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昨年７月に発覚したお笑いコンビ「TKO」の木本武宏（52）による巨額の投資トラブルからまもなく１年になろうとしている。当時、木本はテレビ、ラジオ各局に出演見合わせを申し入れ、司会を務めていたKBS京都の情報番組『週末ライブキモイリ！』は打ち切りとなり、所属事務所の松竹芸能は木本との契約を終了した。

「木本さんは芸人仲間10人以上に声をかけており、他事務所の芸人も巻き込んだ騒動となりました。トラブルの総額は７億円にのぼり、その中には平成ノブシコブシの吉村崇（42）さんも含まれていました。吉村さんが出資していた金額は5000万円とも言われています」（テレビ局関係者）

人気芸人として数多くのテレビ番組に出演する吉村と松竹から契約を解除され地上波から姿を消した木本…。そんな”因縁”の２人が、実はこっそりと共演を果たしていたのだ。５月24日、東京・豊洲PITで開催されたイベント『街録ch〜あなたの人生、教えて下さい〜ライブ「笑え絶望２」』で２人は同じステージに立っていた。『街録ch〜』とはフリーディレクターの三谷三四郎氏が街頭インタビューを行い、一般人から著名人、さらには話題の人物の人生を深掘りしていく登録者数115万人（６月10日時点）の人気YouTubeチャンネルだ。最近では故ジャニー喜多川氏による性被害を告発したカウアン・オカモト氏も登場している。

この日のイベントにはチャンネル立ち上げに出演した東野幸治（55）、同チャンネルの主題歌「Rude」を歌う大森靖子（35）とともに吉村が出演していた。そして、イベント中盤に木本の相方である木下隆行（51）のインタビュー映像がスクリーンに映し出され、その映像の終わりにTKOの２人がサプライズ登場したのだ。

「率直にびっくりしましたし、みんな歓声を上げて歓迎していました。ショートコントを披露したのですが、面白くてベテランの安定感がありました」（観客の一人）

そのコント以上に笑いを取ったのが投資ネタだった。投資トラブルのその後について、東野に質問された木本は、

「状況はかなりよくなりました」

と説明。そして木本と吉村がステージ上で言葉を交わすことになる。

「東野さんからいつ以来の共演かと聞かれた吉村さんは、『会うのは１年ぶりぐらいだけど連絡は取り合っている。共演がないだけでギクシャクはしてないですよ』と話しました」（前出・観客）

吉村は２人の関係が良好であることを強調。その流れで、

「吉村さんは騒動中のエピソードとして、木本さんと電話で大事な話をしている時に、木本さんが間違ってスマホのインカメラのボタンを押してしまい、ベランダでタバコ吸いながら電話をしている木本さんの姿が映し出され、吉村さんが『いいかげんにしろ！』ってツッコんだという話をして会場を盛り上げていました。トラブルを完全にネタにしていました」（前出・観客）

また２人で協力してクイズにも挑戦。不正解のため罰を受けることになった吉村が、

「なんでこんなことされないといけないんですか」

と不満を漏らすと東野が、

「投資をしたから（笑）」

とイジる。そのやり取りに木本は、

「投資自体は悪くない。僕が巻き込んでしまった。吉村君はいいから僕だけにやってください」

とネタにしつつ、吉村に配慮する場面もあったという。”因縁”の関係である２人だが、イベントでは鉄板の投資ネタで息の合ったところを見せたようだ。２人の共演だけにもっと話題になってもよいはずだが、そうならなかったのには理由があったようだ。

「吉村との共演が他の債権者に与える心証を気にして大々的に宣伝できなかったようです。木本も共演はうれしかったようですが、今後、裁判などに影響する可能性もありますから慎重にならざるを得ないのでしょう」（芸能関係者）

投資ネタを心から笑える日はまだまだ先のようだ。

 

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