新年幕開けの嵐・櫻井翔（４０）のインタビュー後編。不惑の１年を振り返るとともに今後、見据えるビジョンについて言及した。グループ活動休止から２年を経て「変化が生まれた」というメンバーとの関係性についても明かした。

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２５日に４１歳を迎える。昨年過ごした「不惑の１年」は、どんな年だったのか。

「論語じゃないですけど、『四十にして惑わず』という。昔からですけど、二十歳になった時は３０歳になるのが楽しみだったし、３０歳になった時には４０歳になるのが楽しみだった。だから、どこかでうれしいですよね」。そう言うと、ニヤリと笑った。

「２０２２年の頭には北京五輪（のキャスターをして）を過ごして、（３月３１日公開の映画）『ネメシス』や今回のドラマ『大病院占拠』であったり、非日常の仕事もあって。ノンフィクションとフィクションを行き来するような１年でしたね。そんな１年を過ごせたのも、２０年間まき続けたものがあったからですよね。芽吹いたというよりかは、地続きになっているので」

眼前に集中しつつ、その奥にぼやけながら見える景色も見逃さない。

「だから４０歳になったからガラッと変わるわけはなくて。最近なんて、６０歳の時にどうしようかななんて考えていますからね。どこかで枯れちゃうかもしれないですけど、今していることが芽吹くといいなってやっていますけどね」

地続きで物事を考える櫻井だが、ここ数年は変化が大きかった。２０年１２月３１日に嵐が活動休止し、個人の活動が増えた。嵐のメンバーとの関係性には、変化を感じている。

「メンバー全員と連絡を取っているし、会ってもいるし、飲みに行ったりしていますけど、関係性は…ちょっと変わったのかな。個別に会うことが多いので、なんて言うんですかね、より『友達』っぽくなったのかもしれませんね」

一人ひとりの顔を浮かべ、最近交わした言葉を思い出すように、宙を見上げながら言葉を続けた。

「表現が難しいですね。『メンバー』よりも、より踏み込んだものなのか、遠ざかったのかは分からないですけど、そんなことを感じていますね。みんなと会うのは変わらないけど、誰かに喜んでもらって楽しんでもらうため、議論し始めたら『嵐』になっていくのかもしれませんね」（ペン・田中雄己）

◆櫻井翔（さくらい・しょう）１９８２年１月２５日、東京都生まれ。４０歳。慶大経済学部卒。９５年１０月にジャニーズ事務所入所。９９年に嵐の一員としてシングル「Ａ・ＲＡ・ＳＨＩ」でデビュー。２００６年から日テレ系「ｎｅｗｓｚｅｒｏ」（当時は「ＮＥＷＳＺＥＲＯ」）月曜キャスター。０９年から１２年連続でＮＨＫ紅白歌合戦に出場。１０〜１４年にグループで、１８、１９年は単独で白組司会、２２年にはスペシャルナビゲーターを務めた。血液型Ａ。

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