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かしまし娘・正司花江が“不仲説”の真相を告白「“一緒に出るのがイヤや”と先輩から苦情」

かしまし娘・正司花江が“不仲説”の真相を告白「“一緒に出るのがイヤや”と先輩から苦情」

お笑いの世界は大きく変化しつつある。女性芸人が多数登場し、女性が自らのアイデアと表現で人を笑わせる、新しい時代となった。「女は笑いに向いてない」と言われた時代から、女性が人を笑わせる自由を手に入れるまで。フロンティアたちの軌跡と本音を描く。かしまし娘で活躍した、正司花江さんの第3回。

【写真】昭和41年に上方漫才大賞を受賞したかしまし娘(左から照枝さん、歌江さん、花江さん)

“子どもを楽屋に連れてくるのは迷惑や”とケンカに

姉妹のトリオ漫才・かしまし娘は昭和31(1956)年結成。長女の歌江さん26歳、次女の照枝さん22歳、三女の花江さん19歳のときだった。デビュー直後から人気となり、劇場でもテレビでも活躍。しかし、結成25年のとき3人での活動を休止する。人気、実力ともにトップクラスだったかしまし娘は、なぜ別々の道を歩むようになってしまったのだろう。

歌江さんは、かしまし娘結成直後に再婚をし、男児を出産。花江さんは昭和39(1964)年に結婚。その後に照枝さんは結婚し出産。それぞれ家庭を持ちながら、仕事を続けていた。

「歌江姉ちゃんの子どもがまだ小さかったころ、仕事の現場に連れてきたことがあってね。そのとき照枝姉ちゃんが、“子どもを楽屋に連れてくるのは迷惑や”ってぴしゃっと言うたんで。歌江姉ちゃんが泣き出して大ゲンカになったことがありました。

面倒を見てくれる人が休みのときは、放っておくわけにはいかんしね。歌江姉ちゃんは一度、勘当同然で家を出てるから、両親の世話になることもでけへんかったんでしょう」

照枝さんは結婚後、両親と同居し、預けることができたため、子どもを楽屋に連れてくることはなかった。

「照枝姉ちゃんは、足の不自由な妹の面倒を見てくれたし、両親と一緒に暮らしてくれた。それぞれに事情があって、自分の生き方の我を通したからぶつかってしまったんでしょう。だから、私は姉2人がケンカしても止めなかった。でもね、あとに引きずることはなかったんです。しばらくたてば、また一緒にごはん食べたりする。そこは姉妹の良さやと思います」

花江さんは、子どもを授からなかった。

「子どもがいないことは……今となってはどうってことないと思っています。大人に囲まれて育ったから子どもがそんなに好きやなかったし。ウチみたいなわがままは、子育ての苦労をせずにすんで良かったのかもしれません。姉たちとはずっと近所に住んでいたので、甥っ子たちの成長を間近で見ることもできたしね」

「一緒に舞台出るのがイヤ」と苦情を言われるほど

息の合った合奏やしゃべくりで人気だったかしまし娘だが、舞台裏では仲が悪いという噂もあった。

「普段は仲いいのよ。近所に住んで行き来もするし、いざとなれば助け合いもする。でも、漫才のことになったら、ケンカになるのよ。ウケへんかったときは、特にイライラするから。

出番が終わって舞台袖に入ったとたんに、“あんたが間をはずしたからや”と言い合ってモメてしまう。お互い、自分のことは棚にあげてね。“かしまし娘はケンカばっかりしてうるさいから、一緒に舞台出るのがイヤや”と先輩から苦情を言われるほどでした」

舞台上で、きょうだいゲンカのようなやりとりを、ネタとしてすることはよくあった。

「歌江姉ちゃんのことを、ボロカスに言って笑いを取るというのをよくやってたんです。もちろん漫才の中でのシャレなんやけど。歌江姉ちゃんが本気で怒って、舞台を途中で降りて、楽屋に帰ってしまったこともあるんですよ。

照枝姉ちゃんと2人取り残されたまま。どうしたかって?2人でそのまま漫才を最後までやり通しました。根性でしょ。そんなきょうだいゲンカみたいなことを漫才でやるのも、お客さんには面白かったみたいやけどね。まぁ、舞台上でのやりとりやから、終わってからも、お互いに謝ることはなかったわね」

昭和50年代に入ると、それぞれソロで仕事をすることが増え、徐々に3人そろっての漫才をする機会は減らしていった。お正月興行など10日間ほどの劇場公演に年4回出演するだけ。

「3人そろって漫才するのが久しぶりやから、息が合わないのよ。何日かやってるうちに、ようやくええ漫才になってきたなぁと思ったころには、出番が終わり。次に一緒に漫才するのは3か月後とかでしたから。それでうまくはいかんわね」

さらに漫才をするのがつらくなってきたという。

「だんだん漫才がマンネリ化しているというのは、肌でわかりました。同じことを言ってもウケない。ウケないと哀しくなる。そしてケンカになる。かしまし娘は看板出番をもらってるのに。“あかん。ウチらの時代やない”って、感じるようになってしまったんです」

昭和50年代後半には、漫才ブームがやってくるのだが、その直前の演芸界は活気を失っている時期でもあった。そんな中、かしまし娘結成25周年のとき、大きな決断をする。

「仲のいい姉妹やのに、漫才をするたびにケンカになる。だから“漫才やめへん?”と、私が照枝姉ちゃんに相談したんです。そしたら、『わかった。やめよう』ってすぐ決断してくれました。でも、歌江姉ちゃんは、泣いてイヤがってましたね。

ウチらが直接伝えたら、絶対反対すると思ったから、所属の会社と相談して、そちらから言うてもらったんです。それで、上の姉はずっと、会社から“やめ!”って言われたと思ってたみたいで、私らからやめたいって言い出したことは、長らく内緒でした」

昭和56(1981)年、3人での活動を休止し、かしまし娘の大看板を下ろした。歌江さんは執筆や講演を中心に仕事をするようになり、照枝さんは松竹新喜劇に入って芝居の道に。花江さんは1人で、番組の司会をしたり、ドラマや舞台に出たりするようになった。

「漫才をやめたら、ウケへんと悩むことはない。ケンカもせんですむ。1人で活動するようになって、正直、楽になった気がします。ウチは夫の稼ぎがあったので、思い切って漫才をやめられたのかもしれません」

照枝姉ちゃんは母の死に目にはあえず

漫才トリオでなくなっても、姉妹であることには変わりはなかった。

「私が9歳のときに産みの母が亡くなってから、叔母が父と結婚し、ウチらの“お母さん”として暮らしてくれてたんですけど。照枝姉ちゃんが“お母さん”と一緒に住んで、ずっと面倒見てくれたんです。私もよう行き来してました。最期も一緒に見送ったんです。

照枝姉ちゃんは東京で舞台があって私も大阪で舞台稽古があったときでした。ウチが朝、母の部屋に行って、髪をカットしてあげて、部屋の掃除もして。“キレイになったね”と言った、その夜に亡くなったんです。

照枝姉ちゃんはその日が舞台の千秋楽で、死に目にはあえなかったけど、お通夜には戻ってこられた。“お母さん”は、ウチらの仕事に迷惑がかからん日に、逝きはったんです」

歌江さんのすすめで結婚し、長らく連れ添った夫は、20年ほど前に見送った。

「肝臓がんでした。お医者さんに、何度もお酒をやめなさいって言われてたんやけど。本人が好きで飲んでるもんを、私はやめなさいって言うのはイヤでね。死ぬまで飲んではりました。姉たちに、“あんたは旦那さんの前でだけ、しおらしい声になる”って言われてたぐらい(笑)、なんでも“はい、はい”って言うてたんですけど。

夫が定年退職になった後、“商売をやりたい”って言ったことがあって、そのときは“うまくいくわけないから”って反対してしまった。でも病気になってつらい思いするんやったら、やらせてあげたらよかったなぁって、それは後悔しましたね」

哀しい別れもありながら、時は流れて、2005年。かしまし娘としての活動休止から24年目、3人はまた集結することになった─

構成・文/伊藤愛子●いとう・あいこ人物取材を専門としてきたライター。お笑い関係の執筆も多く、生で見たライブは1000を超える。著書は『ダウンタウンの理由。』など

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