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来年のＮＨＫ大河ドラマ出演や、話題の映画の公開が控えていた、ブレイク前夜になぜ――。

「端緒は１月に警視庁へ寄せられた情報提供です。以来、警察は５ヵ月にわたって内偵を続けていました。情報提供者は過去に永山の家に出入りしていた知人女性とみられます。何らかのトラブルがあった可能性も否定できません」（全国紙社会部記者）

６月16日未明、俳優の永山絢斗（けんと）容疑者（34）が大麻取締法違反（所持）の疑いで警視庁に逮捕された。

兄の永山瑛太（40）が出演した映画『青い春』に衝撃を受けて’07年に芸能界入り。’19年にはＮＨＫ大河ドラマ『いだてん』に出演するなど、実力を認められつつあるなかでの、突然の逮捕劇だった。

スポーツ紙芸能担当記者が語る。

「あの美形で女性への気配りがマメだから、私生活ではとにかくモテた。女優の森カンナ（35）や満島ひかり（37）らと浮き名を流しました。最近は、20代半ばのモデルの女性と交際していたようです。趣味は車。レース仕様に改造した車を所有し、乗り回していました」

仕事仲間の間では、演技に真摯に取り組む姿勢を評価する人も少なくなかったが、一方で聞こえてきたのは、「ヤンチャ」な素顔についてのエピソードだ。

「付き合っている友人たちが半グレ風の見た目で、酒を飲んで店で大暴れするなどスジが悪かったんです。かつて交際していた女優と破局した理由も、彼の危うい人間関係に嫌気がさしたからだといいます」（永山の知人）

作品の宣伝に非協力的というスタッフ泣かせの一面もあったという。制作会社スタッフが明かす。

「映画やドラマの宣伝のためにバラエティや情報番組に出るのを嫌がっていましたね。渋々出ても、共演者とは距離をとっていた。待ち時間はひとりで喫煙所にこもって……対人関係が苦手なのかと思いましたよ」

逮捕される４日前に行われた映画の舞台挨拶では、司会者の呼びかけに無反応で、終始ウワの空。挙動不審ぶりが指摘されていた。もっとも、これは大麻の影響だったのかもしれないが――。

入手経路は明らかになっていないが、大麻の購入先として、すでに捜査線上に浮上している店があるという。前出の社会部記者が言う。

「都内の『Ｘ』というアパレルショップです。この店は、常連客に売人が大麻を提供している疑いがあり、警察もマークしています。過去に薬物での逮捕歴がある芸能人や、薬物使用の噂が絶えない芸能人も常連だと聞きます。永山容疑者に関しては、自宅マンションから吸入に使ったとみられる巻紙が押収されており、常習性や他の薬物の使用についても捜査が続けられます」

実は、本誌は６年前から永山の大麻使用を疑う声をキャッチしていた。ある音楽業界関係者が重い口を開く。

「’17年ごろ、京都市内にあったドラッグが買えると噂される店で、私の知人が永山さんを何度か目撃しているのです。表向きはダイニングバーですが、常連客は大麻が買えることで有名でした。
知人が『あれ俳優じゃない？』とマスターに聞くと『そう、瑛太の弟だよ』と耳打ちされたんだとか。大麻か判断はつきませんが、『紙で巻いた何か』を吸っていたそうです」

愚行は、すでに隠しきれる段階を越えていたのだろう――。ようやく近づいたかに思えた兄の背中は、またはるか先に遠のいてしまった。

『FRIDAY』2023年7月7日号より

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