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会社員→癒し系グラドルに、人気絶頂で年齢詐称疑惑が…井川遥47歳の「いさぎよい生き方」

1990年代末から2000年代初めにかけて、「癒し」という言葉が流行した。1999年には、栄養剤のCMで坂本龍一が弾くピアノ曲「energyflow」が大ヒットし、癒しの音楽と称された(当の坂本はそう言われることを嫌ったようだが)。同年にはまた、この言葉が新語・流行語大賞のトップテンに入り、癒しをテーマにした地方博覧会を企画した和歌山県知事(当時)の西口勇が受賞している。

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「癒し系」が、井川遥の枕詞に

井川遥が東洋紡水着サマーキャンペーンガールとして芸能界にデビューしたのは、まさにこの年であった。翌2000年にアサヒビールのイメージガールに選ばれ、前後して雑誌のグラビアにも登場し始める。そのなかで、とある雑誌の編集部が井川に対し「癒し系」という言葉を用いたところ、彼女の枕詞として定着していく。そのおかげもあってか人気に拍車がかかる。2001年に発売された写真集『月刊井川遥』と『goodvibrations』はいずれもベストセラーとなり、井川が雑誌の表紙やグラビアに登場すると格段に売れるともいわれた。

会社員→癒し系グラドルに、人気絶頂で年齢詐称疑惑が…井川遥47歳の「いさぎよい生き方」
井川遥©文藝春秋

今年でデビュー25年目に入った井川は、きょう6月29日、47歳の誕生日を迎えた。昔から姉の影響でファッションに興味があり、モデルという仕事への憧れもあったという。高校時代にはスカウトされて喜んだものの、担当者が口先ばかりでどうも信用できず、結局断っている。短大に入ると、もう年齢的にモデルは無理だろうとあきらめかけ、卒業後は一般企業に就職した。

それでも、短大時代に、姉の知り合いのカメラマンとヘアメイクの人による作品撮りに参加したのが、すごく楽しかった。そんな経験もあって夢を捨てきれず、迷った末に会社を辞めると決意し、そのときのヘアメイクの人からの紹介でモデル事務所に入る。東洋紡のキャンペーンガールに選ばれたのは、それから3〜4ヵ月後のことだった。

男性ファンがこぞって一升瓶をプレゼント

その後、前出のとおりグラビアで人気が爆発すると同時に、このころには女性誌の仕事も増えてきた。それでも彼女は、男性誌も女性誌も、どちらも写真で見せることに変わりはないはずだと思いながらレンズに向かっていたという(井川遥『あしたの風』飛鳥新社、2002年)。そのおかげか、彼女は男性ばかりでなく女性からも支持を集める。写真展を開くと、同世代の女性もたくさん詰めかけたという。

もっとも、「癒し系」と呼ばれることに彼女のなかでは戸惑いもあった。当時の雑誌記事では、《そう称されることには、まだ戸惑いとギャップを感じますね。昔からの友人には“おい、癒し系!”とからかわれてます(笑)》と語っていた(『anan』2002年1月23日号)。

素顔の彼女はといえば、高校時代は応援団に入り、体育祭直前ともなれば深夜までみんなで練習に励んだというバンカラな一面も持つ。お酒も好きで、飲むと陽気になるタイプであった。酒好きであることはファンのあいだでは早くから知られており、ファンクラブの集いや握手会を開くたび、男性ファンがこぞって一升瓶をプレゼントしてくれたという(『現代』2008年9月号)。

また、プロレスファンでもあった。本人役で出演した昨年放送のドラマ『拾われた男』(NHKBS・Disney+)でも、ブレイク当時、プロレス好きな“白熱系”である実際の自分と、“癒し系”というパブリックイメージとのあいだで悩むさまを自ら再現している。ちなみに『拾われた男』の原作は、同じ事務所に所属する俳優・松尾諭の自伝的小説である。松尾は駆け出しのころ、ちょうど売れ出した先輩の井川のため運転手を2年ほど務めた。

「年齢詐称疑惑」への意外な対処

ブレイクしたころには、“年齢詐称疑惑”が週刊誌などで取り沙汰されたこともあった。このときの対処にも驚かされたものだ。それというのも、月刊総合誌でインタビューを受けると、年齢を1歳サバを読んでいたことを素直に認めたからだ。

井川は短大卒業後、会社勤めを経てモデル事務所に入ったときには21歳になっていた。しかし、モデルのオーディションには応募資格が20歳までというのも結構あり、実際に彼女はそれで落とされたこともあった。それゆえモデルの世界では、オーディションごとに年齢を変えることも珍しくなく、彼女も一旦、公式プロフィールでは実年齢より1歳下にして、時期を見て元に戻していこうと事務所の人と話していたという。しかし、思ったよりも早くブレイクし、いろんなところから取材されるようになり、言い出すタイミングを計りかねているうちに、疑惑が持ち上がってしまった。

くだんのインタビューで井川は、《嘘が嘘を重ねるというか、便宜上でやったつもりが干支まで変えなくちゃいけなくなって。(中略)自分の気持ちとして後ろめたい、そうじゃないのにという思いが大きくなって、早く自分の実際の年齢に戻したいといつも思っていたんです》と、率直に心情を打ち明けた(『現代』2001年10月号)。

はっきり認めたのがよかったのだろう、この一件がダメージとなることはなかった。このあと、井川は俳優業へと仕事を広げていく。すでに東洋紡のキャンペーンガールをしていたころから、事務所の勧めにより演技のレッスンを受けていた。

20代後半で「前向きな諦め」

2002年には『DOGSTAR』『フィラメント』『tokyo.sora』『目下の恋人』と出演映画があいついで公開され、さらに舞台『HAKANA』で演劇初体験にして初主演を務めた。とくに舞台の話が来たときは、事務所の社長からいつになく強く勧められたという。

このときについて井川はのちに、《与えられたことであっても、やるからには全力を尽くさないと気が済まない性格。社長にはそこを完全に見抜かれていたと思います。結局、その舞台に夢中になって取り組み、その流れで女優の道を歩み始めていました》と顧みている(『婦人公論』2007年3月7日号)。

その後も映画・ドラマとあわせて舞台出演を重ねるが、20代も後半になると、自分を見失い、以前のように前へ前へとアクセルを踏み続けることができなくなる。そこで思い切って、仕事のペースを大きく落とすと決めた。ハードなスケジュールも、周囲の期待に応えたいという自らの思いもすべてリセットし、仕事を自分らしくいられるものに絞って、じっくり取り組む方向へと舵を切ったのである。

《“私に出来ることなんてそんなに多くない”と思ったら、何かがすとんと腑に落ちてラクになりました。それまで人がよしとすることを追い求めてきたけれど、それはイコール自分が心地よいことではなかったんです。同じ力しかないのだから、何かを得るためには何かを犠牲にしなくっちゃ。前向きな諦めが自分を知ることにつながりました》(『CREA』2009年4月号)

30歳で結婚、2児の母に

30歳だった2006年に結婚し、その後、2児を儲けてからは、泊まりのロケが難しいなどの理由から、ますます引き受けられる仕事は限られた。それでも、その分だけ作品に集中する時間は濃いのだろう、印象深い役が少なくない。

映画『ディア・ドクター』(2009年)では、笑福亭鶴瓶演じる主人公が、素性を隠しながら村で唯一の医師として患者を診続けてきたところへ、井川演じる女性の出現によってとうとう正体がバレそうになり、失踪する。このとき、医師からちょっと待っているようにと言われ、診察室でひとり待ちながらたたずむ彼女の横顔がじつに美しく、と同時にその後の破局的展開をも予感させて強く記憶に残る。

NHKの朝ドラでも、『半分、青い』(2018年)で少女マンガ家の秘書、『おちょやん』(2020〜21年)ではベテラン女優と、ヒロインに影響を与える役をあいついで演じた。さらに昨年公開の映画『さかなのこ』(のん主演)では、10年ぶりに映画撮影にのぞみ、魚に夢中になる主人公を温かく見守り、背中を押し続ける母親を演じている。

作品ごとに新たな役に挑戦を続けるが、じつは臆病な井川は、出演依頼を受けるたび《その役は私に担えるだろうかと、要素を考えていくと毎回慎重になります》といい、《そんな中で大切にしているのは自分がその役に好奇心をかき立てられるかどうか。それが作品に向かう原動力になっています》と語っている(『LEE』2022年10月号)。

今、新たに情熱を燃やすもの

現在は俳優業とは別に、2017年に立ち上げたファッションブランドのディレクターも務める。どちらも表現活動である点は共通するが、その内実はかなり違うらしい。井川に言わせると、《女優の仕事は、作品の一部分を担っていて、タイミングを合わせて作っていくものですが、ものづくりは主体となって最初から最後までかかわります。自分のアイデア次第でどんどん変わっていくのが目に見える。それがすごく楽しくて、ふつふつと情熱が湧き上がってくる》という(『LEE』2020年1月号)。

新たに情熱を燃やすものを見つけつつ、俳優としても新境地を拓く。今年放送のドラマ『罠の戦争』(関西テレビ制作・フジテレビ系)では、草磲剛演じる主人公の妻役を好演した。その劇中、彼女は政治家秘書から政界に進出する夫と、何者かに大けがを負わされ意識不明になった息子を懸命に支えながら、性暴力に遭った女性たちを救うための社会活動にも積極的にかかわっていき、最後には意表を突く行動を見せた。

井川といえば、サントリー「角ハイボール」のCMのイメージキャラクターとしてもおなじみである。この役は同世代の小雪、菅野美穂に続く3代目だが、2014年に引き継いでから今年ですでに10年目と、出演期間では歴代最長である。

このCMのなかで井川がバーの店主として客に笑顔を振りまき、場をなごませる姿は、元祖癒し系は健在と思わせる。一方で、アイスピックで割った氷の破片をわざと客にかけたりと茶目っ気を見せるところは、案外、素の彼女に近いのかもしれない。それでいてミステリアスな雰囲気も漂わせ、数十秒のCMにもかかわらず、あれこれ想像させるところこそ井川遥という俳優の奥深さだろう。

(近藤正高)

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