コロナによる感染対策で、働き方の多様化やオフィスの在り方が見直された昨今。ウィズコロナ下で、各企業では新社会人を迎える準備をしているだろう。すでに社会で働く先輩たちは、これから出会う後輩たちにどんな要素を望んでいるのか。ORICONNEWSでは、30代〜50代の男女を対象に“理想の後輩像”を有名人の中から選出。その結果、先日のWBCで大いに日本を沸かせたプロ野球選手の【大谷翔平】と、俳優業と並行し4月から大学への進学が報道された【芦田愛菜】がそれぞれ1位を獲得した。

【ランキング表】「優秀すぎてヤバいw」二刀流コンビの大谷＆芦田に鈴木福、橋本環奈など強者ぞろいのTOP10

■WBCでも二刀流で活躍「周りとの軋轢を生むことなく仕事こなしてくれそう」

「男性編」では「ワールドベースボールクラシック（WBC）」でMVPに輝いた【大谷翔平】が1位に。WBCでの活躍も記憶に新しく、大リーグのスター選手が揃う米国との対戦前に仲間の選手たちにかけた「憧れは捨てましょう」の発言も大きな話題となった。

そんな大谷に「自分が！というエゴを剥き出しにするのではなく、ちゃんと周りに配慮がある大人な対応が出来そうなので」（東京都／40代・男性）、「リスペクトされる人間性とパフォーマンスを目の当たりにしてみたい」（東京都／30代・女性）、「真面目にひたむきに、でも周りとの軋轢をうむこともなくスムーズに仕事こなしてくれそう」（山口県／30代・女性）との意見があった。

努力の上に実績が伴っていること、人間性の良さを評価する声が多数でユーザー自身が同僚であっても、上司であっても、大谷選手から学ぶことが多く「一緒に働きたい」と感じているようだ。

■新成人になり多方面の番組に出演「自分の意見をしっかり持っている人」

昨年1位だった【鈴木福】が上位をキープし2位に。俳優業はもちろんバラエティ番組や情報番組のコメンテーター等、新成人になったことで活躍が広がっている。先日、『ZIP！』（日本テレビ系）の木曜パーソナリティーに“最年少”で抜擢されたことも発表された。

「情報番組に出ているのを見たことがありますが、それなりに頭がよさそうでしっかり考えてものごとを判断できそうなので、将来有望な人材に感じられました」（大阪府／40代・男性）、「状況を把握した上で，自分のベストを尽くしながら、周囲への適切な気遣いができるから」（静岡県／40代・女性）、「丁寧に教えてあげたくなる雰囲気と、丁寧に教わってくれそうな雰囲気がよいから」（千葉県／30代・女性）との声が寄せられた。

ユーザーも子役時代から鈴木の成長を見ているだけに、社会の中で生きていくスキルを持っていることが、評価につながっている。出演番組での立ち居振る舞いから感じる「謙虚さ」も、後輩になった場合にお互いが気持ちよく仕事ができるようにしてくれると感じる人が多いようだ。

■“後輩”役も多数「エネルギッシュに一緒に働きたい」

俳優の【山田裕貴】が3位にランクイン。4月5日からは人気ドラマ『特捜9』（テレビ朝日系）のseason6への出演も発表されている。昨年12月放送のドラマ『志村けんとドリフの大爆笑物語』（フジテレビ系）では、ドリフターズの付き人からメンバーに起用された“志村けん”役で存在感を発揮。また、放送中のNHK大河ドラマ『どうする家康』では“戦国最強”と称された本多忠勝役を演じている。

幅広い役柄をこなす山田に「失敗しても一生懸命仕事してくれそうだから。頑張ろうという熱意を感じそうだから」（神奈川県／30代・女性）、「エネルギッシュで好感が持てるし、可愛さがあって教えがいがありそう」（鳥取県／50代・女性）と女性たちが支持。

近年は主演級に成長した山田だが、これまでドラマ等で後輩役を演じることが多く「おもしろくてかわいい後輩」の印象が残っているようだ。年齢的には後輩を持つ立場になってくるので、今後は後輩をうまくサポートしてくれる理想の先輩像としても名が挙がってきそうだ。

「男性編」のそのほかのランクインを見てみると、昨年に続き将棋界のスター【藤井聡太】が4位に。「将棋で先を読む能力に長けているから、その力で未来を予想して会社をより良い方向に導いてくれそうだから」（愛知県／30代・男性）、「緻密な計算のもと、事業計画を立ててくれそうだから」（奈良県／40代・男性）と、将棋で培ったスキルを仕事の場でも生かしてくれそうと称賛された。

また、「2022サッカーワールドカップ（W杯）」カタール大会での活躍から、その名を世界中に知らしめたサッカー選手の【三笘薫】も10位に登場。サッカーに対する真摯な姿勢を仕事に置き換え、「理想の後輩」と挙げるユーザーが多かった。

「頭がよく当然サッカーも得意でコミュニケーション能力も高く、女性社員からも人気で仕事のモチベーションも高くなるだろう。何を任せてもうまくやってくれそうで、非常に頼もしい後輩となりそう」（京都府／40代・男性）と賛辞が送られた。

■春からは俳優業と大学生の二刀流へ「上司から見ても頼もしい人材」

「女性編」では、2020年に“歴代最年少”で同ランキング1位を獲得した【芦田愛菜】が4連覇を果たした。30〜50代の全世代の理想の後輩として根強い支持を集め、5年連続首位の“殿堂入り”に王手をかけた。

映画『メタモルフォーゼの縁側』では、BL（ボーイズラブ）作品を通して、俳優・宮本信子と“58歳差の親友”になる17歳の女子高生を演じ、新たな役柄にも挑戦。成人と大学進学を迎えて、さらなる多方面の活躍が期待されている。

そんな芦田に「『博士ちゃん』（テレビ朝日系）毎週見てます。知的でユーモアもあり物事を積極的に学ぼうとする姿勢が本当に素敵です。こんな人が後輩にいたら本当に嬉しいのですが、出来れば同僚や上司として共に学びたいです」（埼玉県／30代・女性）、「知的で才能をひけらかさないので、誰とでも上手く付き合っていけそう。サッパリとした性格のようなので、女性社員にも人気が出そうです」（千葉県／40代・女性）との意見があった。

また、「落ち着いている部分と天然っぽいおおらかさがあって、一緒にいて疲れなさそう。何より真面目に取り組んでくれそうなので、安心して仕事を任せられると思う」（東京都／50代・女性）と俳優業だけでなく、バラエティ等にも出演し、ユーモアを交えながらの知性を感じさせるコメントが、仕事の場でも生かしてくれるのでは、と期待が寄せられている。

■紅白での司会ぶりも要因に「度胸があってチャレンジを恐れなさそう」

2位は【橋本環奈】が前回の順位をキープ。昨年は初出演の舞台『千と千尋の神隠し』で、上白石萌音とのダブルキャストで主演を果たした。そして大晦日恒例の『第73回NHK紅白歌合戦』の大舞台では、堂々たる司会ぶりを見せ、着実にキャリアを積んでいる。

4月18日スタートのドラマ『王様に捧ぐ薬指』（TBS系）では“ド貧乏シンデレラ”役として地上波連ドラ初主演。Hey!Say!JUMP・山田涼介との夫婦役にも注目が集まっている。

ユーザーからは「よく笑っているイメージなので、場が明るくなりそう。紅白の司会っぷりを観て、度胸があってチャレンジを恐れなさそうと思った」（岡山県／40代・女性）、「明るくてサバサバしているイメージがあるので好きです。また落ち着いている印象があるので安心して仕事を任せられます」（福岡県／30代・女性）と称賛された。

また、「あの笑顔と笑い声があれば、職場はいつでも明るく雰囲気が良くなると思う」（群馬県／50代・女性）と、圧倒的美女であるがゆえに、“会社の看板社員”になる、との期待も感じられた。

■朝ドラヒロインが初ランクイン「声もかわいくて好き」

3位にはNHK連続テレビ小説『舞いあがれ！』のヒロインを演じた【福原遥】が初登場。昨年はランクインがなかったが、ドラマ等で感じた柔らかい雰囲気と前向きな姿勢に、「後輩になってほしい」というユーザーが増え、TOP3に急浮上した。

「職場に花が咲く。女優業と同じように、仕事を頑張ってやってくれそうだからだから」（愛知県／30代・男性）、「『舞いあがれ！』や『正直不動産』の役のイメージがあって、すごくいい後輩になれる感じがするので」（大阪府／40代・女性）などの意見があった。

声優、アーテイストとしても活躍する福原。「優しくて柔らかい雰囲気が好きです。その場にいてくれるだけで癒されます。声も可愛くて好きです」（福岡県／30代・女性）と、職場でのコミュニケーションを想像してか、「声がかわいい」という意見も散見された。

「女性編」は華やかな雰囲気の俳優が多く並ぶなか、バラエティで活躍するタレントも登場。

昨年ブレイクしたピン芸人の【やす子】が8位に。元自衛官だけに、上下関係をしっかり経験していることが初ランクインの要因に。サバイバル経験も豊富な彼女には、「元自衛隊隊員のスキルがあるのでいざという時頼りになる。サバイバルでも勝てそう」（埼玉県／30代・男性）との声も。

また、【やす子】といえば「はい〜」という返事も印象的。独特な雰囲気を持った彼女は「会社の中の愛されキャラになりそうだから。ピリピリした空気を一気に和ませてくれそうなイメージがある」（千葉県／40代・女性）と称賛された。

また、NMB48として活躍しつつバラエティ番組にも引っ張りだこの【渋谷凪咲】は9位に。バラエティ番組で数々の芸人と絡んできている彼女だけに、どんな人とのやりとりもスムーズにできるのでは？と期待する社会人の先輩が多数。「かまいたちに鍛え上げられたツッコミ。そんな聡明なところを隠すかのようにふんわりと柔らかな雰囲気。しっかりした後輩として連れて歩いたら自慢できそう」（愛知県／40代・女性）と評価の声があがった。

各界で活躍する注目株が“理想の後輩”としてズラリと並んだ同ランキング。ここ何年かは、コロナ禍での先の読めない情勢に対応力が求められる傾向にあったが、男女ともに、今年はどんな状況下やプレッシャーのなかでも決めるところは決めてくれる、“瞬発力”や“判断力”の強い人を望んでいるのかもしれない。

【調査概要】
調査時期：2023年3月3日（金）〜3月8日（水）
調査対象：計1000名（自社アンケートパネル【オリコン・モニターリサーチ】会員30代、40代、50代の男女）
調査地域：全国
調査方法：インターネット調査
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