嵐の二宮和也（40）大沢たかお（55）中谷美紀（47）が、フジテレビ系10月期連続ドラマ「ONEDAY〜聖夜のから騒ぎ〜」（月曜午後9時）で、“月9”史上初のトリプル主演を務めることが25日、分かった。

3人とも同枠初主演で、二宮は2人と初共演。大沢と中谷はTBS系「JIN−仁−」シリーズ（09、11年）以来12年ぶり3度目の共演で、大沢の民放連ドラのレギュラー出演も12年ぶりとなる。

全く関わりを持たない3人の男女がクリスマスイブの1日で起きた出来事を、1クールで描くハートフルヒューマンストーリー。二宮は「企画を聞いた時は“そんなことできるのかな？”と内心思っていたのですが、どうやらできるみたいです（笑い）」と明かした。

舞台は12月24日午前0時、横浜。聖夜に起こった銃殺事件から3人の物語が同時並行で進行し、運命の交錯へと導かれていく。二宮演じる記憶喪失の男が埠頭（ふとう）で目を覚ますと、目前には死体が横たわっていた。二宮は「今まで見たことのないタイプのドラマ。全部が全部ぶっ飛んでいるなと思いました（笑い）」と語る。

容疑をかけられ、逃亡犯として男が逃げ込んだ先は、大沢演じる頑固な孤高のシェフの老舗レストランだった。大沢は「今まで見たことがないような面白いドラマになると思いますし、笑いあり、涙あり、感動あり、そして新しいことばかり。自分の俳優生命をかけて臨む価値のある作品だと思っています」と意気込んだ。

その銃殺事件に直行したのが、中谷演じるローカルテレビの報道キャスター。中谷は「今思えば初めてドラマに出演させていただいたのが月9。魅力的な登場人物たちの物語が同時に平行線で進んでいって、最後には1つに集約されていくという、興味深く、目が離せない物語」と話した。

同作のメガホンは鈴木雅之氏が担当する。「HERO」シリーズ（01、14年）、映画「マスカレードホテル」シリーズ（19、21年）などを手がけてきた。脚本は完全オリジナルで、徳永友一氏が書き下ろす。19年の映画「翔んで埼玉」で第43回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞している。時計の針が再び午前0時を指した時、彼らの目の前に広がる光景とは−。

▼プロデュース・成河広明（フジテレビドラマ・映画制作部）「新しい連続ドラマを創るため、晩秋の横浜を歩いていました。街はハロウィーンが終わり、クリスマスに向けて華やかな装飾であふれていました。クリスマス。文化や歴史、宗教の壁を超え、世界中が笑顔に包まれる1年で最もハッピーな祝祭の日。その時、このクリスマスの1日をドラマに出来ないだろうかと思いました。そして生まれたのが、横浜を舞台に、幸せの絶頂の人、悲しみの淵（ふち）にいる人、人生の岐路に立つ人など、聖夜の街角で一所懸命に生きる人々の姿をあたたかいコメディーで描く物語『ONEDAY〜聖夜のから騒ぎ〜』です。たった1日の出来事を1クールかけて丁寧に描き、子供から大人までみんなが幸せな気持ちになれるようなドラマを作りたいと思っています」