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優香、MC続投20年も「自分のことを話すのは苦手」 バカ殿コントで見出した“優香姫”との出会いが救いに

優香、MC続投20年も「自分のことを話すのは苦手」 バカ殿コントで見出した“優香姫”との出会いが救いに

スカウトをきっかけに17歳でグラビアアイドルとしてデビューして以来、昨年25周年を迎えた優香。’20年に第1子出産後も変わらず、俳優として幅広い役柄を演じ、放送開始当初からMCを務めるクイズ番組『Qさま!!』は、今年で20年目に突入。オールマイティな印象のある彼女だが、デビュー当初はグラドル戦国時代で、バラエティのトークに苦戦することもあり、今でも「自分のことを話すのは苦手」だという。25年間に渡り、“個性”を探し続けているという彼女が、転機となった優香姫との出会い、母になり訪れた心境の変化を語った。

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■出産後、抱えていたモヤモヤ…俳優共働きで仕事と育児の両立は「全然できない(笑)」

これまで『志村けんのバカ殿様』でのコント、『王様のブランチ』や『グータンヌーボ』、『Qさま!!』のMCなど、バラエティでの抜群の対応力を見せながらも、俳優としても数多くの作品に出演してきた優香。24日スタートのNHKドラマ『やさしい猫』では、地上波では約10年ぶりとなる主演を務める。その背景には、仕事と育児の両立の苦悩があったという。

――最初に『やさしい猫』のオファーを受けた際、どのようなお気持ちでしたか?

【優香】出産後、子育てとお仕事のバランスがやっぱり難しくて、悩んだり、モヤモヤした気持ちを抱えていました。そんな中で今回家族のお話をいただいて、自分の中で挑戦してみようと思いが芽生え、オファーをお受けしました。

――実際に現場に入られて、仕事と育児の両立はできましたか?

【優香】それが全然できなくて(笑)。夫婦共に不規則な仕事なので、お互いのバランスを取るのも難しくて、母に子どもの面倒を見てもらうことも多く、周りの方にもたくさん助けていただきながら撮影に臨みました。スタッフのみなさんもすごく温かくて、「現場に連れてきていいよ」っておっしゃってくださって、良い現場でありがたかったです。

――3歳のお子さんも、働くママの姿を見られたんですね。

【優香】本人も何か感じるところがあったようで、「ママ、カッコいい!」って言ってくれました(笑)。みなさんのおかげで、親子共に良い経験をさせていただけたと思います。

■母となり初主演ドラマ、地上波では約10年ぶり「入管に夫が収容される役、辛かった」

――人気小説が原作ですが、本作に対する印象や感想を伺えますか?

【優香】題材は入管のことも取り扱っていますが、軸になっているのは素敵な家族の話だなと思いました。お互いが支え合って、想い合っていく様子が心に響いて、号泣しながら一気に読みました。

――在留資格がなく、国外退去を命じられた外国人を収容する「入管施設」。社会問題が大きなテーマとなっている本作に出演してみていかがでしたか?

【優香】入管については、今までニュースで聞いたことがあるぐらいで、きちんと把握していませんでした。本を読みながら、役と一緒に学んでいった感じです。

――特に印象に残っているシーンはありますか。

【優香】再婚相手のクマさん(オミラ・シャクティ)との1話の楽しいシーンかな。特にプロポーズされるシーンは一番好きで、思い出深いです。2話からは話が重めになってくるので、クマさんが収容されたり、受験を控えた娘と気持ちが離れていったり、どんどんひとりぼっちになってしまうんですよね。気持ちをぶつけるシーンは辛かったですし、切ない場面が多かったです。

――クマさんを演じたスリランカ出身のオミラさんは、オーディションで約300人の中から選ばれ、これまで演技経験のない方だと伺いました。

【優香】クマさんとのお芝居は毎回新鮮でした。目が本当に純粋で、吸い込まれそうになるんですよ。普段から「クマさん」と呼んでましたし、演技なのか本当なのか境目がなくなる感じ。言葉にするのが難しいんですけど、すごく不思議な感覚で、芝居を忘れる瞬間がたくさんありました。芝居だけど芝居じゃない感じというか。クマさんを目の前にすると、感情がすごく揺れ動くんです。

――これまであまり感じたことのない感覚だったのでしょうか?

【優香】初めての感覚でした。プロポーズシーンも、ずっと緊張して手に汗を握っているんですよ。なので、こっちもずっとドキドキしたり、感動したり。収容されて触れ合えない時も、すごく悲しかったですね。クマさんのまっすぐでピュアな笑顔を見ると本当に心から楽しくて、もっと笑ってほしいって思えました。

■グラビア、バラエティ、俳優…何色にも染まってきた25年「今もずっと個性を探してる」

――昨年デビュー25周年を迎えられましたが、グラビアアイドル全盛期にデビューされた当初は、どのような思いで活動されていましたか。

【優香】こういうキャラでいこうって決めていた感じではないので、お仕事を楽しんでいました。キャラを作っても結局疲れちゃうし、自分が楽しい時は笑って、そうじゃない時は黙っていることもあったし(笑)。でもしゃべれるほどおもしろいネタは持っていないので、自分のことを話すのは今でもすごく苦手ですね。

――『志村けんのバカ殿様』での優香姫は大きなインパクトがありましたが、優香さんにとってどのようなご経験となっていますか。

【優香】子どもたちがすごくたくさん見てくれて、真似をしてくれて嬉しかったです。私自身も優香姫が大好きでしたし、なりきるのが毎回楽しかった。自分のトークをすることができないでいる時に出会ったのが、コントだったんですよね。自分の役割を体全身で楽しいって思えたきっかけがコントだったので、大きなターニングポイントにもなっています。

――芸能界は特に個性が求められる世界かと思います。幅広く活動をする中で、優香さんはどのようにして自分らしさを見つけていかれましたか。

【優香】私がデビューした頃は、はっきりと自分の言葉で気持ちを伝えたり、毒舌が個性の方もいて。そんな中に入っていくのが難しい時期もありました。私自身は、毎日色々な現場で、色々な人に出会う中で、自分ってこういう感じなんだって気づくことも多かったですね。

――出会いの中で、自分を知っていった?

【優香】そうですね。自分1人だと、私はこういう人ってガチガチに固まっちゃいそうですけど、色々な仕事をすることで、これは苦手だな、逆にこれは意外と楽しいかも、みたいなことが見つかってきた印象です。25年間、今もずっと個性を探してる感じです(笑)。

――グラビア、バラエティでのコントやMC、俳優などを経て、1児の母となった今、どのようなキャリアプランを描いていきたいですか。

【優香】私はずっと冒険心がないタイプだったんですよ。毎日同じものを食べている方が好きだったり、挑戦することが苦手で。でも子どもができて、少し気持ちが強くなったのかな。今は、すごく前向きに挑戦していこうというモードになりました。その機会が巡ってきたら、絶対やろうと。今回の『やさしい猫』もそうですし、自分がやろうと思えたことには、どんどん色々なことにチャレンジしていけたらと思っています。

(取材・文=辻内史佳) 優香、MC続投20年も「自分のことを話すのは苦手」 バカ殿コントで見出した“優香姫”との出会いが救いに 外部サイト 【写真】くびれがキュッ!優香、“12年ぶり”の姿で美ボディ披露 【写真】当時18歳…優香、初々しい三つ編み姿のグラビアショット 【写真】ドラマで出会った優香&夫・青木崇高 「芸能ニュース」をもっと詳しく

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