにはならない。ここは頼家様が息を吹き返される前に戻す。それしか道はない」と決断。次の鎌倉殿に、実衣(宮澤エマ)が乳母を務める頼家の弟・千幡(嶺岸煌桜)擁立は揺るがない。

義時は頼家と側室・せつ(山谷花純)の息子・一幡(相澤壮太)が警護の兵を振り切り、燃え盛る比企館に戻ったと政子に報告。政子は「一幡を助けると誓ったではないですか。嘘。初めから助ける気などなかった。義高の時と同じ。北条は比企の敵。生きていれば何をしでかすか分からない。だから葬った。違いますか」と憤慨、義時の頬を張った。

政子「あなたはわたくしの孫を殺した。頼朝様の孫を殺した」

義時「一幡様には、いてもらっては困るのです」

政子「頼家も殺すつもりですか」

義時「(首を横に振る)」

政子「もうあなたを信じることはできません」

政子自ら頼家に“真実”を打ち明けた。

頼家「比企が滅んだというのですか。ということは、せつはこの世にはもういないということですか。一幡も。信じられません。なぜだ」

政子「誰もあなたが助かるとは思ってなかった。二度と目を覚ますことがないと悟った比企の一族は、館に火を放ち、命を絶ちました」

頼家「(涙ぐみ)なぜ死なねばならんのですか。まやかしに決まっている」

政子「あなた1人を死なせることはできなかったのでしょう」

頼家「本当は何があったのですか。教えてください」

政子「本当のことです」

頼家「北条の奴らだ。あいつらが比企の舅殿を、せつを、一幡を」

政子「あの人たちは、自ら命を絶ったのです」

頼家「そんなわけがないではないか。(肩に触れる政子に)やめてください」

政子「忘れるのです」

頼家「できません」

政子「断ち切るのです」

頼家「できません」

政子「何のために生きながらえたか考えて」

頼家「(息子の)善哉は」

政子「あの子は無事です。三浦が守っています。(正室の)つつじも。安心して。だから」

頼家「離せ。近寄るな!出ていけ!北条をわしは絶対に許さん!(政子を指差し)おまえもだ!出ていってくれ。お願いだから。出て行ってくれ(泣き崩れる)」

そして、頼家は和田義盛(横田栄司)と仁田忠常(ティモンディ高岸宏行)を呼び出し、事情聴取。能員討ちを命じたのが時政と分かり「許せん。和田に仁田、時政の首を取って、ここに持ってまいれ。あいつがやったことは謀反と変わりがない。討伐するのだ」と怒りは収まらない。

実際に能員に手を下した忠常は、頼家と時政の板挟みの末に自害。義時は伊豆・修善寺への頼家追放を決心した。

頼家は「嫌だ!わしはここを動かない。北条の言いなりにはならん!分からないのか三浦(義村)、比企の次は三浦だぞ、和田だぞ!」と必死の抵抗。足がふらつき、廊下に倒れ込む。「あーーー!父上、これでよいのですか。本当にこれで…」と慟哭した。

「建仁3年(1203年)10月8日、千幡の元服の儀式が盛大に行われる」「一方、頼家は鎌倉を離れ、伊豆・修善寺へと送られた」「新たな鎌倉殿、3代将軍・源実朝の誕生である」(語り・長澤まさみ)

目覚めなければ…と思えるほどの苛烈なまでの頼家の運命。SNS上には「暴君頼家に涙する日が来るなんて」「頼家の涙が悲しいを超えて痛ましい。本当に本当に、純粋に頼朝を超えようと挑んだ男だったのに…」「頼家があまりにも痛わしくて胸がつぶれそうだ。涙。金子大地さんの熱演に拍手」「金子頼家の目力、あふれ出る若さ故の未熟さ、誰も信じられない孤独、本来は聡明であることを端々に感じさせるところや風格、そして、あの涙。もう完全に頼家に心が持っていかれてしまった」「頼家にとって、まさに生き地獄。18(歳)で鎌倉殿の重責を担い、病に倒れ、全員が自分の死を望み、妻子も殺された事実を受け止めるには、21(歳)の心にあまりにつらすぎる。現実を理解した時、それでももがき、泣き叫んだ時の芝居が圧巻。金子大地という素晴らしい役者を知れて本当幸せ」などの声が続出。金子の演技に絶賛が集まった。

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