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アイドルになりたいと言えなかった時期も…ゲイ公表のアイドルが抱えた葛藤

メンバー全員がゲイを公表しているアイドルグループ、「二丁目の魁カミングアウト」。もともとモーニング娘。の大ファンだったミキティー本物さんが、2011年に新宿二丁目を拠点にモーニング娘。の振りコピグループ「二丁目ハロー!プロジェクト(以下、二丁ハロ)」結成。2017年にはグループ名を「二丁目の魁カミングアウト(以下、二丁魁)」に改名した。現在は振りコピではなくオリジナル曲を中心にライブを行っている。

【画像】メンバー全員ゲイのアイドルグループ「二丁目の魁カミングアウト」ライブ中の写真も…リーダー・ミキティー本物さんの画像を見る

近年では世界最大のアイドルフェスティバル「TOKYOIDOLFESTIVAL」に出演したり、アイドルの聖地中野サンプラザでのワンマンライブを成功させたりと、力強くも繊細なパフォーマンスでその人気をどんどん高めていっている。

「学生時代は、マイノリティの自分を偽ることに必死だった」と語る二丁魁の発起人・ミキティー本物さんに、ゲイアイドルグループを結成するまでのお話を伺った。(全2回の1回目/2回目に続く)

アイドルになりたいと言えなかった時期も…ゲイ公表のアイドルが抱えた葛藤
 

◆◆◆

J-POPマニアで「モー娘。」オーディションに応募したことも

――「二丁目の魁カミングアウト」は、力強くも繊細で、そしてかわいらしい、まさに“正統派アイドル”といったパフォーマンスが魅力のひとつだと思います。昔から歌やダンスは好きだったのですか?

ミキティー小学生の頃から大好きでした。その頃はB'zや小室ファミリー、SPEEDのマネをよくしていました。友だちとユニットを組んでクラスメイトの前でミニライブをしたりして。みんなから「歌が上手いね!」と褒められるのが、とにかく嬉しかったですね。

――B'zや小室ファミリーが好きだったとは意外です。

ミキティーとにかくJ-POPマニアだったんですよ。音楽番組は録画して何回も見返すし、お小遣いはすべてCDのレンタルに使っていました。当時のイントロドンをしたら、誰にも負けない自信があります。「誰が好き」というよりも、音楽そのものが好きでしたね。

――そこからなぜアイドルに憧れるように?

ミキティー学生時代に「ASAYAN」を見始めた頃、ちょうどモーニング娘。のオーディションを開催していて。最初は不安そうな顔をしていた女の子たちが、レッスンを受けていくうちにどんどんアイドルの顔になっていくんですよ。それに感動しちゃって。

――ミキティーさんは学生時代、モーニング娘。のオーディションに応募したことがあると聞いています。

ミキティーオーディションの募集要項には「女性」と書いてあったんですけど、「この前見たオーディションに出てた子たちより、私の方が歌が上手いし踊れるじゃん!」と思って、勢いで応募しちゃった(笑)。

実はほかにも、エイベックスのボーカルオーディションを受けたり、友だち4人で「眉毛ボンバフォー」というグループを作って、つんくさん宛に書類を送ったりしたこともあるんですよ。

当時「アイドルになりたい」とは周りには言えなかった

――昔からアイドルになりたかったんですね。

ミキティー友だち4人で応募したときは、「歌が上手な私だけ引き抜かれたらどうしよう」なんて思っていました。でも、「眉毛ボンバフォー」のあとに声変わりが始まって、これまでのように歌えなくなってしまって。

――それはショックでしたよね……。

ミキティーそんな私の支えになったのもモーニング娘。でした。彼女たち一人ひとりは、完璧じゃない。でも、仲間と苦手な部分を補い合って、ひとつのものを作り上げる。彼女たちが日々成長していく姿に救われたんです。

私は、もう高い声は出ない。特別な歌の才能もない。でも、信頼できる仲間たちと苦手なところを補いあえれば、私もいつかステージに立てるかもしれない。モーニング娘。は、そんな希望を私にもたらしてくれました。

でも、当時「アイドルになりたい」とは周りには言えなかったんです。

ユニットを組み、オリジナル曲を作ったりしたことも

――「眉毛ボンバフォー」を結成するくらい本気だったのに?

ミキティー私は本気だったけど、他の3人は遊びの延長だったと思います。「受かったらどうしよう!」ってふざけながら書類を出したし。

当時から自分は男性が好きだと分かっていたし、「アイドルになりたい」という気持ちはあるけど、女性アイドルになりたいのか、男性アイドルになりたいのかはわからなかった。自信がなかったから、夢とか、セクシャリティとか、自分のパーソナリティを開示するのが怖かったんです。自分をどう偽るか、どうしたら周りと同じに見えるかどうかばかりを気にしていました。

――それでも、こっそり練習は続けていたんですよね。

ミキティー自宅の部屋に籠もって、毎日歌やダンスの練習をしていました。あと、作詞作曲をしてみたり、モーニング娘。の曲がラジオで流れてきたら、想像で振り付けをしてみたりも。

ボーカルと作詞作曲が学べる専門学校に通ったり、一時期はピアノを弾ける女性とユニットを組んで、オリジナル曲を作ったりしたこともあったんですよ。

今、二丁魁の作詞や作曲を担当したり、振り付け師としても活動させていただいているのは、この時期があったからだと思っています。実際、昔書いた曲をアレンジして、リリースしているものもありますしね。

不安で、自信がなくて、卑屈な自分を救ってくれた「音楽」

――ユニットを組んでいた時期もあるんですね。

ミキティー普段は自分の夢を語ることはないんですけど、たまたま二丁目で出会って意気投合した女の子に、いろいろ話したんですよ。そうしたら、「私も音楽好きだから」って一緒に活動することになって。みんなに公表するのは恥ずかしかったから、ふたりで部屋に籠もって練習するだけでしたけどね。でも、その時間は本当に楽しかった。

一方で、その時期はすごく不安定でよく家出を繰り返していましたね。とにかく不安で、自信がなくて、そして卑屈で。そんな私を救ってくれたのも音楽だったんです。

――そのときは何を聞いていたのですか?

ミキティーYUIをよく聞いていました。特に「again」という曲が大好きで。どちらかというと暗い歌詞なのですが、その暗さに救われたんです。

歌詞にネガティブな感情もストレートに書くようにしている理由

――暗さに惹かれたとは、どういうことでしょう。

ミキティーマイナスな感情も、悩むことも、悪いことじゃないんだ、同じように悩んでいる人がいるんだって思えたんです。ずっと「私はひとりだ」って思っていたから、すごく心に響いて……。

二丁魁の作詞は私が全て担当しているのですが、ネガティブな感情もストレートに書くようにしています。それはYUIの歌詞で、「誰かの吐き出した不安や悩みに救われることがある」と気づけたから。私は、音楽って「ひとりじゃない」と勇気をくれるものだと思っているんです。そう思うようになったのは、YUIの影響が大きいですね。

クラブイベントで踊っている瞬間は「生きてる」って心から思えた

――そこから、振りコピグループ「二丁ハロ」を結成した経緯を教えてください。

ミキティーあるときから、ハロプロの曲を流すクラブイベントに参加するようになったんです。そこで振りコピ仲間ができて、一緒にハロプロのダンスを踊っていました。そのときの私の担当が「藤本美貴」だったから、「ミキティー本物」と名乗るようになったんですよ。

でも、そのときはアイドルを目指そうとはまったく思っていませんでした。学校を卒業後はアイドルとは関係ない仕事に就いて、生活のためだけに毎日働いていました。そんな中で唯一の楽しみが、月に1回のクラブイベントだったんです。踊っている瞬間だけは、「生きてる」って心から思えましたね。

2、3年そんな日々をすごしていたのですが、あるときテレビ局から「今度デビューするアップアップガールズ(仮)というアイドルグループとダンス対決をしてくれる人を探している」と誘われて。

「人を楽しませるのにセクシャリティは関係ない」

――それで結成したのが、二丁ハロ?

ミキティー当時は企画のために一時的に集まっただけで、グループでメジャーデビューを目指そう、アイドルになろうとまでは考えていませんでした。

でも、初めて大勢の場でダンスを披露したら、信じられないくらい楽しくて……!企画を観覧しているのは、アイドルファンの人ばかり。突然出てきたゲイのダンスグループなんて、興味なかったはずなんですよ。それでも、温かく声援を送ってくれて、すごく楽しかった。そのときに、「人を楽しませるのにセクシャリティは関係ない、すべては自分次第」と思えたんです。「ゲイだから」って理由で、可能性を狭めていたのは私自身だったんだなって。

それに気づいたら、もうアイドルをやらない理由はありませんでした。「二丁ハロ」の活動を正式にスタートさせたのはそこからですね。

「ゲイアイドルなんて成功するわけない」暴言を吐かれ、中指を立てられたことも…メンバー全員ゲイのアイドルグループ・リーダーが語る、“世間の反応”が変わってきたワケへ続く

(仲奈々)

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