（写真・つのだよしお/アフロ）

7月18日、女優の東ちづるが、デリバリー配達員に対する怒りをTwitterに投稿した。SNSでは、ツイートに対して議論が沸騰している。

Twitterを更新した東は、《30〜40分でお届けのはずだったデリバリーが、80分以上かかって到着》と、配達員が大幅に遅刻したことをつづった。続けて、《配達のお兄さんが謝ることもなく渡したので、「遅かったね。冷めちゃったかな」と少し笑いながら言うと、「あ、じゃあ持って帰りましょうか？」と不機嫌っぽい。》とも明かしている。

配達員からは、「ここの住所、分かりにくいですよね。すっごく迷いました」とも言われたという。《カッチーン、、、という音が脳内で響いたけど、深呼吸「あのさ、こう言う時は、まずは“申し訳ありませんでした”って言うんだよ。そのひと言で、こっちも許せるの。》と、やり取りをつづった。《私たちは、「ありがとう」とか「ごめんなさい」とか、気持ちを伝える言葉を持っているんだから活用しようよ、ってモヤモヤしちゃった》と心境を吐露している。

コロナ禍を経て、フードデリバリーサービスを利用することが一般的になってきた今日このごろ。それだけに、似たような経験をした人も多いようだ。SNSでは、東の意見にさまざまな意見が寄せられた。東に同意している人たちは、「遅れたにもかかわらず、逆ギレして客の責任にするのはだめ」というスタンスの人が多いようだ。

《アルバイトなり社員なり、食品を配達するなら納品時間は厳守しなければならない。夏場は腐る事も想定して配達する事が肝要でお客様の前で言い訳は見苦しい。この場合、店舗責任者へ連絡入れるべきだ》

《想定外に待たせた客に「持って帰りますか」て逆効果だろ。親に甘えきってる反抗期みたいな態度。東さんの教えを胸に刻むべし。》

《遅れたのは確かなんだから、最初に配達員さんが謝るのが筋と思う笑笑てか、謝らないで渡すのすげーな笑》

一方で、東の意見に「安い時給で働いている人間に多くを求めるな」という声もある。

《道に迷ったからって何十分も遅れない。せいぜい数分。こんなに遅れるのは配達員が少なくてマッチングできなかったから。それなのに自分のせいのように言われて配達員もカチンと来たのだろう。報酬も安いのに。》

《大した時給を貰ってないであろう配達員に何を求めてるんだ。3000円くらい貰ってんなら配達員が悪い。》

《ウーバーとかの個人の配達員でしょ？出前という仕事にサービスを求めすぎ。配達員不足での遅れなら、この人の責任でもないし。また、遠回しに嫌味言われるより、予定より何分遅かったとはっきり言われる方が良いと思う。》

「実際、ウーバーイーツに代表されるようなデリバリー配達員の待遇は、厳しいといわれています。コロナ禍で需要は増し、配達員も増えましたが、飲食店の休業が相次ぎました。かつては努力次第で相当、稼げるという話もありましたが、いまは収入低下の傾向にあるようです」（全国紙記者）

誰しも余裕があるわけではない時代に、お互い、どこまで求めるか。今後も議論が続きそうだ。

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