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『あっぱれさんま大先生2023同窓会スペシャル』放送!あの後藤久美子が落ちた?内山信二、加藤諒、花澤香菜ら人気子役を生んだ『あっぱれ』の意外過ぎる「選考基準」とは

『あっぱれさんま大先生2023同窓会スペシャル』放送!あの後藤久美子が落ちた?内山信二、加藤諒、花澤香菜ら人気子役を生んだ『あっぱれ』の意外過ぎる「選考基準」とは (全3枚)

多くの人気子役を生み出した伝説のバラエティー番組『あっぱれさんま大先生』。あれから27年の時を経て『あっぱれさんま大先生2023同窓会スペシャル』(フジテレビ、関東ローカル)として、7月1日15時30分に放送されます。そこで今回、そのオーディションの内幕に迫った記事を再配信いたします。********主に、映画・テレビなどで「子供の役」を演じる俳優を指す「子役」。一言で「子役」といっても、「映画」「バラエティ番組」「テレビドラマ」といった舞台や、求められた役割など、時代や視聴者のニーズに伴って多くの違いが存在します。一方「しばしば、大人の俳優へと上手く脱皮することの難しさ、それゆえの挫折があった」と話すのが、社会学者の太田省一さんです。太田さんいわく、『あっぱれさんま大先生』で素の面白さを発揮できそうな子役を選んだことが、子役の歴史における大きな価値観の転換に結びつくひとつの出来事だったそうで――。

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学園ドラマのバラエティ版『あっぱれさんま大先生』

1980年代に子役のバラエティ番組進出は本格化した。そしてそのひとつの集大成とも言えるのが、『あっぱれさんま大先生』(フジテレビ系、1988年放送開始)である。

番組のメインは、明石家さんま。さんまが先生役で、子役たちが生徒役という設定である。

ただしドラマではないので、台本はない。すべて、フリートークである。

子役たちが自由気ままにする発言を、さんまが引き取って臨機応変に笑いに変えていく。言うならば、“学園ドラマのバラエティ版”である。

子役たちは、むろん笑いに関してはみな素人である。

だが、そうした素人相手のフリートークにずば抜けた冴えを見せる明石家さんまの手腕のおかげで、多くの人気者が生まれた。

選考基準は「子どもらしい子ども」

後年俳優になったケースとしては、山崎裕太(1981年生まれ)、前田愛(1983年生まれ)、加藤諒(1990年生まれ)など。

また花澤香菜(1989年生まれ)や日高里菜(1994年生まれ)は、後に人気声優となった。

『あっぱれさんま大先生2023同窓会スペシャル』放送!あの後藤久美子が落ちた?内山信二、加藤諒、花澤香菜ら人気子役を生んだ『あっぱれ』の意外過ぎる「選考基準」とは
『子役のテレビ史早熟と無垢と光と影』(著:太田省一/星海社)

バラエティの才を示した存在としては住吉ちほ(1979年生まれ)、有田気恵(1983年生まれ)もいるが、現在もタレントを続ける内山信二(1981年生まれ)がそのぽっちゃり体形のキャラ立ちした可愛らしさもあって、番組のシンボル的な存在になった。

この番組の演出を務めたフジテレビの三宅恵介によると、出演する子役はオーディションで決めた。

その場には、明石家さんまも審査員として出席していたという。

そしてその際、選考基準になったのは、“子どもらしい子ども”だった(三宅恵介『ひょうきんディレクター、三宅デタガリ恵介です』、195頁)。

バラエティ番組が子役に求めたもの

ただ、バラエティ番組なので、演技の巧拙は関係ない。

ここで言う“子どもらしい子ども”とは、「自分が思っていることや感じていることを素直に言葉・表情・態度で表現できる子ども」である。

たとえば、劇団若草では、挨拶などの礼儀が厳しく叩きこまれていた。それは教育的理念を持つ児童劇団では当然の方針だった。

だが三宅恵介や明石家さんまは、それを芸能界慣れしてしまっているととらえ、挨拶のきちんとしている子役はその段階で不合格にした。

実は後藤久美子もこの番組のオーディションを受けていたのだが、ちゃんとしていたがゆえに落としたという(同書、195-196頁)。

ここからわかるのは、ドラマで求められる子どもらしさとバラエティで求められる子どもらしさは必ずしも同じではないということである。

演技よりも素の面白さ

坂上忍は、「バラエティは即興劇」であり、「アドリブ芝居」だと語っていた。そのベースにあるのは、すべては演技だというとらえ方である。

一見交わらないドラマとバラエティも、演技の一環ということで結びつく。

実際、坂上忍、そしてこちらも「即興劇が好き」と言う杉田かおるも、大人の年齢になってからではあるが、“毒舌キャラ”を完璧に演じることによってバラエティの世界で成功した。

それに対し、三宅恵介や明石家さんまは、素の部分の面白さを子役に対して求めたと言えるだろう。

『あっぱれさんま大先生2023同窓会スペシャル』放送!あの後藤久美子が落ちた?内山信二、加藤諒、花澤香菜ら人気子役を生んだ『あっぱれ』の意外過ぎる「選考基準」とは
三宅恵介や明石家さんまは、演技よりも素の面白さを発揮できそうな子役を選んだ(写真提供:PhotoAC)

もちろん子役は純然たる素人の子どもに比べれば場慣れしているだろうが、そのうえで三宅やさんまは、演技よりも素の面白さを発揮できそうな子役を選んだ。

それは、子役の歴史における大きな価値観の転換に結びつくひとつの出来事だったと思える。

素人っぽさが大きな魅力

素の魅力が求められるようになれば、アイドル化の流れも強まる。

アイドルもまた、素人っぽさが大きな魅力の要素になるからである。伊藤つかさなども、その素人感が主たる人気の理由だった。

だが伊藤つかさの場合は、守ってあげたくなるような、自己主張の希薄な古典的なタイプのアイドルだった。

ところが、1980年代後半になると、同じ素の魅力と言っても、はっきりした自己主張を前面に押し出すような、伊藤つかさとは真逆なタイプのアイドル的子役の時代がやってくる。

その先頭には、『あっぱれさんま大先生』への出演が叶わなかった後藤久美子、そしてもうひとり宮沢りえがいた。

※本稿は、『子役のテレビ史早熟と無垢と光と影』(星海社)の一部を再編集したものです。

『あっぱれさんま大先生2023同窓会スペシャル』放送!あの後藤久美子が落ちた?内山信二、加藤諒、花澤香菜ら人気子役を生んだ『あっぱれ』の意外過ぎる「選考基準」とは 外部サイト すでに18歳だった田原俊彦が、なぜ中学校が舞台の『金八先生』にキャスティングされたのか?大ヒットの裏に隠された「リアリズム」と「キャラの棲み分け」 2024年のNHK朝ドラヒロイン、伊藤沙莉さん、3つの理由で大好きな女優さん。兄・伊藤俊介さんは「ひよっこが虎になった」と ジャニーズの魅力と歴史、その未来は?たのきんトリオからSixTONESまで…ウォッチャーが語る〈前編〉

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