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【白鳥 純一】映画の上映に熱狂の声続出…伝説のアイドル「中森明菜」が令和の若者にも支持されている理由

【白鳥 純一】映画の上映に熱狂の声続出…伝説のアイドル「中森明菜」が令和の若者にも支持されている理由 (全3枚)

1982年5月1日に、シングル『スローモーション』でデビューを果たした中森明菜。長らく表舞台から遠ざかっている彼女だが、活動40周年を迎えた昨年は、アルバムおよびミニアルバムが復刻されるなど、リリースラッシュの一年となった。そして4月28日からは、1989年に行われたライブをデジタルリマスターした映画『中森明菜イースト・ライヴ・インデックス23』の上映が行われ、その魅力に再び注目が集まることとなった。

2年連続レコード大賞獲得も…1980年代の音楽界を席巻

東北・上越新幹線の開業やフォークランド紛争があった1982年に、「ちょっとエッチな美新人娘(ミルキーっこ)」というキャッチフレーズを引っ提げてデビューした中森明菜は、16歳とは思えない大人びた雰囲気と高い歌唱力で存在感を示し、シブがき隊、小泉今日子、堀ちえみ、松本伊代など錚々たる同期が名を連ねる“花の82年組”を牽引していった。

2枚目のシングル『少女A』(1982年10月)で初のベスト10入りを果たすと、その後もヒット曲を連発。『ミ・アモーレ』(1985年)と『DESIRE-情熱-』(1986年)では、女性シンガーとしては初となる2年連続レコード大賞受賞の快挙も成し遂げた。明菜の2年前にデビューを果たした松田聖子と鎬を削る様は、1980年代の芸能界を語る象徴的なシーンとして今も語り継がれており、若者がそれぞれの髪型やファッションを真似する光景や双方のファン同士によるさまざまな議論は、令和の現代も度々繰り返されることがある。

『CrossMyPalm』写真提供/ワーナーミュージック・ジャパン

再ブレイクをを支えるのは、昭和歌謡を好む若者たち

体調不良の影響によって長らく活動を休止している中森明菜だが、当時を知る人々に加えてリアルタイムで知らないZ世代の支持も受け、予期せぬ形での“再ブレイク”を果たした。

これまでにも、数多くのリバイバルヒットを生み出してきた人気SNSのTikTokを見ると、「#中森明菜」の再生回数は2億75万回。『#飾りじゃないのよ涙は』(5,200万回再生)『#少女A』(7,250万回再生)などが人気を博しているようで、実際にTikTokを見てみると、曲に合わせて自身の歌や踊りを投稿したり、当時流行した“明菜ちゃんカット”を真似るなど、思い思いに楽しんでいる若者たちの姿を窺い知ることができる。

近年は、大阪府立登美丘高校ダンス部のパフォーマンスをきっかけにリバイバルヒットを遂げた荻野目洋子の『ダンシング・ヒーロー(eatyouup)』や「シティポップ」の流行、そして昨年の流行語にノミネートされた「平成レトロ」など、Z世代の支持を受けて、過去の名曲に注目が集まるケースも見られたが、この“リバイバルヒット”について、数々のメジャーアーティストを担当した実績を持つボイストレーナーの浦麻紀子氏は「昭和歌謡は全体的に曲が短く、すぐにサビに行き着く構成の曲が多いことが特徴です。印象的なフレーズが散りばめられている点も、曲の一部を切り取って使うことが多いSNSとの相性の良さに繋がっているのではないでしょうか」とその理由を分析する。

30代にも根強い昭和歌謡人気

音楽コンテンツの配信を行うdTV®が発表したデータによると、昭和をよく知らない30代の83%に「昭和歌謡を好んで聴く習慣がある」という。昭和歌謡の魅力に関しては、「親しみや温かさを感じる」、「歌詞やメッセージに共感できる」、「世代を超えて楽しむことができる」などと回答。およそ半数にあたる46%が「リラックスしたいときに聴く」と答えている点も注筆すべき点だろう。

この背景には、サブスクリプションサービスやSNSの発展により、さまざまな時代の楽曲を見つけやすくなった点もさることながら、楽曲そのものが世代を超えて愛されているこそでもある。

重鎮の作家陣が生み出したクオリティの高い楽曲

なぜ、令和の時代に、中森明菜の楽曲が愛されるのか。まず挙げられるのが、楽曲そのもののクオリティの高さだ。

「1980年代は、まだ“大御所”と呼ばれる作詞と作曲の先生が、楽曲を作っていくことが主流の時代でした。それぞれのスペシャリストが作り上げた緻密で侘び寂びの効いた世界観が、今の若い世代の方々にも支持を集めているのではないでしょうか」(浦氏)

また、浦氏は90年代以降の楽曲との違いについても言及する。

「DREAMSCOMETRUEの吉田美和さん、aikoさんといったシンガーソングライターの活躍が目立った1990年代は、女の子が異性を思う気持ちを綴った“等身大”の歌詞が特徴で、令和に元号が変わった今もこの傾向は続いているように思います。ですが、中森明菜さんの楽曲では、『恋も2度目なら少しは器用に…』(セカンド・ラブ)といった具合に、多くの人が思い浮かべる10代の女性像とは、かけ離れた世界観が巧みに表現されている。近年の曲にはあまり見られない“ギャップ”や違和感が、かえって魅力的で新鮮に見えるのかもしれません」

令和のヒット曲にも通じるマイナー調のコード進行

そして、浦氏は「中森明菜さんの定番曲と近年の流行曲には、コード進行に類似点が見られることも、若者が親しみを感じる理由ではないか」と、近年のブームを考察する。下記は中森明菜の代表曲と、令和のヒット曲『ウタ-新時代』、『紅蓮華』のコード進行を比較したものだが、曲の展開やセブンスの音が加えられている点などに多少の違いは見られるものの、共通点も多い。

「令和以降の多くのヒットソングは、マイナー調のコードが使われていて、昭和歌謡に通じる部分が多く見られることが特徴でもあるんです。中森明菜さんの歌が再び注目を集めている背景には、その楽曲の素晴らしさももちろんありますが、長引く景気の低迷や、コロナ禍をはじめとする多くの災害が襲いかかったことによる、人々の不安な心情を反映している部分もあるのかもしれません」。

(例1)
■中森明菜『飾りじゃないのよ涙は』(1985年/作詞・作曲井上陽水)
(Am7)飾りじゃないのよ涙はHaHan(Em)飾りじゃないのよ涙はHoHo

■Ado『ウタ-新時代』(2022年/作詞・作曲中田ヤスタカ)
(Am7)新時代はこ(C)の未来だ世(Em7)界中全部変えてしま(Am7)えば(C)変えてしま(Em7)えば

【白鳥 純一】映画の上映に熱狂の声続出…伝説のアイドル「中森明菜」が令和の若者にも支持されている理由 ミニ・ベスト・アルバム『CD'87(+1)』写真提供/ワーナーミュージック・ジャパン

(例2)
■中森明菜『DESIRE-情熱-』(1986年/作詞阿木燿子・作曲鈴木キサブロー)
(Bm)まっさか(Em)さ(D)ま(C)に堕ちてDe(D)sire

■LiSA『紅蓮華』(2019年/作詞LiSA・作曲草野華余子)
(Em)どうしたって(C)消せない夢を止ま(D)れない今も
(Em)誰かのために強(Bm)くなれるな(C)ら
(※一部の曲のキーを変動させています)

令和初の肉声披露中森明菜の再始動に高まる期待

新たなファンも開拓した中森明菜のライブの模様をおさめた映画、『中森明菜イースト・ライヴ・インデックス23』は、全国各地の映画館で4月28日より公開された。

1989年の4月、よみうりランドEASTで、デビュー8周年を記念して行われたライブでは、デビュー曲の『スローモーション』から、当時の最新シングル『LIAR』までの全A面23曲と、『LIAR』のカップリング曲の『BlueonPink』を加えた24曲を披露。

縦横無尽にステージを駆け回りながら、『DESIRE-情熱-』『飾りじゃないのよ涙は』『少女A』『北ウイング』といったヒット曲の歌い上げる圧巻のパフォーマンスが、最新の技術で蘇った。

本編の終了後には2017年を最後に表舞台から遠ざかっている本人による肉声のコメントが流れたほか、41年目のデビュ記念日を迎えた5月1日には、オフィシャルのツイッターを更新し、コメントを発表した。

【コメントの抜粋】オフィシャルTwitterより(https://twitter.com/akinan_official)

「いつも応援してくださるファンのみなさまへ。本日はデビュー記念日となります。こんなにも長い間、みなさまと共に過ごさせていただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。万全な体調ではないため申し訳ない気持ちもいっぱいですが…41年目もどうぞよろしくお願いいたします。あきな」

【白鳥 純一】映画の上映に熱狂の声続出…伝説のアイドル「中森明菜」が令和の若者にも支持されている理由 12thオリジナル・アルバム『Stock』写真提供/ワーナーミュージック・ジャパン

また、中森明菜にとってアルバム・デビュー41周年記念となる2023年7月1日には、昨年から行われている全アルバム復刻シリーズの第6弾として4作品6形態が発売される。

1.ミニ・ベスト・アルバム『CD'87(+1)』
2.ミニ・ベスト・アルバム『LP'87(+1)』
3.11thオリジナル・アルバム『CrossMyPalm(+8)』
4.映像作品『CrossMyPalm【Blu-ray】』
5.完全生産限定盤BOX『「CrossMyPalm」COMPLETEBOX』
6.12thオリジナル・アルバム『Stock』

まだまだ本格復帰までの時間を要することになりそうだが、過去の作品を楽しみながら、その時を心待ちにしたい。

【白鳥 純一】映画の上映に熱狂の声続出…伝説のアイドル「中森明菜」が令和の若者にも支持されている理由 外部サイト 「レコード大賞」への強烈な違和感…「なぜこの曲が優秀作品賞に?」疑問続出の背景 紅白歌合戦から「演歌歌手」が消えていく…大御所たちが出場しない「切実な理由」 令和アイドルとは存在感が違う!’80年代最強歌姫「中森明菜」が復活へ…NHK紅白歌合戦出場への「期待と不安」

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