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ヤンキーに憧れ高2で“スケバン化”、怒った教師に「スカートを切られて…」22歳のZ世代インフルエンサーが“昭和”にハマったワケ
2000年生まれの“Z世代”ながら、「昭和カルチャー」をこよなく愛するインフルエンサーの阪田マリンさん(22)。阪田さんがバブルスーツやボディコンを着て撮影した写真はツイッターでたびたびバズり、SNSのフォロワー総数は今や20万人に迫る勢いだ。
【画像】超ロングスカートの制服姿で“スケバン化”…阪田マリンさん(22)の女子高生時代を写真で見る
いったいなぜ、Z世代の彼女が昭和カルチャーにのめり込むことになったのか。白いバブルスーツ姿で現れた阪田さんに、詳しく話を聞いた。(全2回の1回目/2回目に続く)
阪田マリンさん©深野未季/文藝春秋
◆◆◆
「昭和」にハマったきっかけは、祖母の家で聴いたレコード
――阪田さんは昭和カルチャーを発信するZ世代のインフルエンサーとして注目されていますね。今日もバブルスーツが似合っています。
阪田マリンさん(以下、阪田)これはリサイクルショップで600円で手に入れたバブルスーツです。肩パッドもちゃんと入ってますよ(笑)。ジャケットの中には、私のおばあちゃんが当時着ていたシャツを合わせています。
――SNSでも、昭和のファッションを投稿してたびたび話題になっています。阪田さんが昭和にハマったきっかけを教えてください。
阪田中学2年生のときに、おばあちゃんの家でレコードプレイヤーを見つけたのがきっかけです。おばあちゃんが「昔はこれで音楽を聴いていたんだよ」って教えてくれて。当時の私は、音楽はダウンロードして聴くものだと思っていたので、「これでどうやって聴くの!?」と衝撃を受けましたね。
実際にレコードに針を落としてみると、「ザザザッ」という音と共に曲が流れはじめたから、「針一本で曲が聴けるんだ!」「ダウンロードして聴く曲とは音が違う!」と何もかもが新鮮でした。そこから、レコードで音楽を聴くことにハマっていったんです。
――ちなみに、それまではどんな音楽を聴いていたのですか。
阪田当時流行っていた曲が好きでしたね。加藤ミリヤさんとか、嵐さんとか。レコードにハマってからは昭和の曲ばかり聴くようになっちゃったから、周りが「あのアーティストいいよね」と盛り上がっていても、私だけ話についていけないことがよくありました。
――レコードをきっかけに、昭和カルチャーにハマっていったのですね。
阪田はい。音楽もそうだし、ファッションやインテリアも、それまではなんとも思っていなかった昭和のアイテムが、突然魅力的に見えるようになったんです。
特におばあちゃんの家は宝の山だったので、「なんか昭和のものないん!?」と聞いて、おばあちゃんが若い頃に使っていたものをもらっていました。
あと、昭和のカルチャーに触れるために、角川映画を観るようにもなりましたね。映画の内容はもちろん、令和では見かけないものがたくさん写っていて面白いんですよ。
――具体的にはどんなものが?
阪田ハンドルを回さないと窓が開かない車とか、LEDじゃなくてネオン管の照明とか。あとピンクの公衆電話や黒電話も魅力的に見えましたね。
二股や浮気にも寛容な「昭和映画」の面白さに気づく
――たしかに、今ではほとんど見かけません。ほかに、昭和の映画で面白いと感じたことはありますか?
阪田たくさんあります。たとえば、今の恋愛映画って視聴者に寄り添うものが多いじゃないですか。「共感」を大事にするというか。でも、昭和の映画はそうじゃない。「パンを食べて走って登校したら、運命の人とぶつかる」みたいな、ありえない展開で構成されているんです。
たとえば、1984年に公開された「メイン・テーマ」という映画に、ホテルのバルコニーでヒロインに「好きです」と告白した瞬間、地上からたくさんの風船が舞い上がってくるシーンがあるんですよ。それを見たヒロインが感動するのですが、私は「いや、そんな状況ありえないでしょ!」と思っちゃって(笑)。でも、その「ありえなさ」がすごく好きなんです。映画だからこそ、現実だとありえないことも楽しめる。
あとは映画を通して、今と昭和との価値観の違いに驚くことも多いですね。
――価値観の違いとは、たとえばどんなことでしょうか。
阪田昭和の映画だと、二股や浮気に対して寛容ですよね。パートナーがいても他の人を口説いたり、誘いに乗ったり、浮気や不倫をされた方も「もう、しょうがないな」って軽く流すことが多い。私は昭和が好きだけど、その価値観はちょっと理解できなかった。
一方、今の映画にもそういうシーンはありますが、大抵悲劇として描かれるじゃないですか。その違いが面白いですね。
――ちなみに、昭和の映画はどうやって観ているんですか。音楽をレコードで聴くなら、VHSとか?
阪田U-NEXTやNetflixで観ています。そこは令和です(笑)。
高校入学をきっかけに昭和好きを公言するように
――高校生になってからは、昭和のヤンキー文化にハマったそうですね。
阪田『ビー・バップ・ハイスクール』や『湘南爆走族』といったヤンキー漫画にハマりました。漫画の影響で、高校2年生の頃は“スケバン”みたいに足首まである超ロングスカートを穿いたり、細かいパーマを当てたりしていました。あと、スクールバッグに『湘南爆走族』のステッカーを貼っていたこともありましたね。
――超ロングスカートは、どうやって調達したんですか?
阪田夏服と冬服のスカートをつなぎ合わせただけです。おばあちゃんに手伝ってもらいながら、ミシンとアイロンで必死に長くしました。
――先生からは何か言われませんでした?
阪田超ロングスカートを穿いて登校したときは、さすがに生徒指導の先生から注意されました。すぐに生徒指導室で縫い目を切られて、普通のスカートに戻ってしまいました(笑)。
あとは、教室のロッカーに中森明菜さんと近藤真彦さんのポスターの切り抜きを貼って“癒やし”にしていたのですが、それも怒られましたね。
でも、カバンのステッカーについては何も言われなかった。気づいていなかったわけではなく、「目立ちすぎなければ」と見逃してくれていたのだと思います。
――同級生たちの反応はどうでしたか。
阪田高校生になってからは「昭和好き」を公言していたので、仲の良い子たちは「マリンがまた何かやってるよ」と笑って受け入れてくれていました。
私の誕生日には、山口百恵さんや田原俊彦さんといった昭和アイドルたちのお面を被って、サプライズパーティを開いてくれたこともあるんですよ。そのときは「私が『昭和好き』をアピールしているから、こうやってお祝いしてくれるんだ」と嬉しかったですね。中学生までは周りに隠していたから、余計に。
――なぜ中学生の頃は、「昭和好き」を隠していたのですか。
阪田「みんなと違うものが好き」という理由で、仲間はずれにされることが怖かったんです。中学生の頃は、ファッションもカラオケで歌う曲も、周りにあわせていましたね。
――「好き」と言えるようになったきっかけは、なんだったのでしょうか。
阪田高校入学がきっかけです。同じ中学から来る子が1人しかいなかったから、「今までの私を知らない人ばかりだから、自分をさらけ出すならきっと今だ」と思って。あとは、こんなにも昭和が好きなのに、隠して生きていくのがしんどくなったんですよね。
それでも、入学初日の自己紹介で、「昭和好き」と言うのはドキドキしました。
――そのときのクラスメイトの反応は?
阪田良い意味で、あっさりしていました。同じ趣味の子はいなかったけど、「私のお母さんが昭和アイドル好きだよ」と教えてくれる子はいましたね。それがきっかけで、高校の文化祭に来ていた友達のお母さんと昭和の話で盛り上がったこともあります。
ただ、クラスメイトや仲の良い友達は受け入れてくれたけど、関わりの薄い同級生からは「あの子普通じゃない」「変な子」と陰口を叩かれました。
――勇気を出して公言したのに、それは辛いですね。
阪田私に聞こえるよう、すれ違いざまにわざと悪口を言う人もいたから、それは腹が立ちました。でも、辛くはなかったですね。「言いたい人には言わせておけばいい」くらいに思っていました。
自分の好きなことをオープンにすることで、断然生きやすくなった
――中学時代は怖かったことを、なぜそこまで割り切れるようになったのでしょうか。
阪田中学時代は「みんなと違うと嫌われるかもしれない」と思って、好きなものを好きと言えなかった。でも、いざ勇気を出して言ってみたら、私のことを知っている人はみんな受け入れてくれたんですよね。
「普通じゃない」とか言ってくるのは、面識のない子たちばかり。それで、「私の昭和好きを知って離れていく人は、そもそも友達じゃない」と思えるようになったんです。
それに、直接悪口を言っていた人たちも、私がSNSで話題になり始めた途端に態度を変えてきたんですよ。「俺のSNSも宣伝してよ、友達でしょ」と言われたこともあります。そのときは「調子いいなぁ」って呆れました。
――今は「昭和好き」を公言して良かったと思えているのですね。
阪田「昭和好き」を公言してからのほうが、断然生きやすくなりました。好きなものを好きと言えて、好きな服を着て、好きな歌を歌って、それを周りの人たちも受け入れてくれる。よく知らない人の陰口なんか気にならないくらい、毎日が楽しくなったんです。(後編に続く)
撮影=深野未季/文藝春秋〈《写真あり》超ミニスカのバブルスーツ、体のラインが出るセクシーなボディコン…22歳Z世代インフルエンサーが提唱する「ネオ昭和ファッション」とは?〉へ続く
(仲奈々)
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