芸能速報チャンネル ごしっぷる
元アイドルの新澤典将さん 現在は会社経営とホスト業の二刀流生活
「不当なことは世の中あふれてるし、かつての僕と同じように死にたいと思っている方々もいるかもしれないけど、今回僕の口から、泣き寝入りする必要はないことと、大丈夫だよ。仲間がいるよって伝えたいです」
【写真】会見で事務所との争いの勝訴を報告した新澤典将さん
アイドルグループ『BREAKTHROUGH(ブレイクスルー)』の元メンバーで、当時所属していた事務所『ファーストシンク』と違約金や未払いの賃金などを争っていた新澤典将さんが4月24日に会見を行い、勝訴したことを明かした。
「アイドルをやってよかった」
「新澤さんは‘14年に行われた第27回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでファイナリストに選出。その後、俳優活動を行ったのちに‘19年からファーストシンクに所属し、ブレイクスルーのメンバーとして活動を開始しました」(スポーツ紙記者)
ところが、真冬にふんどし一丁で滝行をさせられる、上半身裸でザリガニを乗せられる、乳首にドッグフードを塗られて犬になめさせるという思い描いた活動とは違うことをさせられた上に過密スケジュールが重なり、適応障害と診断され、‘20年7月に脱退を申し出た。
ところが、事務所は契約期間の3年間活動するか、違約金を払って辞めるかのどちらしかないと迫った。新澤さんは弁護士に相談し、同年8月に脱退したが、事務所はイベントやリハーサルなどの無断欠席があったとして、契約書にあった違反1回につき、200万円の違約金を支払うという条項をもとに約1000万円を請求する訴訟を大阪地裁に起こし、新澤さんは、未払い賃金11万円を求めて反訴。その結果、裁判所は事務所側の訴えを棄却し、未払い賃金の支払いを命じる判決を言い渡した。
「たくさん心配かけてごめんね。僕はちゃんと生きてるし、今は別の形ではあるけど、前を向いて頑張ってるよ。色々あったけど、僕は今でもブレイクスルーに入ってよかった。アイドルをやってよかったと心から思ってるよ。たくさんの応援ありがとうございました」
会見の最後にはそうファンへの思いを伝えた新澤さん。会見後に、現在の心境や今後に向けての思いなどを聞いた。
「‘21年から同じ元アイドルの人たちと3人で、インフルエンサーのSNSコンサルタントやバーチャルYouTuberなど動画配信者の育成、マネジメントの会社をやっています。所属者は500人前後くらいですが、その中で人気があるのは数人なので、まだまだ発展途上ですね」(新澤さん、以下同)
裁判には勝ったが、弁護士費用などは自分で負担する必要がある。費用を稼ぐため、新宿・歌舞伎町にあるホストクラブ『AVAN』にて、“月乃楓”という源氏名で働いている。
「裁判に勝っても負けてもお金はかかるので、夜の仕事を始めました。ただ、アイドルをやめて、ファンの方と会える機会がなくなってしまったので、そういう場を設けたい、ファンの方に恩返しができたらなという思いもあります。
アイドルの特典会じゃないですけど、握手会みたいな感覚で来てくれる人もいます。営業のやり方とか、ビジネスの面でも勉強になります。自分というブランドに価値をもたせるためにはどうしたらいいのか、とかすごく学ばせてもらってます」
最終目標は「お城みたいな家に住むこと」
会社経営とホスト業で、ほとんど休みなく働いているが今後の展開はどう考えているのか。
「ヘッドスパとかシーシャのお店などを複数持ちたいという思いがあるので、まずは目標の金額を貯めることが目標です」
芸能界の闇の部分を体験しながらも、アイドル活動に未練は残っているようだ。
「後悔ありますよね。どんなことでも、学べることやスキルが上がると思うので、そういった意味ではプラスですけど、自分自身の夢としては、人気商売でずっとトップに立つことだったので。そういう意味で、悔しい思いもあります。夢をあきらめた部分も正直あるかな。あの時こうすればよかった、もっと努力すればよかったという気持ちはあります」
会見では「芸能界の仕事に携わるつもりはありません」と話していたが、本心は複雑なようだ。
「現時点はやることがたくさんあるから考えてないですけど、夢や目標はその時々で変わるものなので。一番を取る、お金持ちになるとか、そういった漠然とした目標は変わらず、そこのゴールに向かう道は変わってもいいのかなと思っています。芸能界でもう一度、という気持ちがないわけではありません」
では、現時点での最終的な目標は……
「お城みたいな家に住むことです。あとは、世界1周旅行ですね。いろいろな景色が見たいです。自分が得意だったり、スキルや知識のあるジャンルで頑張って、そういう夢を叶えられたらなと思っています」
適応障害も完治し、芸能界の“闇”をめぐる壮絶な争いもひと段落。今度は自分の好きなことをやって、夢をかなえてほしい。
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