ラスト「M字開脚」降臨−。インリン（47）の14年ぶりにしてラスト写真集「インリン・オブ・ジョイトイ写真集すべて今の時ゎ最後の時〜最終話」（講談社）が30日、発売される。このほど、「エロテロリスト」で一世を風靡（ふうび）したインリンがオンライン取材に応じ、ラスト写真集への意気込みを語った。【高橋洋平】

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「エロテロリスト」が帰ってくる。画面越しのインリンからは「大人のエロス」があふれ出ていた。

「日本のグラビアの世界から遠ざかっていました。最後に出した写真集が14年前。当時、しっかりファンに『最後ですよ』というメッセージで写真集は出していませんでした。それから14年間過ごしてきて、自分の中で写真集を出すことはないと思っていました。過去の写真集は毎回頑張ってつくっていたので、やりたいこともやってきたし、やり尽くした感がありました」

そんなインリンの心を揺り動かしたのは、ユニット「JOYTOY」の相方の存在だった。作詞作曲を担当し、「M字開脚」や「エロテロリスト」を生み出していくつもの写真集をつくりあげた写真家から昨年11月にオファーがあった。

「『やってみようよ』って提案されて。自分の中ではやり尽くしたしと思ったところで、よし、じゃあ、これを最後に、今までの二十何年間のグラビア生活の中で、自分の中でしっかりファンへ感謝の気持ちを込めて、最後の写真集としてならやってみたいっていう話になって」

2度の出産を経ても、当時の体形をほぼ維持していたという。

「最後の出産が双子で、すごくおなか周りの皮が伸びちゃってて。昔と明らかに違う体を自分でも見てて、テンションが下がるのが嫌だったんです。出産が終わってからは、ちょっと時間があるときにヨガや筋トレをしたり、エクササイズをしたりして、すごく体形に関しては気にして過ごしてきました。今回写真集が決まった後は、さらにいつも以上にジムに通って、少しでも過去のくびれとか、ヒップのラインが出るように頑張りました」

グラビア現役時にはEカップでバスト86、ウエスト60、ヒップ86という抜群のプロポーションを誇っていた。

「バストは子どもを出産してから1、2センチ大きくなっています。あとお尻が大きくなったんですよ。ヒップは出産すると骨盤の形が変わるのでプラス2、3センチは大きくなっています。ウエストはご想像にお任せします（笑い）」

撮影は現在、インリンが居住している台湾ですべて行い、インリン自らがコーディネートした。お気に入りのカットを明かした。

「畳の上で浴衣を着て涙を流して、（ミニチュアの）地球儀を持っているカットがあるんですよ。そのカットが好きです。そのカットを表紙にしたかったぐらいです」

当然、インリンといえば「M字開脚」。自らの代名詞について「『M字開脚』をしなかったら多分、今の私はない。それぐらい私の人生で大切なもの。感謝しかないです」と愛着を語った。今回の写真集でも、ふんだんに使用されているという。

「『開脚ポーズ』は結構あります。過去にやっていたヒールを履いて、ハッスルのような『M字開脚』もたくさんやらせていただきました。ファンの方たちは、それが見たいのかなと思って、最後ですし思いっきり『M字開脚』をしました（笑い）」

最後に日本のファンへメッセージを送った。

「20歳からグラビアを始めて、28年もグラビアの世界に携わらせていただいて。その中で『M字開脚』があったから皆さまに知ってもらえる流れになりました。私のグラビアの人生が詰まった最後の写真集、体形だったり顔だったり、20代前半から成長していく過程とか年齢とか経験とか人生が詰まった1冊だと思うので、ぜひ見てほしいなと思います。とくに過去に応援していただいたファンの方たちにとっては、きっと何か感じられるはずです」

◆インリン本名非公表。1976年2月15日、台湾生まれ。10歳で日本へ移住し、96年にグラビアデビュー。03年に3人組のマルチアートユニット「JOYTOY」の「愚民の恋」で歌手デビュー。バラエティー番組で活躍したほか、04年には「インリン様」としてプロレス「ハッスル」にも参戦した。08年に日本人の会社員男性と結婚。11年から生活拠点を日本から台湾に移した。10年に長男、13年に男女の双子を出産。162センチ。旧芸名はインリン・オブ・ジョイトイ。