木村拓哉が主演を務める連続ドラマ「風間公親−教場０−」（フジテレビ系）の第３話が２４日、放送され、女優・新垣結衣演じる新人刑事、隼田聖子の暗い過去に、視聴者の注目が集まった。

作家、長岡弘樹氏による警察学校を舞台にした短編ミステリー連作「教場」シリーズを原作に、主人公の厳格な教官、風間公親（木村）が、警察学校に赴任する以前、若手刑事を実際の殺人事件の捜査を通して育成する「風間道場」と呼ばれるシステムで神奈川県警本部捜査一課の刑事指導官として当たっていた時代を描く。

この日の放送で、新たに風間の指導を受ける新人刑事、隼田が着任。大学の法医学教室の助教授、宇部祥宏（浅利陽介）が変死体で発見された事件について、服毒による自殺の可能性もあるなか、事件との両面で、隼田が風間の指導のもと捜査に当たった。隼田は、宇部がなぜ服毒後に自宅から外に出て苦しみながら坂道を登ろうとしたのかを推理。被害者の上司で、司法解剖を担当した椎垣久仁臣教授（佐々木蔵之介）に疑いの目を向け、犯行に至った経緯を突き止めていった。

風呂場から夫の怒鳴り声と娘の泣き声

隼田は、小学４年生の娘、ゆかり（諏訪結衣）と２人で暮らすシングルマザー。「出来ることは１人で。出来ないことは２人で」を合い言葉に、娘と助け合って仲良く暮らしてきたが、真面目な性格ゆえ、刑事の仕事と娘との生活の両立に悩んでいた。

捜査の途中、発熱して学校を早退したゆかりから隼田に電話が入り、不安がっていたため、やむなく急きょ帰宅して看病した。ゆかりを寝かしつけ、洗面台で手を洗っていた時、水の流れる音がきっかけで隼田の脳裏にある場面がフラッシュバック。夜の風呂場から幼いゆかりの泣き叫ぶ声と、別れた夫の「うるさい！」という怒鳴り声が聞こえ、リビングからショートカットの隼田が心配そうな視線を送った。ゆかりは必死に「ママ！ママ！」と助けを求めるが、隼田は立ちすくんだまま身動きがとれず。我に返った隼田は、風呂場の扉が開いているのに気づき、思わず閉めると出しっぱなしになっていた水を止め、肩で息をした。

「虐待を止められなかった自分を責めている」

隼田が抱える「闇」に多くの視聴者が反応。ＳＮＳには、「なんか、トラウマを抱えてるのかな」「聖子さんショートカットだったから現在のことではないね」「過去に辛いことが…」などの書き込みがズラリ。「元旦那がヤバい奴だった…のよね？」「娘が夫に虐待されてたのかな？」「虐待を止められなかった自分を責めているんだね、きっと」など、離婚した夫によるＤＶが深い傷となっていると推察したコメントが目立ち、放送中、ツイッターで「虐待」がトレンド入りした。

次週予告では、生まれたばかりの赤ん坊の母親、萱場千寿留（生見愛瑠）が映り、「来週は先輩ママ視点で事件を解くのかな」「捜査の過程でトラウマが明かされるのかも」といった予想も見受けられた。

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