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テレ朝を衝動で辞めた、40歳元アナの驚きの転職 待遇の変化は?

テレ朝を衝動で辞めた、40歳元アナの驚きの転職 待遇の変化は?
アナウンサーから広報へ転身。テレビ朝日時代には数々の人気番組を担当した(写真:松原大輔)

スタートアップ企業向けの転職・副業サイト「アマテラス」を運営する藤岡清高氏の著書『「一度きりの人生、今の会社で一生働いて終わるのかな?」と迷う人のスタートアップ「転職×副業」術』によると、「スタートアップへの転職・副業」を希望する同サイトの登録者は、2019年から2022年で「約3倍」に増加。

実際、スタートアップへの転職で「会社に依存せず、早めにスキルアップして、個人として自立したい」と願う人たちも増えているという。

従業員数1200人以上を誇る大企業「テレビ朝日」から、従業員数わずか50人程度のスタートアップ企業「令和トラベル」へ転職した元アナウンサーの大木優紀さんは、まさにそのキャリアを実現したひとりだ。

局アナ時代は、バラエティ番組『くりぃむナントカ』やクラシック音楽番組『題名のない音楽会』、夕方帯の報道番組『スーパーJチャンネル』などで幅広く活躍した。

世間的には高給のイメージもあるテレビ業界から離れて1年以上、現在は、企業広報として笑顔で仕事に邁進している。

大木さんは、なぜ18年以上にわたり勤めたテレビ朝日を辞め、スタートアップへの転職を決意したのか。その背景には、大木さんを初めて突き動かす「強い衝動」があったという。

*この記事の後編:「テレ朝辞めた"元アナ"転職」の切実すぎるリアル

「局アナ18年目」で転職を考えたのは初めて

大木さんは現在、創業わずか2年の企業で、PR業務をはじめ、社内で「D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)」のカルチャー推進のため研修実施などにも尽力している。

テレ朝を衝動で辞めた、40歳元アナの驚きの転職 待遇の変化は?

華やかに見えるアナウンサーの世界から一変、チャレンジングな環境へ飛び込んだ理由は、愛してやまない海外旅行への思いと令和トラベル創業の記事をたまたま目にしたことだった。

ただ、すぐには決断しなかった。転職を考えたのは初めてで「1週間後に気持ちが変わっていなかったら、転職しよう」と決意。その後、心が揺らぐことはなく、大きな一歩を踏もうと決めた。

テレビ朝日時代、40歳を目前に控えた時期に「40代で女性のアナウンサーが『さらに10年間、画面に出続けること』は大きなチャレンジ」と考えた経験もある。

かつては「女子アナ30歳定年説」も叫ばれていた、アナウンサー業界。しかし、時代は変化した。

20代のうちに知名度を上げて、若いうちにテレビ局から羽ばたいてフリーになる。従来のアナウンサー像も変わりつつある中で「ほかにチャレンジすべき道が見つかったのは偶然でした」と振り返る。

局アナとして、数々の人気番組で活躍。アナウンサーとしての18年半で「やり切った」と胸を張る。

アナウンサー時代に「若いころはバラエティ番組やスポーツ番組で活躍し、年齢を重ねたら報道に……と、具体的なキャリアプランを描いていたわけではなかった」と明かす、大木さん。

すべては「タイミングと縁」。任された仕事には「その場で全力を出す」という一心で取り組んでいた。

「40歳の決断」を上司も受け入れてくれた

20代は「得意を見つけるフェーズ」で、あらゆる仕事にチャレンジ。

29歳で結婚、30代で2人の子どもを授かった。育休期間も経て、「大木に仕事を任せたい」と言ってもらえるよう18年以上にわたりアナウンサー職を全うした。

しかし、長年にわたり勤めてきた職場だ。活躍の場を与えられていた以上、周囲は転職の決断に驚かなかったのかも気になるが、「私の実力でしょうか。強い慰留はされなかったです(笑)」と微笑む。

テレ朝を衝動で辞めた、40歳元アナの驚きの転職 待遇の変化は?
アナウンサー時代に20代、30代、40代でステップが「変化する」と感じていたという(写真:松原大輔)

退社の意思を伝えた際、直属の上司からは「大木はもう40歳だ。20代なら説得の方法があったと思うけど、君の性格も知っているし、言ってきたということは、もう決まっているんでしょ?」と返された。

局アナからフリーにと、アナウンサー界では王道とされる選択肢でもない。それでも、スタートアップの名も知らぬ会社への転職に「何をするの?」と強い興味を示してくれた社員もいたという。

令和トラベルへの転職を決断したのは、2021年4月。熱意あるエントリーを経て無事に内定したのは同年5月で、実際の入社は翌年の1月だった。

内定から入社までの約8カ月、テレビ局には四半期ごとの番組放送期間「クール」があるため、2021年9月まではレギュラー番組に出演していた。

その裏では、実は受け入れる令和トラベル側も、少なからずの不安があった。

スタートアップ企業は「半年後、1年後に会社が存続しているか」がわからない。

入社後には「内心では驚いたよ。スタートアップのスピード感の中で、9カ月後くらいに転職したいというのは、異例だった」と社内の人間から言われた。

転職1年でようやく「会社にいていいんだ」と自信

40歳でのキャリアチェンジを、家族も後押ししてくれた。転職後は、決断を理解してくれた夫と「自然と家事も半々で負担」するように。

「今は、仕事が楽しくて、新卒の頃のような『やる気満々』な状態。でも、私には、2人の子どもがいる家庭があるから、そうはいかない。夫の支えがなければ、今のように仕事に打ち込めていない」と言う。

入社から1年以上が経過した現在は徐々に担える仕事も広がり、「この会社にいていいんだ」と、ようやく自信がついてきた。

テレ朝を衝動で辞めた、40歳元アナの驚きの転職 待遇の変化は?
ランチタイムにはZoomを使って独自番組を配信するなど、社内の盛り上げにも努める(写真:松原大輔)

令和トラベルへの入社後、こうしたインタビューを引き受ける機会もあった。

しかし、経験の少ないうちは「私が会社について、話していいのか」と迷いもある。キャリアを重ねる中で、「自分の言葉で話す仕事では、アナウンサー経験が役立つ」と実感できるようになった。

ところで、大手企業からスタートアップ企業への転職となると、待遇の変化も気になる。

たとえば、給与だ。世間的には高給のイメージもあるテレビ業界からの転職に、不安がよぎるのは想像にかたくない。

「給与の変化」よりも「楽しさ」を最優先に

しかし、「マイナスにならなければ怖くない」と吐露する大木さんは、お金よりも自身のモチベーションを最優先した。むしろ不安はなく「ストックオプション制度もあるので、夢を感じた」と言う。

テレビ朝日時代にあった「社員食堂」や「診療所」など、大々的な設備はない。その代わりというべきか、新たに「制度を作れる」という楽しさもあった。たとえば、令和トラベルの人事制度「Focus」はそのひとつだ。

アナウンサー時代に「帯番組を担当していたことで、ゴールデンウィークや学校の夏休み、冬休みなどの連休時に子どもたちと過ごせなかった」という経験から、「夏休みを子どもたちと一緒に過ごしたい」と提案。

社内で「1年度内で最大2カ月、週あたりの労働時間を最大4分の1に短縮し、働くことのできる制度」を設けるヒントとなり、制度利用者の第1号として、2022年夏には子どもと一緒にニューヨークでのワーケーションを実現した。

テレ朝を衝動で辞めた、40歳元アナの驚きの転職 待遇の変化は?
ニューヨークでは「子どもたちが寝たあと、夜中の21〜23時に仕事」をしていたと振り返る(写真提供:大木優紀さん)

周囲で働く人びとの年齢層も変化。現在は10代のインターン生を含む「若い世代に囲まれる環境」で働いている。

今ある課題は「マネジメント」のスキルを高めること。

アナウンサー時代は「ある種『職人の世界』に近いため、後輩との関係性は師弟関係のよう」であったが、SNSの運営など、若いスタッフの知見も借りながら仕事に邁進する日々だ。

転職後は、アナウンサー時代の経験も役立っている。当時、一番の学びは「場の空気を読むスキル」だった。

「場を読むスキル」は過去の経験で学んだ

アナウンサーは「番組のモデレーター」を求められる。

たとえば、発言していないゲストがあれば話を振る。二項対立の話題で、いずれかの視点に話が偏っているときは、あえて逆の視点を投げかけるなど、「場のバランスをとる」のが本分だ。

そのスキルは「対面のミーティング、テキストコミュニケーションの場面でも活きる」と、大木さん。

古巣のアナウンサー仲間と会い、会話するときに「昔は気づかなかったけど、全員がバランスをとっている」と実感しているそうだ。

入社2年目の現在は、自社発の海外旅行予約アプリ『NEWT(ニュート)』をいかに広めるかが自身のミッションに。スタートアップ企業の参入が難しいと言われる旅行業界で「老舗の大手企業に匹敵するような会社に成長させていきたい」と意気込む。

キャリアチェンジに迷う人びともいるが、「飛び込んでみないとわからないこともたくさんある」と、大木さんは主張する。新天地に転職して以降は「新しく学ぶことばかり」であったが、過去の経験は思わぬ場面で「応用できる」と言う。

個々のキャリアが多様化し、転職も当たり前になった時代。大木さんの選択肢は、現代を生きるビジネスパーソンがキャリアを考えるヒントになりうる。

*この記事の後編:「テレ朝辞めた"元アナ"転職」の切実すぎるリアル

テレ朝を衝動で辞めた、40歳元アナの驚きの転職 待遇の変化は?
転職先では「新しく学ぶことばかり。毎日を楽しく過ごしています」と笑顔に(写真:松原大輔)

(カネコシュウヘイ:編集者・ライター)

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