大相撲5月場所9日目、スマホを構えて観戦するデヴィ夫人（写真・産経新聞社）

5月22日、タレントのデヴィ夫人が、両国国技館で開催中の大相撲5月場所（9日目）を観戦。土俵からいちばん近い砂かぶり席で観戦していたため、NHKの大相撲中継に何度も映り込み、Twitterでは「デヴィ夫人」がトレンド入りした。画面越しでも漂うセレブオーラは隠しきれず、視聴者もすぐに気づいた人が多かったようだ。

終始、にこやかに観戦していたデヴィ夫人だったが、結びの一番となった横綱照ノ富士と平幕の明生の取組後、とんだハプニングに見舞われた。平幕の明生が、この日まで8勝無敗の照ノ富士を破る金星をあげると、場内には座布団が乱れ飛んだ。そして、デヴィ夫人の近くに飛んできた1枚が、夫人の右顔面を直撃したのだ。明生が勝ち名乗りを受ける際の出来事だったため、この様子は中継にも映り込み、Twitterでも拡散された。

けっこうな勢いで座布団が顔に直撃したデヴィ夫人には、SNSで同情が集まった。当のデヴィ夫人は23日、自身のInstagramで大相撲観戦を報告。砂かぶり席での自身の写真や、席から撮影した力士の写真とともに、観戦の感想をつづった。しかしながら、座布団の直撃については、いっさいふれることはなかった。

予期せぬ座布団直撃で話題になってしまったデヴィ夫人だったが、じつはもうひとつ、意外なところにも注目が集まった。結び前の取り組で、スマホを土俵に向ける夫人の姿が中継に映り込んだ際、そのスマホカバーの中に、およそ夫人のイメージとは似つかわしくない1枚のステッカーがおさめられていたからだ。

そのステッカーとは、プロレスやサブカル好きにはよく知られたアパレルブランド『PUNKDRUNKERS（パンクドランカーズ）』のアイコン的キャラクター「あいつ」のステッカー。パンクドランカーズは『UNCOOLISCOOL.［ダサイはカッコイー］』をコンセプトに、オリジナルおよびコラボレーションのアパレルとグッズを扱うブランドで、アンタッチャブル・柴田英嗣や、野性爆弾・くっきーなど、著名人にも愛用者が多いブランドだ。

そうしたこともあってか、スマホを土俵に向けるデヴィ夫人の姿が中継で映し出されると、SNSには

《デヴィ夫人がスマホケースにPUNKDRUNKERSのステッカー入れてて草》

《デヴィ夫人あいつステッカー入れてるやばwww最高すぎるw》

《相撲よりデヴィ夫人よりスマホケース？ステッカー？がパンクドランカーズなのが1番びっくり！！》

などの声があがった。

気になるのは、なぜデヴィ夫人がパンクドランカーズのステッカーを？という点だ。パンクドランカーズ代表の親方氏に話を聞いた。

――NHKの大相撲中継に映ったデヴィ夫人のスマホケースに『あいつ』のステッカーが入っていた件が、SNSで話題になっています。

「おかげさまで、反響が大きくてビックリです」

――ステッカーが注目されたことで、デヴィ夫人とパンクドランカーズのつながりが気になった方も多いと思うのですが。

「夫人とのつながりですが、じつはご縁があって、パンクドランカーズから2022年の5月に、デヴィ夫人とのコラボTシャツと、タオルを販売させていただいたんです。このときリリースした商品は、シーズン中にすべて完売したほどの人気でした。

そうした経緯があるんですけど、夫人は以前にも、ご自身のInstagramで、愛車に貼った『あいつステッカー』をアップしてくださったこともあるんです。そのほかにも「あいつフィギュア」を夫人の事務所に飾ってくださっていたり。『あいつ』のキャラクターを気に入ってくださっていると思います（笑）。

今回の中継の件も、『あいつステッカー』をスマホケースに入れてくれているとは思っておらず、正直、驚きました！友達からも『見たよ！』って、たくさん連絡がきまして、まったくの別角度から『あいつ』に注目がいき、夫人に本当に感謝しております」

なんと、デヴィ夫人とパンクドランカーズがコラボをしていたとは。ふだんの暮らしぶりの想像すらつかない元大統領夫人と、我々、庶民との間に見つかったマニアックな接点に、夫人を少しだけ身近に感じられた人も多かったはずだ。

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