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宗教二世の元C-C-B関口誠人「エホバの証人」から追放も親の葬儀出れず後悔

「女の子と気軽に口をきけない、自慰行為も禁止」「布教で土日が潰れ、友だちと遊べない」元C-C-B関口誠人が語る「宗教2世」として育つ苦悩から続く

「Romanticが止まらない」などのヒット曲で人気を博したC-C-Bの元メンバー、関口誠人(64)。

【画像】元C-C-B関口誠人さん(64)の写真をすべて見る(10枚)

2022年7月に安倍晋三元首相銃撃事件を契機に、親が特定の宗教の信者である「宗教2世」の存在や、彼らが直面する問題に世間の目が向けられるようになった。そんな中、今年の春、Twitterにて、母親が“エホバの証人”の信者で、自身が2世信者だったことを明かした。

そんな彼に、教団と母から高校進学を許されなかった青春時代、ある事件をきっかけに教団から言い渡された追放処分、がんを患いながらも信仰上の理由で輸血が必要な治療を拒む母に対する思いなどについて、話を聞いた。(前後編の後編/前編を読む)

宗教二世の元C-C-B関口誠人「エホバの証人」から追放も親の葬儀出れず後悔
関口誠人さん

◆◆◆

教会に通う一方で、ヤンキーとつるむ「二重生活」に

ーー中学1年生で洗礼を受けたわけですが、中学では信教のことが話題に上ったりは?小学校のときは、まわりの子たちは知っていても黙ってくれていたとのことですが。

関口誠人(以下、関口)中学に入ってからも、訪問布教や、母親との駅前での布教活動は続けていて。それもあってか、イジメもちょっとあったんですよ。「関口って、なんか変じゃない?」みたいな噂になって、そこへヤンキーたちも乗っかって「なんなの、おまえ?」って堂々と言ってくるようになって。

どうすればいいんだろうって考えて、ヤンキーたちと仲良くなってしまおうと。そう決めて彼らと一緒につるむようになったら、直接的なイジメはなくなったんです。

教会では信者の人たちから「兄弟」と呼ばれて訪問布教をする一方で、学校ではヤンキーの子たちとつるんでいる。「二重生活」状態になってましたね。

ーーお母さんは、そういった友達の存在を許してくれましたか?

関口もちろん母には言わなかったです。でも、あるとき母親と駅前に立って布教活動をしていたら、ヤンキーの友達に会っちゃったんですよ。

「おうおう、関口。おまえ、なにやってんだ?」「これ、おまえの母ちゃん?」とか話し掛けられて。彼が去ったあとに、母親から「なんなの?あの子は」って聞かれて、「学校の友達だけど」と教えたら「あんな子を友達なんて言うんじゃありません!」と。「冗談じゃない」と思いましたけどね。

ーーその後も、ヤンキーたちと付き合うのをやめなかった。

関口やめないです。そのままヤンキーたちに影響されて、タバコも吸うようにもなりました。

最初のうちは、放課後にみんなでリーダー格の子の家に集まって吸ってたんですけど、家に持ち帰るようになっちゃって。中2のとき、部屋で夜中にこっそり吸ってたのがバレて、大問題になったんです。

すでに洗礼を受けて信者として認められた後だったので、信者の資格を剥奪されるかもしれないという、「試験期間」というものになって。そうなると、長老と呼ばれる、地域の信者たちを監督するような人がいるんですけど、その人との面談が何度もあるんです。

もう「とんでもないことをした」という雰囲気。その頃には教団に対する疑問もいろいろと持っていたのですが、母を悲しませたくない気持ちがかなりあったので、長老の話はおとなしく聞いていました。

中学卒業の1年後、「もう教会に行かない」と宣言

ーーその後、中学を卒業しますが、「悪い交わりが増える」からと高校進学は許してもらえなかったそうですね。

関口そうです。教団と母から、中学卒業後は集会に行ったり、伝道活動に没頭したりしなさいと言われたんですね。「これからはこれだけやっていればいいから」みたいな。ただ、伝道活動だけだと時間が余るから、余った時間でヤンキーの友達と会ったりしていましたね。

あと、新宿の名画座に通い詰めて映画を観まくったり、家では音楽はクラシックぐらいしか許してもらえなかったので、友達の家に行ってロックのレコードを聴いたり、レコードを借りてこっそり聴いたりして。

でも、やっぱり学校には行きたかったので、中学を出て1年が経ったときに母親に「学校に行きたいんだけど」と言いました。「バイトもしたいし、今みたいな感じではやってられないから」「もう教会には行かないよ。訪問布教とかもやめるから」って宣言したんです。

ーーお母様はどのような反応を。

関口ただただショックというか。愕然とした顔をしてました。

でも、実は前兆があったんですよ。あるとき、母と僕が家にいるときに、洗剤かなんか手にしたおじさんが「うちの新聞に入ってくださいよ」と新聞の勧誘に来て。

僕が出て、「結構です」「いやいや、そこをなんとか」とやり合っているうちに、だんだん、勧誘のおじさんに対する感情というより、母に対する反抗みたいな気持ちが湧いてきちゃったんです。それで、いままで母に聞かせたことのない言葉や見せたことのない態度で、勧誘のおじさんをけんもほろろに追い返したんですね。

それを目にしていた母は、言葉を失っていましたね。その頃には、母の背を抜くか抜かないかくらいに身体も大きくなっていて、髪も髭も伸ばすようになっていた。それも相俟って、母は「息子が変わっちゃった」と感じたんじゃないかと。

ーー訪問布教していた自分と、新聞の拡張員が重なって見えて、感情が爆発したようなところは?

関口それもあったかもしれないですね。僕の爆発した怒りに、母も何か感じ取っていたとも思うし。

「もう教会には行かないよ」と宣言したのは、その新聞事件の後だったんですよ。だから、言うのは楽でした。

教団から“排斥”後に発覚した、母のがん

ーーそれ以降、教会に行かずにすんだのですか。

関口いやいや、そう簡単には。母のほうも長老を何回か家に呼んだりして、いろいろと僕を説得しようとしたけど、言ってくることが嘘くせぇなって。友達を通して世間の情報が大量に入ってきていたので、長老の話を聞いても「なに言ってんだ、この人」と冷め切っちゃっていてね。

結局、そうやって説得されてる最中に、またタバコを吸ってしまうんですけど。

ーー家で?

関口今度は町で。それをたまたま見た信者の人が教団に告げ口したので、今度は聴聞会に来てくれって話になったんです。教会に行ったら、他の地区の長老なんかを含めた2、3人が僕を待ってるんですよ。

「町でタバコを吸っていたのは事実ですか?」「そうです」ってところからスタートして、「あなたはいま、エホバを信じてますか?」と聞かれました。「楽園に行けるとかっていう話が現実になってくれたら、母親は喜ぶだろうなとは思いますけど、自分はそんな気持ちになれない」と、けっこう堂々と答えましたね。

「あんたたちのほうが非常識だ」って顔をして話してたけど、そもそもタバコに関しては未成年だったから、吸っちゃいけないんですけどね(笑)。結果、教団からの追放にあたる“排斥”を言い渡されました。

ーー排斥されると、どうなるのですか。

関口信者たちとの会話は一切なくなって、必要なこと以外はまったく口をきいてくれない状態になります。それは一緒に家で暮らしている母もそう。そんななか、僕が18歳のときに母のがんが発覚したんですよ。

いくら排斥された身でも、親子ですしね。入院して手術するって話になると、僕も病院にも行くし、病院側も来てくれと。だけど、病院に行くと先生と話しているのが長老なんですよ。

ーー家族じゃなくて、長老が説明を受けてしまう。

関口母の周囲で、大人の男性といったら教会の長老しかいなかったので、その人たちが病院に行ってしまうわけです。僕も子供じゃなかったけど、18歳という年齢だから、先生も「この子と話し合っても」という感じだったんじゃないですか。誰か責任ある人が来てくれないかなということで、来たのが長老だったんでしょうね。で、先生が長老に「ご本人は輸血を拒んでいるようですが……」といった話をして。

ーー無輸血で手術というわけにはいかないですよね。

関口結局、血液製剤を使って1度手術したのですが、それだけではよくならなかったです。かなり弱ってきていたから、僕からも1、2度、輸血を受け入れるよう説得しようとしたことがありましたけど、母は笑って「いいのいいの、お母さんが決めたことだから」と。

院長先生に呼ばれて「お母さん、わりと大変な状況なんだよ」「輸血すれば延命できるけど」という話をされたこともありましたけど、「はい、はい」と答えるしかなかったですね。「無理やり輸血してください」なんて、とても言える状況じゃなかったです。

教団の人たちが、しょっちゅう病院に来てましたし。母の病室に教団の人が入ってきたら、僕はすぐに部屋を出る。排斥されたから、なにも言えなかったですしね。

親の葬儀なのに、参加できない

ーーお母様が亡くなったのは。

関口僕が20歳のときです。しかも成人式の日。父は小学校の入学式の日に亡くなって、母は成人式の日に亡くなるっていうね。

ーー葬儀は教団のほうで?

関口そうなんですけど、僕は排斥された身なので呼ばれなかった。教会で母の写真だけを置いてやったみたいでした。どんな形式であれ、親の葬儀なので出たかったですけどね。

ただ、親族だけでちゃんと火葬場に行って納骨はしました。僕が母の骨壷を持って車の助手席に乗って、家に戻って。あれ、ものすごく熱いんですよね。それを膝に抱えて。あのときは……なんだろうな。ものすごい喪失感を感じましたね。

ーー毎日新聞のインタビューでは「輸血を受け入れてもらい、1日でも2日でも一緒にいたかった。教団に母親を奪われたように感じた」と仰っています。こうした思いは、いつぐらいに芽生えたのでしょう。

関口日々弱っていくのに信仰を続ける母の姿を見て「なんでだろう」といった、怒りと疑問の入り混じったような感情があって。それは、がんがわかってからずっと抱いていましたね。そして、その感情はどうしても教団のほうに向かってしまうんです。

ーー同じインタビューで「『自分が熱心に信仰せず、排斥されたから母に悪いことが起きたのかもしれない』との思いを抱き続けた」とも。

関口せめて母が亡くなるまでは、嘘をついてでも教団に忠誠を誓っていればよかったのかなとも思いました。でも、それはできない自分もやっぱりいたので。

そういうのがトラウマとして残っているところもありますよ。いまだに夢を見ますしね。

ーー夢の内容は。

関口いつも見るのは、自分が非常につらい立場に置かれていたり、なにかひどい目に遭ったりする夢。たとえば、僕が断崖絶壁に立たされているとかね。で、夢全体に母の印象が強くあって、ときどき父の印象もあるんです。

うなされて起きるたびに、グッタリします。「まだ、抜けられないのか?」みたいな。

教団にいたときの話をネットに投稿

ーーC-C-Bで脚光を浴びていた頃は、かつてのことを引きずったりは?

関口華やかな世界に飛び込んで、女の子にキャーキャー騒がれて「世界って、なんて素晴らしいんだろう」と、急に人生が開けたように思えて。ああいう教団にいたときのことは、すっかり忘れたはずだったんですけどね。

10年くらい前かな。「これから、どうしたらいいんだろう」って、仕事で悩んでいた時期があったんですよ。で、なんとなく自分のいままでを振り返って、思いついたことを携帯に書き留めていたんです。

気づいたらひとつのストーリーになっていて、内容はすべて母との話で。『僕と母の神さま』ってタイトルを付けてネットに上げたんですけど、岐路に立たされたときに書いたものが教団にいたときの話になっているから、「まだ、引きずってるんだ」とハッとしましたね。

ーー安倍晋三銃撃事件をきっかけに、宗教2世の問題がクローズアップされました。それ以降、自身の気持ちや世間の目が変わったとか、なにか感じましたか。

関口事件のとき、「僕も宗教2世だったんですよ」ってツイートしたんです。「カミングアウトするぞ」みたいな、だいそれた気持ちじゃなかったけど、すごい反響が来ちゃって。すこし名の知られた人間がそういうことを打ち明けることが珍しいと後で知って。「だから、みんなリアクションしてくれたのか」って。

以前、母との話をネットに上げたときは、他の2世の方から「私もそうでした」とときどき言ってもらえるという程度の反響だったから、世間の空気が変わったなと感じますよ。

自分としては「俺、ちょっとかわいそうな子ども時代だったんだな」と改めて受け入れました。振り返ってみると、作るもの、書くものに、あのときに経験したことに対する疑問や怒りが表れている気がしますしね。

ーー「復讐してやるみたいなこと言っても仕方がないし、単なるヘイトになっちゃう。現在苦しんでいる人に何ができるか?何を言ったら少でも協力できるか?を僕は考えたいです」と自身のTwitterでツイートしていますが、今後はそういった活動を?

関口積極的になにかするわけじゃないですけど、同じ宗教2世だった人の話を聞きたいし、同じ思いを共有したいとは考えています。

そうすることで、僕もニュートラルな自分になれるというか。経験者しかわからない感情ってあるし、それを出せない人の苦しみも僕は理解できるんじゃないかって。だから、「わかるよ」ってことをツイッターで一言つぶやくだけでもいいんじゃないかって。

写真=深野未季/文藝春秋

(平田裕介)

宗教二世の元C-C-B関口誠人「エホバの証人」から追放も親の葬儀出れず後悔 外部サイト 【画像】元C-C-B関口誠人さん(64)の写真をすべて見る(10枚) 「宗教に走る女と不倫に走る女は似ている…」“普通の専業主婦”だった母親が、カルト宗教にハマってしまったわけ

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