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なぜタモリに多くの人が惹きつけられるのか 日本人が共感するその生き方

なぜタモリに多くの人が惹きつけられるのか 日本人が共感するその生き方

40年続いた長寿番組『タモリ倶楽部』(テレ朝系)が今年3月末に最終回を迎え、その動向が注視されているタモリ。

5月末に行われた、優秀な番組や団体、個人に贈られる「第60回ギャラクシー賞」贈賞式では「過大評価に苦しんでおります」と謙遜するも、「今までずっと非難されてきた。ようやくここで褒められ始めて気持ち悪く思っています」とタモリらしい笑いを誘っていた様子も多く報じられた。

現在77歳という年齢もあり去就が注目されるタモリだが、そのひょうひょうとしていて楽しげ、でもすべてをさらけださないキャラクターに私たちはずっと惹きつけられてきた。なぜタモリに強い親近感や好感をいだくのか―その不思議な魅力にフォーカスした記事を再編集し、改めてその秘密と謎に迫ります。

好きなことだけやる

作家の吉行淳之介氏は、かつてタモリを評してこう言っている。

「ああいうタイプの人というのは、過去だれかいましたか。いたでしょうかね。ああいうの。いや、お笑いタレントというのでもない。『芸人』という感じでもないね。なんだろうね、あれは」

タモリ(71歳)は、つかみどころのない人である。でもなぜか「あんなふうに生きられたら楽しそうだな」「幸せそうだな」と思わせる不思議な雰囲気を持っている。
長年『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の構成作家を務めてきた鶴間政行氏はこう語る。

「『いいとも!』時代、タモリさんはよく『毎日、新宿のアルタに、午前10時に来て13時半すぎに帰る。その繰り返し。だから俺は新宿に通うサラリーマンなんだよ』と言っていました。

今、地方に行ってその土地を巡る『ブラタモリ』(NHK)が人気ですが、あれはタモリさんにピッタリな企画だと思います。

これまでは『いいとも!』という制約があって地方に行くことができなかった。その分、今は自分の好きなことだけをやっている。これは32年も休むことなく『いいとも!』を続けてきた『ご褒美』なのかもしれません」

もともとタモリは内輪ウケの「密室芸」を得意とした「キワモノ素人」としてテレビに登場。『今夜は最高!』('81年、日本テレビ系)などいわゆる「夜の顔」だったのが、『いいとも!』で昼の顔となり、老若男女から親しまれる存在となった。なぜ本来、大衆的でないタモリに人は好意を抱くのか。どこに魅力を感じるのか。

まずはその知識の豊富さ、頭の良さだろう。

タモリとの共演も多いミュージシャンでタレントのなぎら健壱氏が語る。

「僕もよくゲストに呼んでもらう『タモリ倶楽部』(テレ朝系)では、タモリさんが台本を開いているのを見たことがない。全部頭の中に入っているんでしょう。そんなタモリさんがこだわりを持って、やりたいことをやるから面白い。

タモリさんは普通の人が興味を持ちそうなことに本気で興味を持ってやっている。タモリさん自身が、物事を楽しみたいという気持ちが強い。それが視聴者を惹きつけている」

鉄道、ヨット、アマチュア無線、古地図……多趣味としても知られるタモリだが、趣味を仕事にまで「昇華」するのが彼の特技だと言える。

■「客に緊張させる店は二流だ」

タモリと二人で結成した「日本坂道学会」で会長を務める山野勝氏もこう語る。

「タモリさんと初めて会ったのは銀座のバーでした。僕が会社の人と坂道の話をしていると、タモリさんが『加わらせてもらってもいいですか』とスッと入ってこられてね。

タモリさんは、決してウンチクを傾けるわけではなく、ちょっと違う視点で気づきを与えてくれるので、聞いているほうも心地よい感覚になるんです。『ブラタモリ』での一緒に歩く女性アナウンサーとの軽妙な掛け合いも面白くて、ふざけたことを言っても嫌みにならない。『こういう大人になりたいな』と思わせるものがありますね」

PhotobyiStock

博識のタモリだが、決してそれを自分からひけらかしたりはしない。タモリとの共演も多いタレントの勝俣州和氏が言う。

「タモさんはよく『知識をひけらかす料理人なんてろくなもんじゃない。客に緊張させる店は二流だ』と言っていました。その言葉通り、自分は決して威張らない。後輩であろうが垣根を作らず、『人の輪』を大切にされる方ですね」

「常識的」だから常識を壊せる

このタモリの姿勢はどこで培われたのか。タモリがデビューするきっかけを作ったジャズピアニスト・山下洋輔氏が語る。

「最初にタモリと会ったのは福岡のホテルでした。コンサートの打ち上げで盛り上がっていると、突然、知らない男が中腰で踊りながら入ってきた。サックスの中村誠一がデタラメな韓国語で怒ったら、何倍も上手い言葉で返してきた。

こちらは喜んでもっとやれと囃し立てた。あとでタモリに入って来た理由を聞いたら『面白そうだったから』。その瞬間、こいつはデキると確信した。

今考えるとタモリは根っからの『ジャズ体質』なんですね。ジャムセッションと一緒で、楽器を持って急に入ってきても、上手ければ許せることを知っていた。当然気が合って、皆に見せたいと上京を誘ったんです。

タモリはやはり頭がいい。滅茶苦茶なようで、言って良いことと悪いことの見極めはきちんとしている。何が常識的かは子供の頃から見抜いていた。かつて作家の星新一さんが『常識的な人間でなければ非常識な面白さはわからない』と言っていましたが、まさにタモリはそれですね」

常識を理解しながら、それを壊していく――こうしてタモリはビートたけし(70歳)、明石家さんま(61歳)らと共に「ビッグ3」と呼ばれる芸能界の大御所となった。その「ビッグ3」も今やサラリーマンであれば定年を迎え、余生を過ごす年齢である。だが、3人の現在の生き方はそれぞれ異なる。

後編記事『「お笑いビッグ3」タモリだけがうまく生きている《これだけの理由》「今を肯定して自然体で生きればいい」「友達なんていらない」』では、。

「週刊現代」2017年3月11日号より

なぜタモリに多くの人が惹きつけられるのか 日本人が共感するその生き方 外部サイト 「お笑いビッグ3」タモリだけがうまく生きている《これだけの理由》「他人に期待しない」「友達なんていらない」 タモリ倶楽部に続いて「ブラタモリも年内終了の可能性」のなか、水面下でささやかれる「NHKの一大プロジェクト」 『ブラタモリ』を学者たちが「奇跡の番組」と絶賛する理由

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