27日に始まった日本テレビ系「24時間テレビ」の放送が無事に終わりそうだ。今年のメインパーソナリティーは登録者数345万人を誇る「ジャにのちゃんねる」の嵐・二宮和也（39）、KAT-TUN中丸雄一（38）、Hey！Say！JUMP山田涼介（29）、SexyZone菊池風磨（27）で、単独走としては5年ぶりに復活したチャリティーマラソンでランナーを務めるのはお笑いコンビEXITの兼近大樹（31）。

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今年の「24時間テレビ」は、メインパーソナリティー発表後から、番組と連動したコンテンツを「ジャにのちゃんねる」でアップしたり、「24時間テレビ」ポスターのQRコードを読み取ると「ジャにのちゃんねる」のメンバーとビデオ通話気分が味わえる動画企画など、主に「ジャにのチャンネル」の視聴者を中心とした「ネット民」を引き込む作戦を全面に打ち出している。

またコロナ禍でも寄付を集めるための策として、寄付した人に出演者が生電話するという企画を打ち出しており、募集条件は「24時間テレビに寄付をしてくださった方」「24時間テレビチャリティーグッズを購入してくださった方」「8月27（土）〜28日（日）の放送中に電話でのやりとりが可能な方」と寄付金を集めることにも余念がない。

さらに「キャッシュレス募金」も導入し、専用サイトからクレジットカードや携帯キャリア決済で寄付をすると「ジャにのちゃんねる」メンバーからのお礼のメッセージ動画が見られる仕掛けも用意。果たして日テレは狙い通り、「ネット民」は取り込めたのだろうか？

■YouTubeでやりそうな企画を地上波でやる意味は？

「冒頭で二宮さんがジャにのメンバーと嵐の楽曲である『Happiness』を歌い、二宮さんのファンは盛り上がっていましたが、しらけている嵐ファンも多かったようです。『YouTubeでやりそうな企画をわざわざ地上波でやる必要があるのか？』と思う人もいるでしょう。そもそもYouTubeとテレビは違うメディアなので、YouTubeで支持を得ている人たちがパーソナリティーを務めるからといって、24時間テレビが楽しめるコンテンツになっているかというと疑問です」（番組制作会社関係者）

そもそも「ジャにのちゃんねる」はジャニーズの人気メンバーたちが集まっているグループであり、純粋にネット民に支持されているグループかといえばそうではない。

「ジャにのちゃんねる」の起用も、ジャニーズファンが反応しているだけにすぎず、まだ人気のYouTubeグループを起用した方が、純粋なネット民を取り込むことができた可能性は高い。ターゲットの絞り方としては中途半端と言いえるかもしれない。

そもそもYouTubeで人気のグループを起用し、ネットを介した試みを行なったところで、ネット民のニーズに応えられるかといえば厳しいといえる。さらに無理な若返りを試みたことで、年配層を置いていく可能性も生まれるだろう。

「唯一ネット民が素直に反応したのは、ドラゴンクエストの作曲などでで知られるすぎやまこういちさんの半生を再現するドラマ『すぎやまこういち物語ドラゴンクエスト「序曲」知られざる誕生秘話』くらいでしょう。すぎやまさん役は安田顕さんが演じましたが、ネットでは《ここだけ録画しよう》《ジャニーズの好感度を上げるためのドラマや企画は見たくないがこのドラマは興味ある》と好感触でした」（スポーツ紙記者）

ネット民に媚びる日テレの戦略は功を奏したのか？

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