お笑いタレント、ヒコロヒー（３３）が１４日、テレビ朝日系「徹子の部屋」（月〜金曜後１・０）に出演し、貧しかった下積み時代の苦労話を語った。

番組ＭＣの黒柳徹子（８９）との会話はデビュー当時の話に及び、ヒコロヒーは「２４歳の時に上京しまして、ほんとに無一文と言いますか、まあ、稼げないので。芸能のほうでは。水商売のアルバイトをしたり、ネジの検品のアルバイトをしたり。ほんとにいろんなバイトとしながら、食いつないでました」と売れる前の当時の苦労を吐露した。

黒柳から「かなり厳しい生活（だった）？」と問われると、「厳しかったですね、まあ厳しい厳しいとは言いつつ、自分がやりたくてやってることやから。ただひたすら貧しくて、厳しくて。でまあ、食うもんもない。で、こういう話をすると、『ウソでしょ、食うもんはあったでしょ』と思われるんですけど、ないんですよ」と断言した。

さらに「（食べるものが）ない時どうしたんですか？」と聞かれると、「ない時は、飲食店で一緒に働いてる（アルバイトの）先輩から、その日の残りがあるよ、って言われてみんなで食べに行ったりとか。あとは、いつもやってたのが、寝る前に、大量のビスケット。１袋５００グラムくらい入ってる大量のビスケットがあるんですけど、それと牛乳を１本。これを寝る前に、グワーッと食べるんですよ。なるべく噛まず。なるべく速く」と当時の食生活を明かした。続けて「胃もたれしてるからお腹空かないんです。この作戦が功を奏して、こればっかりやってました」と自分なりの必勝法について振り返った。

黒柳に「芸能人にはどうやってなれたの？」と母親のような眼差しで話を聞かれると、「いまもまだなれてる感じがしないんですが、コントライブのチケットが５、６年くらい前から、即日完売するようになりまして、これいけるかな、というようになって。深夜番組のほうに出たら、それを見たほかの深夜番組から呼ばれて、またそれを見た番組で呼ばれてっていう風に、一つずつやっていたらこんな感じになっていた」と照れ笑いしながらも真顔で答えた。

「売れたいまはどんな感じ？」とまた優しく聞かれたヒコロヒーは「いや、ヒヤヒヤしますね。うん、ヒヤヒヤしてます、ずっと。隠してるわけじゃないんですが、なんか『本当はいいひとなんじゃないか』、『本当はもっと頭悪くないんじゃないか』とかそういった見方をしていただくこともあるんですが、ほんとにこのままなんですけど、頭も良くないし、口も悪いんですが、ヒヤヒヤしています」と謙遜した。

最後に、黒柳から番組出演の感想を求められたヒコロヒーは「まさかこんなに花の多いところで、それも徹子さんの前で、ベラベラしゃべれるようになるなんて、申し訳ないような、しのびないです」と、デビュー前から「窓際のトットちゃん」など黒柳の著書をすべて読むほどの憧れの存在の前で、恐縮しつつ、うれしさを噛みしめるように語った。

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