フジテレビ系「私のバカせまい史」が８日に放送され、全国のライブハウスで女優の内田有紀（４７）の偽サインが書き残されていることが明らかになった。番組の調査により、意外な人物が書いたことが判明した。

お笑いコンビ「スピードワゴン」の小沢一敬が“研究員”に扮して「内田有紀の偽サイン史」を説明。全国のライブハウスの壁などに内田のサインが書き残されており、２００１年から１５年間に１３個のサインが書かれていたとした。

内田は女優業の傍らアーティストとしても活動。１９９４年「ＴＥＮＣＡを取ろう！〜内田の野望〜」に始まり曲をリリースしていたが２０００年以降は新曲のリリースはなかった。番組が本人に直撃したところ「確かに東京のライブハウスでサインを書いたことがあります。でも書いたのは一度だけで、これらは私のサインではありません」とコメント。全国のサインが本人のものでないことが明らかになった。

各地の偽サインは楽屋の壁などに書き残されてあり、アーティストの可能性が高まった。筆跡から「同一人物」であることも判明。サインの書かれた日付から、“犯人”は当日ライブを行っていた「ｔｈｅｐｉｌｌｏｗｓ」「１７５Ｒ」の２組の３人組バンドに絞られた。

２組のバンドメンバーの“事情聴取”を行い、友人の証言などから「１７５Ｒ」のボーカル・ＳＨＯＧＯが最有力候補に浮上。番組スタッフは、フィリピンのセブ島に住むＳＨＯＧＯの元を訪れ、取材を敢行した。

ＳＨＯＧＯは、偽サインの写真を見せられると、やや動揺した様子。「書いたのＳＨＯＧＯさんですよね？」と直球質問されると「よくそう言われますね」とはぐらかすような返答。続けて、中学・高校の同級生の証言ＶＴＲを見せられても、「落書きしたなんて記憶はない」と否定した。

だが証言には続きがあり、同級生は「１７５Ｒのライブに招待してもらって楽屋に挨拶に行った時に見たことのある内田有紀のサイン書いてあるなと思ってＳＨＯＧＯに確認したんですね。『もしかしてお前が書いたの？』って言ったら、笑いながら『そうだ』って言っていた」とも話していた。

そのＶＴＲを見たＳＨＯＧＯは苦笑いで観念。「そうですね。そうですね。すみません。僕が書きました。完落ちですね」と頭を下げ、認めた。偽サインを書き始めた理由について、中学時代に内田のファンだった友人を喜ばせようと、誕生日にプレゼントと一緒に内田のサインを書いた色紙を渡したのがきっかけだったという。雑誌「Ｍｙｏｊｏ」に載っていた内田のサインを「すごくそっくりに練習した」と明かした。

番組スタッフが内田本人に今回の一件を伝えたところ、「これからもどんどん書いてください（ただし、ライブハウスに限って）」と温かい回答が寄せられたという。

「１７５Ｒ」は、１９９８年に結成。０３年にシングル「ハッピーライフ」でメジャーデビューし、同年末の「ＮＨＫ紅白歌合戦」に出場。２０１０年に活動休止したが、２０１６年に活動を再開した。

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