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【堺屋 大地】「不倫」はバッシングされるのに「不倫ドラマ」は量産される…見る側も演じる側も「不倫ドラマ」を好むワケ

【堺屋 大地】「不倫」はバッシングされるのに「不倫ドラマ」は量産される…見る側も演じる側も「不倫ドラマ」を好むワケ (全4枚)

渡部や東出はバラエティやドラマから干されたまま

芸能人の不倫は叩かれまくるのに、不倫ドラマは次々と制作される――これを疑問に感じたことがある人は少なくないはず。

不倫スキャンダルを起こして第一線から退いた芸能人として真っ先に思い浮かべられるのが、芸人のアンジャッシュ・渡部建さんや俳優の東出昌大さんらではないでしょうか。

彼らの不倫が報じられたのは3年ほど前になりますが、いまだに民放キー局のバラエティやドラマからはお呼びがかかっていない状態が続いています。

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理由は、彼らの不倫の「ゲス度」がひときわ高かったこともあり、テレビに映ることで拒否反応を示す視聴者が多そうであることや、番組スポンサーが難色を示すといったことがあるのでしょう。

不倫行為を擁護するつもりは毛頭ありませんが、犯罪者でもない彼らが民放キー局のテレビからほぼ干されているのは事実であり、昨今のテレビおよび世間が不倫した者に非常に厳しい対応をしていることがわかります。

不倫ドラマは量産されている

その一方で、テレビでは不倫ドラマが量産されているのです。

過去を振り返れば『失楽園』(1997年/日本テレビ)や、『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』(2014年/フジテレビ)といった名作不倫ドラマがありますが、近年も『あなたのことはそれほど』(2017年/TBS系)、『ホリデイラブ』(2018年/テレビ朝日系)、『恋する母たち』(2020年/TBS系)といった話題作が豊富で、枚挙にいとまがありません。

たとえば今クールでは、奈緒さん主演で二組の夫婦の禁断の愛を描く不倫ドラマ『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ系)が4月13日から放送中。こちらは『昼顔』のスタッフが再集結しており、奈緒さん演じる主人公が夫とのセックスレスに悩み、既婚者の職場の上司と禁断の愛に溺れていくというストーリーです。

ほかにも4月7日から放送開始し、稲森いずみさん演じる主人公が、若い女との不倫に走った夫への恨みを晴らしていく『夫婦が壊れるとき』(日本テレビ系)も、復讐劇が主題ではありますがジャンルは不倫ドラマと言えるでしょう。

【堺屋 大地】「不倫」はバッシングされるのに「不倫ドラマ」は量産される…見る側も演じる側も「不倫ドラマ」を好むワケ Photobygettyimages

また、前クールの山下リオさん主演『わたしの夫は―あの娘の恋人―』も、ダブル不倫をきっかけに展開していくショッキングな愛憎劇でした。こちらは地方局であるテレビ大阪のドラマながら、4月6日時点で全12話のTVerの総再生数が1000万再生を突破するという異例のヒットを成し遂げ、ブームになっているのです。

「現実とエンタメは別もの」という切り分け

現実で不倫をした芸能人は叩かれまくってテレビから干されてしまうことが多いのに、なぜそのテレビでは不倫ドラマが人気ジャンルのひとつとして堂々と放送されるのでしょうか。

その理由はいくつか考えられます。

まずは、そもそも現実の出来事とエンターテインメントは別もの、ということ。

あくまで一例ですが、大泥棒である『ルパン三世』がヒーローとして描かれたり、人が次々と殺される極道の世界を描いた『アウトレイジ』も大ヒットしたりしています。

しかし、『ルパン三世』ファンが泥棒になるわけではないし、『アウトレイジ』ファンが殺人を犯すわけでもありません。

【堺屋 大地】「不倫」はバッシングされるのに「不倫ドラマ」は量産される…見る側も演じる側も「不倫ドラマ」を好むワケ PhotobyiStock

要するに視聴者はきちんと現実とエンタメを切り分けて考えられているので、不倫をいけないことときちんと認識していながら、不倫ドラマをフィクションとして楽しむ素養があるということでしょう。

そこからさらに掘り下げると、「いけないこと」である禁断行為への憧れを抱くのもまた人間であり、「そのボタンを押してはいけない」と言われたら、ボタンを押したくなるもの。不倫はいけないこととされているため、実際に不倫をすることはなくても、そのタブーを犯してみたいという願望を持つ人が多くいても不思議ではありません。

そして、ドラマ内の不倫は“純愛”として描かれることが多かったり、不倫してしまうのも仕方がないと思わせるエクスキューズが用意されたりしているので、えてして嫌悪感が軽減するような作りになっています。「不倫ドラマ=禁断の純愛」と考えれば、“禁断”や“純愛”はキャッチーなキラーフレーズとなるため、不倫ドラマに甘美な魅力を感じる人が多いのも納得でしょう。

また、夫婦同士でずっと恋愛感情を抱き合っていられればいいですが、現実には恋愛的なときめきはほぼなくなり、家族愛に変わっているというケースは多いはず。そういう夫婦の場合、パートナーへの恋心がなくなれば、事実上もう二度と恋愛ができないという状況になってしまうわけです。

そんななか、前述したように不倫ドラマは純愛という要素が含まれることが多々あるため、無意識に“自分にも起こるかもしれないファンタジー”のように観ている視聴者もいることでしょう。

「不倫を心の底から嫌悪している層」は多くない?

理由はほかにも考えられます。

世の中の大半のみなさんは、不倫を「いけないこと」と認識しているとは思いますが、その不倫否定派を一緒くたにもできません。

不倫に対して心の底から嫌悪している層もいれば、一応は悪いことだとは思っているけれど実はそこまで強い拒否感は抱いていないという層もいるでしょう。

前者の人々は不倫ドラマなんて絶対に観ないでしょうが、後者の人々は倫理的にストッパーがかかっているから自制できているものの、不倫に淡い憧れを抱いていてもおかしくはないはず。

また、表向きは不倫に否定的なスタンスを取っていても、本当は“隠れ肯定派”だという人もいるかもしれません。心のなかでは「不倫してみたい」「不倫ぐらいいいじゃないか」「実は不倫したことあるんだよな」と思っている人でも、それを口に出すと周囲からバッシングを受けるため、不倫否定派のフリをしているというケースも少なからずありそうです。

【堺屋 大地】「不倫」はバッシングされるのに「不倫ドラマ」は量産される…見る側も演じる側も「不倫ドラマ」を好むワケ PhotobyiStock

仮に表向きは9割の人が不倫否定派でも、そこまで嫌悪してない層や、本当は肯定派という層が内訳を占める割合が多ければ、不倫ドラマの需要は充分にあると考えられます。

不倫を心の底から嫌悪している人の“声”が大きい(意見が目に留まりやすい)から、世の中全体が不倫を徹底的に許さないような空気感になっていますが、不倫にそこまで強烈な拒否反応を示している人は、案外そこまで多くはないのではないでしょうか。

さらに言うと、もともとドラマは万人に刺さる必要もないわけです。

今は視聴率10%を超えればヒットと言われますので、10人に1人が観てくれればOK。TVerなどの見逃し配信で言えば、単話で数百万再生されればヒットと言われますので、数十人に1人が観てくれれば成功。大多数の人にそっぽを向かれても、10人〜数十人に1人がドンピシャでハマってくれれば、不倫ドラマはビジネスとして成功と言えるわけです。

不倫ドラマは女優にも大きなメリットがある

ここまでは視聴者側の視点で考察してきましたが、出演者である俳優視点で考えても不倫ドラマはメリットがあるジャンルに思えます。

特に女性の役者に顕著に言えることですが、それまで清廉潔白な清純イメージや健康的で明るく元気なイメージを築いてきた女優が、一皮むけて次のステージに上がりたいというときに、不倫ドラマに出演するというケースがあります。

2014年に『昼顔』に主演する前の上戸彩さんや、まさに今回『あなたがしてくれなくても』に主演している奈緒さんがそうかもしれません。

上戸さんは『昼顔』開始当時28歳で、くしくも奈緒さんも現在28歳。純粋や快活といったパブリックイメージで売れっ子になったものの、30代以降も役者として駆け上がっていくためには、大人の女性としての魅力や色気も必要になってくるでしょう。

そこで今までのパブリックイメージから脱皮するために、不倫ドラマで大胆かつ妖艶な濡れ場を演じ、世間の固定観念をぶっ壊したいという思惑があるような気がします。

元AKB48・前田敦子さんが、2016年にドロドロのドラマ『毒島ゆり子のせきらら日記』(TBS系)に主演したのも類似ケースと言えるでしょう。常に二股をかけている超恋愛体質の主人公で、不倫愛にも踏み込んでしまうという過激な役どころを体当たりで熱演していたのです。

2012年にAKB48を卒業して女優に転身していたものの、当時はまだ国民的アイドルグループの絶対的エースというイメージが根強く残っていたため、前田さんはそれを払拭するために不倫ドラマに挑戦したのではないでしょうか。実際、現在の彼女は主役もバイプレイヤーも演じられる、大人な個性派女優のポジションを確立しています。

ちなみに仲里依紗さんは、近年だけでも『あなたのことはそれほど』(2017年/TBS系)、『ホリデイラブ』(2018年/テレビ朝日系)、『恋する母たち』(2020年/TBS系)という3本の不倫ドラマに主要キャストとして出演。彼女も今では大人の女優として確固たる地位を築いているのはご存知のとおりです。

「濡れ場」はデメリットもあるが…

もちろん不倫ドラマへの出演にデメリットがないわけではありません。というか、メリットとデメリットが表裏一体なのではないでしょうか。

上戸さん、前田さんのように、それまでのイメージを打破して大人の女優に脱皮することができる一方で、それは従来の清純、快活といったイメージを好きでいてくれたファンが離れていってしまうリスクも背負っているからです。AKB48でゴリゴリのアイドルをしていた当時の前田さんに惚れ込んでいたファンが、『毒島ゆり子のせきらら日記』での濃厚な性描写を観て、幻滅したということもあったかもしれません。

ただ、ファン離れのリスクというデメリットはあれど、それ以上に新規ファンの開拓や業界内での評価上昇というメリットが大きいと考え、不倫ドラマに出演したいという女優は多いのではないでしょうか。

――ゲス不倫を犯した芸能人への激しいバッシングは何年もやまずとも、ここまで考察してきたような理由で不倫ドラマは視聴者から需要があり、出演者側にもメリットがあるため、人気ジャンルとして存在し続けるのでしょう。

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