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来年30歳になるのん、20代の日々を一言で表すなら「壮絶」

女優、映画監督、ミュージシャン…年々活躍の場を広げる、のんが来年30歳を迎える。最新主演映画『天間荘の三姉妹』(10月28日全国公開予定)の魅力、そして節目の時を前に駆け抜けた20代を振り返った。(全2回の1回目/#2を読む)

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来年30歳になるのん、20代の日々を一言で表すなら「壮絶」
©文藝春秋撮影/鈴木七絵

◆◆◆

「怒りの感情って結構お気に入りなんですよ」

――のんさんはこれまでの人生で壁にぶつかると、どう対処してきましたか?

のん私、あまり壁を感じたことがなくて。そもそも何かに挑戦するときはハードルを低く設定するよう心掛けているんです。あらかじめ越えられる程度の低さに設定しておけば、「えいっ!」と飛び込みやすいし。

いざ物事を始めたら始めたですごく集中しちゃうから、途中で「これは壁だ」とも感じなくて。ちょっときつくなったら、美味しいものを食べて、いったん寝て、すっきりしてから取り組むと何とかなるし(笑)。結構マイペースですね。

――以前のインタビューで、「喜怒哀楽の“怒”の感情は飼い慣らして付き合う」と語っていたのも印象的でした。

のんそうそう。怒りの感情って、私の中では結構お気に入りの感情なんですよ。

――お気に入り?

のん怒りも日常のスパイスに変えられるから。日常のなかでイラッとしたら一緒にいる人に軽くひじ鉄をするとか、動物みたいに「ウーーッ!!」とうなって見せるとか(笑)。音楽活動で自分が書く曲もどれも怒っているし。

わざと態度に表すことで、明るいエネルギーに変換しちゃうんです。こうするとあまりストレスもたまらないし、怒りもへっちゃらになる。いい映画を観て、喜んだり哀しんだり楽しんだりするのと同じように、怒りの感情ともフランクに付き合っていますね。

――ご自身の主演作では16年に声優をつとめた『この世界の片隅に』が大ヒット。20年の『私をくいとめて』では恋に奮闘する“おひとりさま”のアラサー女性を演じ、今年9月公開の『さかなのこ』では、さかなクンがモデルの主人公を演じて話題を呼びました。年齢やジェンダーにとらわれずさまざまな役にチャレンジされてきました。

のんみなさんがのんに持っているイメージと、それとは違うイメージが同居しているような役に惹かれてきた気がします。あとはのんが演じて“威力”がある役かどうか。驚きがありつつ、「のんだからこそ」という部分も感じてもらえる役ですね。

事故や震災で突然失われた命の行方を考えて

――最新作の『天間荘の三姉妹』は郄橋ツトムさんの原作漫画を読んで出演を希望されたそうですね。物語のどこに惹かれましたか?

のん事故や震災で突然失われた命の行方を考えるという設定に惹かれました。残された人たちの悲しみに寄り添う物語はあっても、亡くなられた方々の側の目線からさまよえる魂に思いを馳せる物語というのは、これまであまり経験してこなかったので。こういうファンタジーの形もあるんだなあと興味が湧きました。

――臨死状態の魂が逗留する旅館で働く、三姉妹の三女・たまえ役はいかがでしたか?

のん自分の若さも未熟さも度外視で、誰にでも一生懸命に向き合う垣根のない性格に共感しました。たまえは物語の舞台となった三ツ瀬の人たちの思いを背負って生きていこうとする。

観客のみなさんが「前向きに生きよう」と思ってもらえるような希望を届ける映画になったと思います。自分の大切な人も、自分のことを思ってくれている。そんな風に感じてもらえたらうれしいですね。

――この映画のもうひとつのテーマは家族だと思います。のんさんにとってご家族はどんな存在ですか?

のん無条件で自分を肯定してくれる存在かな。上京する時も気持ちよく送り出してくれたし、今もすごく応援してくれているので。けんかをする時もあるけれど、その分、安心感もあるし。嫌だと思ってもいいし、どれだけ好きだと思っても許される存在というか。

家族がいてくれるから力が湧くときもあるし、何か新しいことにチャレンジするときも、きっと家族が受け止めてくれるから、「まあ失敗してもいいかな」という気持ちでリラックスして向き合えているような気がします。

役へのアプローチはハリウッドの演技コーチから学んだ

――毎回の役作りはどのようにされていますか?

のん現場に入る前、台本を読んだら、まず役についての事柄をノートに書き出しています。たくさんの項目があるんですが、大きくはその役の人生の目的、その目的の障害になるもの、その役のペイン(枠)の3つ。

そうすると台本がすごく読みやすくなるんです。以前、アーロン・スパイザーさんのワークショップで教わってからずっと続けていて。

――ハリウッド俳優のウィル・スミス、ジェニファー・ロペス、マーゴット・ロビーらの演技コーチですね。

のんはい。すごく自分にフィットしたみたいで、最短距離で役に辿り着けるというか。私は現場では役に縛られるんじゃなく、役として自由でありたいんです。そのためにはあらかじめ役をよく理解していなくちゃいけない。

事前に役の背景をしっかり掴んで、「この台詞のときはこういう感情かな?」とか「ここは台詞とは裏腹な気持ちだよな?」とか、台詞を読み解いた上で演じているんですね。

台本というのは役者が100人いたら100通りの読みかたがあると思うんですが、どう解釈するかで深みも広がりも変わるので、めちゃめちゃ繊細に読むよう心掛けています。

あとは現場で共演のかたと合わせたとき、五感を働かせながら役を動かしていくことも大事にしていますね。

来年7月で30歳に。20代をひと言で振り返ると…

――のんさんは来年7月に30歳を迎えます。まだ少し時間はありますが、20代をどう生きてきたか、ひと言で表すとしたら?

のん…「壮絶」ですね(笑)。この年にしてはかなりガッツのある20代だったと思います。私は自分の演技が大好きで、それを守りたいという意識を強く持ち続けてきたので。自分の才能を死なせないために、自分で選んだ道を全力で突き進んできたというか。

――俳優以外にも、アートや音楽など、小さい頃からずっと興味があった活動もスタートさせましたね。

のん自分が好きだったことを全て始められた20代だったと思います。自分から率先してやりたいことを掴んで、模索して、発信してこられて。役者としても「これだ」と思う作品にいくつも巡り会えたし。壮絶だったけど、充実していたんじゃないかな。とても恵まれた20代でした。本当、今振り返ると良かったなあと思うことばかりですね。

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作品以上に恵まれたのは心から尊敬できる先輩たちとの出会いだった、と語るのん。今も強い影響を受けている女優たちは…。(#2へ続く)

ヘアメイク菅野史絵(クララシステム)
スタイリング町野泉美

≪矢野顕子≫≪小泉今日子≫≪寺島しのぶ≫≪柴咲コウ≫…憧れの先輩たちとの共演を糧に、のんが目指す30代からの「新しいのん」とは?へ続く

(内田正樹)

来年30歳になるのん、20代の日々を一言で表すなら「壮絶」 外部サイト 【続きを読む】≪矢野顕子≫≪小泉今日子≫≪寺島しのぶ≫≪柴咲コウ≫…憧れの先輩たちとの共演を糧に、のんが目指す30代からの「新しい姿」とは? 【写真】大島優子、門脇麦と共演した最新主演作『天間荘の三姉妹』より特別カット 【写真約30枚】20代を駆け抜けたのんの撮り下ろし写真を全て見る 「のん(能年玲奈)」をもっと詳しく

のん、モコモコドレスで「お世話になってる街」渋谷をドヤ顔でかっ歩 のんが島崎遥香との2SHOTを披露「また共演してほしい」など反響 井浦新や永山瑛太も改名がプラスに働いた芸能人

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