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45秒で敗北、左目骨折、顔にはひどいアザが…ゴマキ弟・後藤祐樹が「勝ち目ゼロ」なのに“朝倉未来”と闘った理由

相手は日本屈指のプロ総合格闘家。元EEJUMPの後藤祐樹はなぜ“朝倉未来”との対戦という「無謀」に挑戦したのか?

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今年1月にタレント復帰した後藤さんの新刊『アウトローの哲学』より一部抜粋してお届けする。(全2回の1回目/後編を読む)

45秒で敗北、左目骨折、顔にはひどいアザが…ゴマキ弟・後藤祐樹が「勝ち目ゼロ」なのに“朝倉未来”と闘った理由
朝倉未来と戦った直後の後藤祐樹さん(写真提供:講談社ビーシー)

◆◆◆

運命を変えたメール

「このような企画があるのですが、参加しませんか」

去年(2021年)6月の上旬だったと思う。ABEMAから誘いのメールが届いた。僕の仕事用のメアドだった。「朝倉未来と闘う相手役に応募してみないか」という。

なぜ、僕のところにこのような誘いがきたのかはわからない。ゴマキの弟で元芸能人。なのに刑務所にも入っていたワルなので、企画に合うのでは、と目をつけられたのかも知れない。

はっきり言って、迷った。悩んだ。

相手はあの朝倉未来さんだ。「勝ったら1000万円」とはいうが、まあ勝ち目なんてない。

ただ、最初からそんな気持ちで行っては意味がないだろう。「俺は勝つ」、と思っていなければ最初から負けている。

実はお金が欲しい事情もあった。10代の頃、刺青にハマった。首にも鯉の刺青を彫ってもらった。

亡くなった母は、刺青自体は否定しなかったが、首の刺青だけは嫌がっていた。腕とかであれば長袖を着れば隠せるけど、首だとどうしても見えてしまう。目立ってしかたがない。

「それだけは消して欲しい」と何度も言っていた。

結局、その姿を見せる前に母は逝ってしまった。ずっと心残りになっていた。

だから、生前の約束を果たす。朝倉未来さんに勝って1000万円がもらえたら、首の鯉の刺青を消すいいきっかけになるんじゃないか、と思ったのだ。

それともう一つ、何か新しいことにチャレンジしたかった。おかげさまで二度目の結婚をし、普通の生活を送ってはいたけれど、そろそろ何か大きなことに挑戦してやってみたいな、という思いがつのっていた。そこに、飛び込んできたお誘いだったわけだ。

その時、僕は35歳。格闘技のような、体を張った荒々しいことにチャレンジするには、そろそろこれが限界だろう。やるなら今しかない。逃したら、後がない。

ただ、普段の仕事だってある。出場するならそれに合わせて、体を鍛えておかなきゃならない。

妻の実家、義父の経営するダクトの会社で働かせてもらっていて、仕事はハードそのものだ。休みは日曜祝日だけ。生活のリズムも定着してきたところだった。なのに、それも崩さなければならない。

試合に出てボコボコにされ、しばらく寝込まなきゃならなくなることだって、考えられる。そうなったらなったで、会社に迷惑をかける。

だから、あちこちに相談した。妻や会社はもちろん、姉の後藤真希にも。僕がヘタなことをして、彼女の芸能生活に影響が出ることにならないとも限らないからだ。

僕が銅線を盗んで逮捕された時には、当たり前のことだが、姉の芸能生活に多大な迷惑をかけた。彼女は所属するプロダクションを辞めなければならなかった。

あんなことはもう二度と、するわけにはいかない。だからこの時に限らず、何か新しいことをやろうとする時には、姉には逐一相談するようにしている。

結局、ABEMAに返事するまで1週間くらいかかったと思う。

やっぱり、やってみたいという思いが強かった。いいチャンスであることは間違いないと思ったのだ。

まあ相談したら姉の反応は、「危ないから、やめとけばあ?」ではあったけれど。

「参加したい」とABEMAに伝えると、「9月にオーディションがあるので受けに来てください」と告げられた。

オーディション合格

言われたとおり、オーディションの会場に行ってみると、30人くらいが来ていた。さすがにみな、それなりに腕っぷしに自信のありそうな連中ばかりだった。

オーディションでは司会の人から面接を受けたり、シャドーボクシングみたいな動きをさせられたりした。「格闘技の経験はありますか」と聞かれたり、過去のケンカ自慢、いわゆる「武勇伝」を語らされた。まあケンカはそれなりにやっていたので、そのことを語るだけだった。

だが周りには、武勇伝を誇張して語るような連中も多い。自分の強さをことさらにアピールする。出場を望むのだから、それが普通だろう。

でも僕は、そういうのは苦手だった。芸能界に一時いたくせに、そもそも子供の頃から人前に出たり、目立ったりするのは嫌いだったのだ。

だから心の中では、こりゃムリだろうなという気持ちがあった。

オーディションは僕が行った日を含め、3日間くらいやったと聞く。僕の行った日だけで30人なのだから、全部で100人近くが参加したことになる。そんな中であまり自分を吹かすこともなく、PRにも積極的でない人間は落とされるしかなかろうと思えたのだ。選ばれるのはこの中から、たったの4人なのだから。

格闘技の経験についても、子供の頃にボクシングを習ったくらいしかなかった。同級生に誘われて、近所のボクシングジムに通った。小学4年から、芸能界入りする中1の冬まで。その頃は楽しくてしかたがなく、ほぼ毎日通った。一日、2時間。

ただ、子供なのでスパーリングのようなことはさせてもらえず、シャドーボクシングをやったり、サンドバッグを叩いたり、コーチを相手にミット打ちをやったり。後は筋トレや縄跳びとか、そういった程度だ。

だからケンカを除いて、試合で本気で殴り合うなんてことはこの時までなかった。その初体験の相手が朝倉未来さんなのだから、考えてみれば無謀もいいところだ。

ただ、経験はないが格闘技を見るのは昔から好きだった。好きだった選手は亡くなった山本KID徳郁。格闘スタイルが好きで、試合は欠かさず見ていた。

そんな程度だったので半ば諦めていた。

だから10月、「合格です」と連絡がきた時は意外だった。僕のどこが気に入られて合格したのかは、これまた知らない。聞いていない。ただ「試合は11月です」と告げられただけだった。

試合当日

当日はABEMAの人が迎えに来てくれた。会場は元ショッピングモールだったところを改装したもので、千葉だったので、家からも近く便利だった。会場入りしたのは、15時くらいだったと思う。

控室に通された。そこで、待たされることになった。

不思議と緊張はなかった。出されたお弁当を食べたり、ストレッチしたり、瞑想したりして過ごした。

友人が、何時間もかけて応援に来てくれたので、イメージトレーニングにつき合ってもらったりもした。

控室にはグローブがあった。手に取ってみると、メチャメチャ薄い。これを試合で使うのかと思うと、ちょっと怖くなった。こんなに薄いんじゃ、衝撃がモロにくる。これで殴られたんじゃ痛いぞ、と覚悟した。

妻・千鶴も駆けつけてくれた。会場が千葉だったので、来やすかったのも幸いした。

「いや、ドキドキするう、本当に」。妻の方が怖がっていた。

「どう、緊張してる?」と聞かれたので、

「いや、それが不思議としないんだよね」と正直に答えた。

「開始、あと1時間くらいか。近づいたらまたちょっと、気持ちも変わるかもしれないけどね」

「ふーん」

これまで、格闘技ジムに通って「マススパー」をやったり、ブロックダンベルを買って自宅で筋トレを繰り返してきた。ブロックダンベルというのは、重さを変えることのできるダンベルだ。

また「マススパー」というのは、13割くらいの力加減でやる実戦形式のスパーリングで、相手をケガさせないようにしながら攻撃のパターンやガードのやり方を覚えていくトレーニング法。テレビの試合に出るのだから、その前にケガをするわけにはいかないのは当たり前だ。

時間は限られているのだし、付け焼き刃で鍛えたくらいで急に強くなるものでもない。それよりもケガをしないことと、みっともない試合にだけはならないようにとそちらに気をつけた。

それと気にしていたのが、体重だった。調べてみたら朝倉未来さんの体重は、オフシーズンで70?くらいだという。対して僕は当時、63?くらい。格闘技においては体重の差は大きく影響する。だから筋トレとともに、体を重くすることを心がけた。

ちょっと自慢に聞こえるかもしれないけど、千鶴は本当に料理がうまい。この時はとても気にかけてくれ、「ホタテが筋肉にいい」と聞くとそれを使ったメニューをいろいろと工夫して、出してくれたり。だから食事に関してはとても恵まれた環境にいたと思う。

結局、試合開始までに69.7?までアップさせることに成功した。

やれることはやった。後は自分の出せる力を、最大限に出すだけだ。

腹は固まっていた。

だから「緊張してない」と言ったのは、強がりでもなんでもなく本音だったのだ。

いよいよ会場入りする時間になった。

「頑張ってね」との千鶴の声を受け、控室を出た。

彼女は別室でモニターを見ることになる。

「見てて、叫ばないように気をつけます」

最後まで彼女は、緊張のしっぱなしだった。

試合終了

コンビニの店内ふうのセットで、待つように言われた。実はこの時、どれくらい待たなければならないのかもよくわかってはいなかった。

僕より先に久保田覚さんが闘ったが、朝倉さんはその後、いったん控室に戻ってから僕のところに来るのか。それとも直接やって来るのか。それすらも聞かされていなかった。

セットの中をぶらぶらと歩いた。時々、パンチの素振りをしたりして体をほぐした。

いつ、現れるのか。それがわからないというのは、なかなかに辛い。戦意をどの時点で最高潮に持っていくか。時間の感覚もおかしくなる。

結果は、45秒で完敗だったのは、プロローグで書いたとおりだ。いざ、朝倉さんが現れた。それからはあれよあれよという間にすべてが終わっていた。

試合が終わったのはもうすぐ22時というような時刻。会場に入ったのが15時だったから、その間の7時間近く、ほとんど待機時間だったことになる。

そこから病院に連れて行かれ、なんだかんだで家に帰って来たのはもう0時過ぎ。既に翌日になっていた。

「病院で久保田覚さんに会ったよ」と言うと、

「あの人、ゆう君より先に闘ったじゃない。鼻を折られて、こんなになってて。朝倉さんってすごく強いんだ、って。こんな人とこれから闘うの?って、ますます怖くなった」と彼女は振り返って言った。

いろんなことが詰め込まれた一日だったし、とにかく疲れ切っていた。

なのに、なかなか寝つけない。体があちこち、痛い。眼窩底骨折している左目は当然として、全身がズキズキした。派手に放り投げられたのだ。どこにダメージが残っているとしても、おかしくない。

「見たよ」「すごかったよ」

また、翌日からは筋肉痛もすごかった。やはり普段使わない筋肉を使ったんだな、と思い知らされた。

そんな僕の傷に、千鶴は一晩中アイシングをして冷やしてくれていた。心配をかけたんだな、と改めて思った。本当にいろんな周りの支えがあって、僕はあのイベントに参加することができたのだ。

ケガは、特に顔の左側はすごいことになっていたけど、休むほどのものでもない。週が明けたらそのまま仕事に行った。

僕の会社は年配の社員が多く、ABEMAを見ていた人はあまりいなかったようだ。ただ、工事現場に行くと他の会社の人もいる。出場することは告げてあったので、若い人はたいてい見てくれたみたいだった。

「見たよ」

「がんばったね」

「すごかったよ」

と口々に言ってくれた。

周りに応援してもらっている、と肌で感じるのはやはり嬉しいものだ。

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