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「のど自慢」が77年間続いた理由 「アナウンサー百年百話」で浮き彫りに

「のど自慢」が77年間続いた理由 「アナウンサー百年百話」で浮き彫りに

【牧元一の孤人焦点】「のど自慢」はなぜ77年間にわたって続いてきたのか?NHKラジオ第2「アナウンサー百年百話」(水曜後10・00)を聴くと、その答えが浮かび上がってくる。

今月5日の放送で、歌手の北島三郎が高校2年生の時に「のど自慢」に出場した際の思い出を語った。当時、番組の司会は宮田輝アナウンサーが務めていた。

北島は「鐘は二つしか鳴らなかったが、宮田さんの『いい声していた。惜しかった』という言葉が胸に残っている。あの有名な宮田さんがほめてくれたのだから、ひょっとしたら歌手になれるかもしれないと思った。歌手になるきっかけになった一言だった」と振りかえった。

「のど自慢」の原型の番組は終戦後間もない1946年にスタート。司会者は当初、出場者の歌唱を円滑に進めるだけの役割だったが、数年後から出場者とのやりとりが名物化した。宮田アナはそのやりとりを「世間話」と捉え、それを積み上げることで番組を成立せたようとしたという。

とはいえ、「のど自慢」の出場者との世間話は容易ではない。相手はプロの歌手ではなく一般人。どんな会話になるか予測するのは難しく、しかも生放送だから、それが規定の時間内に収まるかどうかも不確かだ。司会を務めるアナウンサーには、胆力や技量が求められる。

「アナウンサー百年百話」の制作を担当する小松宏司アナウンサーは「人間力が必要だと思う。私が広島にいた頃、ディレクターたちが『のど自慢』の広島版を作ってくれて司会をやったことがあるが、出場者の誰かが歌っている時に手元の資料を見て次の人に何を質問しようか考えてしまい、ディレクターから『ちゃんと歌を聴いていないとダメ』と注意されたことがある。宮田さんは北島さんの歌をちゃんと聴いていたからこそ『いい声していた。惜しかった』と言えたのだと思う。『のど自慢』の司会者は常に出場者に寄り添っている」と強調する。

12日の放送では、1970年から司会を務めた金子辰雄アナウンサーが、出場者が歌詞を忘れてしまった時のために自ら歌詞を暗記していたという逸話を紹介。当時は出場者が25人だったことから、金子アナは「私は26番目の出場者だと思った」と明かしていた。

番組で全国を回る司会者には事前の取材も求められる。2011年から司会を務めた徳田章アナウンサーは「放送前日の土曜日に地元の取材があった。市役所の人と車で各地を回って、畑で何が取れるのか、どんな祭りがあるのか調べた」と説明。13年から司会を務めた小田切千アナウンサーは「資料館に行って山車を見たり、祭りを仕切っている人の話を聞いたりした」と明かした。

「のど自慢」には、司会者や出演者、制作チームが全国を次々に訪れ、各地の祭りに参加し続けているような印象もある。

小松アナは「司会者が各地の神輿を担がせてもらっているイメージだと思う。アナウンサーの本来の役割からすれば神輿の前に行って笛を吹いてしまいそうだが、その土地の神輿のことを勉強した上で担がせてもらって、神輿の重みを自分自身も感じている。それをずっと続けていくアナウンサーの心の負担は大変だと思う。私も『新・BS日本のうた』の司会を務めていた時に全国を回ったが、同じ祭りを各地に持って行っているような感じだった。あの頃、週明けに局内で小田切さんに会うと、私以上に疲労感が強く、漫画『あしたのジョー』最終回の矢吹丈のようだった」と明かす。

「のど自慢」が77年間も続いている理由はこのあたりにあるようだ。

小松アナは「『のど自慢』は一般の方々のカラオケ大会を映している番組ではなく、全国各地の方々と向き合っている番組、各地の文化、その土地に住んでいる方々の人生を伝えようとしている番組だからこそ、長く続いているのだと思う」と話す。

26日の放送では、今月から交互に司会を務める廣瀬智美アナウンサー、二宮直樹アナウンサーが番組への思いを伝える。

さらに、小松アナは「実は北島さんにはテレビカメラ付きでインタビューした。貴重な話がいくつもあるので、テレビで放送したいと考えている」と話した。

◆牧元一(まき・もとかず)編集局総合コンテンツ部専門委員。テレビやラジオ、映画、音楽などを担当。

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