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夏ドラマ3作品の“爆死説”に異議アリ。テレビマンが注目しているホントの評価

夏ドラマ3作品の“爆死説”に異議アリ。テレビマンが注目しているホントの評価

◆世帯視聴率を基にしたドラマ評価
夏ドラマの日本テレビ『最高の教師1年後、私は生徒に■された』(土曜日午後10時)、TBS『18/40〜ふたりなら夢も恋も〜』(火曜午後10時)、フジテレビ『真夏のシンデレラ』(月曜9時)が、世帯視聴率を基に一部で「爆死」などと報じられた。

確かに3作品とも世帯視聴率は低い。もっとも、多くの人はご存じの通り、2020年4月以降のテレビ界は世帯視聴率から個人視聴率に移行済み。世帯視聴率は高齢者好みの番組の数字が高くなる一方、観た人の総数すら不明なので、スポンサーも一切使っていない。

池上彰氏は1年前の時点でこう言っている。

「いま各テレビ局は、世帯視聴率は問題にしていないんです。個人視聴率、あるいはコア視聴率(13〜49歳の個人視聴率)といって、世帯より個人が重視されるようになっています」(2022年6月3日付、東洋経済オンライン)

民放蓮の遠藤龍之介会長(67)も今年1月末の記者会見で世帯視聴率が時代に合わなくなったと発言している。それでも、いまだ世帯視聴率だけに固執する向きがある。春ドラマの『ラストマン-全盲の捜査官-』(TBS)と『風間公親−教場0−』(フジ)については世帯視聴率のみが並べられ、『ラストマン』の圧勝とされた。

◆個人視聴率で比較すれば…

夏ドラマの話に入る前に、両作品の最終回を現在の指標である個人視聴率で比較してみよう。『教場0』は個人(4歳以上の全体値)が6・6%、T層(13〜19歳)3・9%、F1層(20〜34歳女性)が2・4%。参考値として記すと、世帯視聴率は10・6%だった。

一方、『ラストマン』は個人8・3%、T層3・8%、F1層3・4%。参考値の世帯は13・4%である。

『教場0』は全話平均でも10代のT層が全ドラマの中でトップだった。北村匠(25)が演じた遠野章宏ら若手刑事の青春記でもあり、刺激的なトリックの数々があったからだろう。圧勝のはずの『ラストマン』だが、T層は取りこぼした。『日曜劇場』という放送枠の特性もあり、ファミリー向けの色合いが強かったからだろう。

なぜ、高齢者が好む番組は世帯視聴率が上がりやすいか。それは世帯内の誰が観てようがカウントされるから。すると、人数が多く、テレビをよく観る高齢者がカギを握る。人口の約半分は50代以上である上、60代は平日1日に約4時間31分もテレビを観るためだ。10代は同約57分、20代は同約1時間11分しか観ないので、比較にならない(2021年総務省調べ)。

一方、4歳以上の視聴データが細かに分かるのが、個人視聴率だ。全体値は個人全体視聴率とも呼ぶ。性別、年齢別、属性別(専業主婦、世帯主など)などの数字が出せる。だから、T層、F1層、コア層などの視聴率も望むままに出せる。

ここまで詳細なデータがあったら、「何軒観ていたか」しか分からず、高齢者好みの番組が圧倒的に有利になる世帯視聴率が使われるはずがない。新聞もミスリードを避けるために個人視聴率との併記になり、世帯視聴率だけの報道はやめた。

◆『最高の教師』のホントの評価

夏ドラマの話に移りたい。まず『最高の教師』。7月15日放送の第1話は個人3・9、T層2・1%、F1層2・6%(世帯6・5%)。世帯は低いが、テレビマンたちには微塵も関係ない。

T層とF1層の数字はまずまず。2つとも2%が合格ラインと考えていい。同16日放送のテレビ朝日『ポツンと一軒家3時間スペシャル』は個人7・2%、T層0・4%、F1層1・4%(世帯12・3%)だから、T層とF1層はそれより上。『ポツンと一軒家』は高齢者が好むから、こうなる。世帯視聴率だけしか見ないと、番組の真の人気度は分かり得ない好例である。

『最高の教師』は高校の改革をテーマにしており、高齢者に観てもらうのは難しいから、最初から世帯視聴率が高くなるはずがないのだ。世帯視聴率を狙っていない。この放送枠の春ドラマは『Dr.チョコレート』、冬ドラマは『大病院占拠』だったが、みんなそう。ちなみに日テレは真っ先にあらゆる書類を個人視聴率で統一した局である。
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